2021年11月08日
by DCM 編集部 |
公開:2021.11.08 01:00 更新:2021.12.06 08:41
キャンプで何より気になるのがトイレの問題です。
野外のトイレがあまり清潔ではないことは想像できますが、清潔なトイレに慣れてしまっている私たちにとっては大きな問題です。
そのため、出かける前に目的地のキャンプ場のトイレ事情をきっちり調べておく必要があります。
しかし、いつもキャンプ場のトイレを調べて出かけるわけではないですよね。もし清潔とはいえないトイレのあるキャンプ場に足を運んだ場合はどうでしょうか。
トイレがどんなに汚くても、排泄を我慢するわけにはいきません。そこでこの記事では、多くのキャンパーたちのトイレ事情と対策法について紹介します。
キャンプ場には、だいたいトイレ設備がありますが、その設備はさまざまです。小さくても、ちゃんとトイレ棟があるなら管理されているので安心です。
無料のキャンプ場や秘境のキャンプ場では、男女兼用のトイレがひとつでもあれば幸運で、トイレ設備がないことのほうが多いのです。
最近では、お風呂まであるような充実した高規格キャンプ場もあるようですが、キャンプ場のトイレは、平均的にあまり清潔とはいえないでしょう。
自然に囲まれた野外にあることが多いので、蜘蛛の巣があったり、虫がいることもあるはずです。
山のなかにいる虫は大きいのでびっくりしますが、キャンプ場ではごく普通のことです
キャンプ場に行く前に、次の5つのポイントからトイレの設備について確認しておきましょう。
・サイトからの距離
・夜の明るさ
・仮設or常設
・和式or洋式
・汲み取り式or水洗
キャンプ場にあるトイレの位置や形状をよく把握しておけば、少しでも気持ちよくトイレに行くための対策を練ることができます。
【サイトからの距離】
トイレはキャンプサイトから離れた場所に設置されていることがあります。
トイレに不安のあるかたや、小さな子供がいる場合には、できるだけトイレが近くにあるサイトを選ぶとよいでしょう。
どうしてもトイレまで距離がある場合には、早めに用を済ませるか、寝る前の水分を控えることもよくとられる対策です。
【夜の明るさ】
キャンプ場は日が暮れると、辺りが真っ暗になってしまいます。山や木に囲まれているので、目印となるものが分かりにくく、方向さえも分からなくなるほどです。
管理されているトイレでもタイミングによっては、電球が切れていて薄暗くなっていることもあります。
夜間のトイレは安全とはいえないので、できればキャンプ場で設定されている消灯時間までにトイレを済ませておきましょう。
【仮設or常設】
仮設トイレは電話ボックスのような単独個室型のトイレです。臭いがこもりやすく少し不安定な感じもありますが、鍵を閉められる清潔な仮設トイレも多くなってきました。
常設のトイレ事情は、キャンプ場によって異なります。新しいキャンプ場はしっかり清掃がされていて清潔なことが多いです。
古いキャンプ場の場合は、建物や便器の老朽化の影響もあって、便器や照明が壊れていることもあるので注意しましょう。
【和式or洋式】
今ではあまり目にしない和式トイレですが、古いキャンプ場や山奥のトイレではまだまだ健在です。
新しい便器に取り替えるには、お金と手間がかかるので、和式のままになっていることも多いようです。
若い世代のかたは使いたがらない場合も多いですし、高齢者などは腰を痛めているなどの事情で和式トイレが使えないかたもいます。
参加者それぞれの事情を踏まえて、これから行くキャンプ場のトイレの設備を確認しておいてください。
【汲み取り式or水洗】
山奥や田舎のキャンプ場では、下水道が整備されておらず、まだまだ水洗トイレが普及していないところもあります。
そういった事情から、トイレはあっても汲み取り式トイレしかない場合があります。
臭いもきつく、虫も多いので清潔とは言えませんが、少なくともトイレがない環境よりはよいでしょう。
野外の汚いトイレがどうしても嫌という場合は、ファミリー向けの新しいキャンプ場を選ぶとよいでしょう。
とても清潔で、暖房便座やウォシュレットがついているなど、設備が充実しています。
