ガーデニング初心者でもおしゃれな庭をつくれる！ おすすめアイテムと庭のつくり方を解説

ガーデニングを庭でやりたいかたからは、「初心者だから何をやればいいのかわからない」「やるからにはおしゃれな庭にしたい」といった声がよく聞かれます。

ホームセンターなどのガーデニングコーナーを見て、なんとなくイメージは湧くものの、具体的に何から手をつけてよいのかわからないというかたが多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ガーデニングでおしゃれな庭をつくるためのチェックポイント、使うだけでおしゃれになるガーデニングアイテム、植えるだけでおしゃれになる植物を紹介します。

ガーデニングでおしゃれな庭をつくるためのチェックポイント

おしゃれな庭をガーデニングで実現していくには、庭の場所や周りの環境に合わせて計画的につくる必要があります。おしゃれな庭づくりのために押さえておきたいポイントは以下の3つです。

・庭全体のテーマ

・日光が当たる方角の変化

・広さ、形など庭の特徴を

ここからは、これらのポイントを詳しく説明していきましょう。

あなたは何風？ 庭全体のテーマを決める

まず、あなたの思い描く庭をイメージすることが大切です。あなたの好みのイメージはどんな庭ですか。庭の完成イメージをはっきりさせておくと、まとまりのあるおしゃれな庭に出来上がります。

グリーンベースで、ハーブ系の植物やナチュラルで素朴な白や紫の小花が自然に生えている森のようなイメージの北欧風は、全体的に柔らかな色調で上品な庭になります。

高低差を活かし、絶妙なボリュームの強弱で構成されているバラ園のようなイングリッシュガーデンは、赤やピンクの大輪の花が目を引き、ゴージャスに映えるのが魅力です。

松や竹、紅葉や南天といった日本の四季に触れる美しい植物、ビオトープや手水鉢、鹿威しに盆栽、庭石に苔がついたしっとり感が安らぐ和風庭園は気品のあふれる庭園です。

ロックガーデンはゴツゴツとした山の岩肌のイメージで石を積み、乾燥に強い多肉植物や山野草が似合うワイルドな庭です。

サボテンやアロエ、多肉植物やユーカリなど乾燥した地域で生息している丈夫な植物たちを植え込んだドライガーデンは、世話が苦手なズボラさんにも扱いやすい庭です。

ナチュラルな雰囲気のある木箱やココヤシプランターにハーブや観葉植物、いろいろな花々の寄せ植えをして楽しむコンテナーガーデンは、庭のサイズに合わせて、吊るす、並べるなど自由に移動させながら庭づくりを楽しむことができます。

こうしたさまざまなテーマの特徴を知って、自分がどんな庭をつくりたいのかを明確にイメージしておきましょう。

時間や季節によって変わる！ 日光が当たる方角の変化

日当たりのよい庭でも季節によって陽の高さが異なるので、通年での日当たりを考慮して植物の種類を選ぶことも必要です。

庭の場合はほとんどが地植えなので、日光の当たり方に変化があっても容易に移動することができません。そのため、事前にある程度計算して植えることが大切です。

他にも、庭の周辺に高い建物や障害物があればしっかりと日光を浴びる時間が限られてしまうこともあります。庭のなかだけでなく、周囲の環境も考慮して日光が当たる方角をチェックしましょう。

どのくらい広い？ どんな形？ 庭の特徴をチェック

おしゃれな庭を完成させるには植物だけが重要なわけではありません。さまざまなガーデニングアイテムがおしゃれなガーデンつくりをサポートしてくれます。

フェンスやレンガ、プランターなど、大きなものから小さいものまでうまく配置することで庭の構図が決まります。

庭の広さや形、庭を囲む塀の高さなど、立体的な感覚で庭の特徴をチェックしておくと、ガーデニングアイテムを買い足していく際にも失敗しにくくなります。

これを使えばおしゃれになる！ おすすめのガーデニングアイテム

ここからは、庭づくりに欠かせないガーデニングアイテムのなかでも、おしゃれな雰囲気をつくりやすいアイテムを3種ご紹介します。

・北欧風を演出できる枕木

・花壇をつくるときに活躍するレンガ

・敷地の仕切りをおしゃれにできるガーデンフェンス

これらのアイテムの活用法を説明していきましょう。

北欧風を演出できる枕木

おしゃれなガーデンつくりにとても便利な枕木は、門から玄関まで誘導する玄関アプローチに使うと素敵です。庭を眺めながら歩けるコースで小道をつくれば、おしゃれなガーデニングをお客様にも見てもらえます。