近頃では、授乳室やおむつ換えスペースなどが確保されているトイレもあります。小さい子どもや赤ちゃんを連れてのキャンプも、ファミリー向けのキャンプ場を選べば安心です。
中級キャンパーや上級キャンパーになってくると、秘境にあるキャンプ場に足を踏み入れたくなるものですよね。
しかし、大自然の中のキャンプ場にはトイレがないという状況がほとんどです。
ちょっと過酷なシチュエーションでも、決して切り離すことができないトイレ問題をどのようにクリアしていけばよいでしょうか。
ポータブルトイレに中身が見えない黒いポリ袋をセットし、処理剤を用意すればとりあえずはOKです。また、100円ショップでも携帯トイレを入手することができます。
簡易トイレにはチェアのようなものや、お風呂の椅子のような形状のものまでさまざまです。
また、あればうれしいのがプライベートテントです。安心して用を足せるように、目隠しは用意しておくようにしましょう。
薄型で種類も豊富になってきた大人用の紙おむつで代用することも可能です。紙おむつはポータブルトイレよりも、コストがかからず荷物にもなりません。
しかし、おむつに抵抗を感じるかたもいるでしょう。トイレ問題を回避することはできますが、衛生面から見てもやはりポータブルトイレがおすすめです。
もしトイレがどこにもない場合、最悪の手段としては、ほかの動物と同じく土中に穴を掘って埋めるしかないでしょう。
もちろん、トイレットペーパーなどは自然界では分解されにくいので、一緒に埋めないでくださいね。
夜にトイレに行かなくても済むように対策をしていても、排泄は生理現象なので我慢をするにも限界があります。
どうしても夜間に行かなくてはならないトイレでは、どんなトラブルの可能性があるのか、どういった対策をしてテントを出ればよいのか考えてみましょう。
男女問わず夜、真っ暗な道のなか一人でトイレに行くのは危険です。トイレまでの暗い道、足元が見えず何かに引っかかって転倒するだけでも大変なことになります。
しかし、ちょっとしたトラブルに遭っても、誰かと一緒なら助け合うことができます。
また、ソロキャンプの場合は、テントを留守にすることで盗難の被害にも遭いやすくなります。
トイレの近くか、なるべく人のいない場所にテントを設営して、トイレはさっと済ませて早めに戻るようにしましょう。
キャンプ場のトイレは個室に入ってドアを閉めると暗くて見えないことがあります。夜はもちろん、昼でも懐中電灯の灯りやスマホのライトがあると安心です。
トイレへの行き帰りには、ヘッドライトをつけると両手が自由に使えるので安心です。山の夜は思った以上に暗いので、しっかり安全を確保するようにしましょう。
テントで誰かが留守番をしているなら問題ありませんが、みんなが出払ってしまうと盗難被害に遭う可能性があります。特にソロキャンパーは頼れる人がいないので注意が必要です。
高価なキャンプ用品もターゲットになる可能性があるので、面倒でもトイレの度にテント周辺をきれいに片付け、鍵をかけるようにしましょう。
トイレに行く際には、必ず貴重品を携帯するようにしてください。
もし財布やスマホをうっかり置きっぱなしにして盗難被害に遭ってしまったら、被害に遭った事実はもちろん、気分も落ち込んでしまうでしょう。
そういったことにならないように、どんなときも貴重品は肌身離さず持ち歩く意識が大切です。
トイレの問題により、キャンプ場の選択肢が少なくなってしまうのは本望ではありません。
「虫が苦手」
「臭いに耐えられない」
「とにかく怖い」
など、トイレにまつわる悩みはキャンプにはつきものです。無防備になるトイレだからこそ、神経質になってしまうことも多いですね。
設備に頼らずにトイレ問題をクリアするには、自分たち専用のポータブルトイレを常備するのがベストです。
テントのそばに置いておけるので時間を気にせず利用でき、自分が使いやすい形式を選ぶことができるのでストレスも感じません。
気になっていたトイレ問題が解決したら、これまでチャレンジできなかったキャンプ場へ繰り出すこともできますよ。
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