オープンな庭の家なら、枕木を柵代わりにしたり、ウッドデッキ風に敷き詰めたり、シンボリックな門柱にしたりするのも素敵です。ナチュラル素材で北欧風のおしゃれガーデンに似合います。

花壇をつくるときに活躍するレンガ

花壇のフレームとしてぴったりなレンガは、好みの大きさの花壇をつくることができます。壁を利用して囲うととても簡単につくれ、見た目もかわいいのが特長です。

レンガの形や素材感、大きさもいくつか種類があるので、微妙な違いを楽しみながら組み合わせると、より個性的な花壇をつくることができますよ。

セメントで接着しながら積み上げてもいいでしょう。適度な重量を活かしてそのまま花壇の縁として並べるのも素敵です。ホームセンターなどで簡単に手に入り、しかも安価なので、たくさん買っても負担にならないというのもうれしいですね。

敷地の仕切りをおしゃれにできるガーデンフェンス

お隣の庭との境目にガーデンフェンスを設置するとおしゃれに仕切ることができます。いろいろなタイプのガーデンフェンスがあるので、庭の雰囲気に合わせて選べます。

下部がプランターになっているものやラティスタイプのものもあり、プランターを引っ掛けて使えるのでフェンスをガーデニングの一部として使うこともできます。壁を飾るようにプランターをコーディネートするのも素敵です。

また、ガーデンフェンスは庭の花や草木に直接吹き付ける風から守る風除けの役目も果たしてくれます。ほかにも、庭木が隣家に伸びていかないように抑える役割もしてくれますよ。

植えるだけでおしゃれな庭に！ おすすめのガーデニング植物

最後に、どんな植物を選んで植えればおしゃれな庭に仕上がりやすいのか、おすすめのガーデニング植物を次の3つの分類から紹介します。

・背の高い植物

・中くらいの背丈の植物

・背の低い植物

植物の背の高さは庭づくりに必要不可欠な特徴なので、ぜひ高さ別に植物を選んで組み合わせてみてください。

背の高い植物

・つるバラ

つるバラは枝がつる状に伸びていくバラの種類です。フェンスやアーチに誘引して伸ばしていくと庭が華やかになります。

・ベリー系 (ブルーベリー、ラズベリー)

育てやすいベリー系の木はコンパクトにまとまり、手入れも楽です。丈夫で可愛らしい花もつけるので目にも楽しく、さらに実も収穫して美味しくいただけるという楽しみも詰まっています。

中くらいの背丈の植物

・ギボウシ

葉の形が美しいギボウシは、1株でも葉がしっかりと立ち上がりボリュームがあります。艶のあるグリーンで単色、斑入りなど種類も豊富です。多年草で丈夫なので植えっぱなしでも安心です。

・アガパンサス

草が下部に生い茂り、茎がスッと高く伸びて花をつけるアガパンサスは青、または青紫や白い色の花をつける上品な雰囲気の花です。美しい色の花を咲かせるので庭のアクセントとしても活用できます。

・アジサイなど

ガーデニング初心者におすすめのアジサイは憂鬱な雨の季節に咲く癒しの優しい色合いの花です。明るいグリーンの葉、ピンクや紫、青などのグラデーションが美しい花は心を和ませます。

背の低い植物

・タイム

ハーブとしてもおなじみのタイムは、病気や害虫、暑さ、寒さにも強く丈夫なので初心者にピッタリです。虫除けにもなりますが、地植えをすると増えやすいので、レンガなどのアイテムで区画をつくって植えることをおすすめします。

・アリッサム

一株に小さな花がたくさんつくかわいいアリッサムは、初心者でも育てやすい花です。草丈は10〜15センチくらいの低さなので花壇の縁取りやプランターでの寄せ植えにするとよいでしょう。

憧れの庭は植物の成長とともにつくろう

自宅の庭でのガーデニングは花壇に地植えをすることができます。地植えはプランターに比べて植物が大きく伸び伸びと育ってくれます。多くの種類の花や木を植えることができるのも、庭付きの一軒家だからこそ叶えられるものです。

植物の成長とともに素敵な庭が出来上がります。ガーデニングは数週間で完成できるものではありません。焦ることなく日々小さな植物の成長を見守りながら、根気よく世話をすることが大切です。

ガーデニングに終わりはありません。初めは初心者向けの草花から始まっても、上質な庭を目指していろいろな植物に挑戦していくうちに、素晴らしい庭に成長していくことでしょう。