2021年04月11日
by ネスレ日本株式会社 |
公開:2021.04.11 00:00 更新:2021.10.04 16:23
フラットコーテッド・レトリーバーのサイズ、性格、必要とされる運動量などの特徴、起源など、詳細データを解説いたします。
※FCI(国際畜犬連盟)やJKC(ジャパンケネルクラブ)のデータをベースとし、有限会社グラスウインドが監修しております。
※数値は目安です。あらかじめご了承ください。
見かけはゴールデン・レトリーバーよりもスマートでシンプルですが、躍動感あふれるその機能的なスタイルは、ゴージャスなイメージのゴールデンよりも野性的な美しさを感じさせます。いかに効率的に確実に獲物を追尾し回収するかがポイントの猟犬出身なので、とても賢くて状況判断も的確にでき、機転のきいた俊敏な行動をとることができます。その知能はラブラドール・レトリーバーに勝るとも劣りません。楽しいことが大好きで、人見知りせずに誰にでも陽気にじゃれついて遊びをしかけます。
■旅行・移動に対応する適応力:高め
■留守に対する適応力:高め
■子どもに対する適応力:高め
普段は穏やかで従順、そしてとても優しい性格なので、子どもとも忍耐強く付き合える最高の家庭犬になってくれます。もちろん、警戒心は怠らず、飼い主家族を守る番犬としても努めを果たします。しかし、生後2~3年で落ち着くゴールデンやラブに対し、フラットは老犬になっても無邪気さが残ります。逆にいえば、いつまでも共に楽しく過ごせるということかもしれません。
運動量は豊富で、毎日長時間の散歩は欠かせません。毎日最低60分の散歩を1日2回は行いましょう。普通の散歩だけでは満足はしないはずなので、駆け足を取り入れたり、ドッグランなどの安全な広場でボール遊びなどを取り入れるといいでしょう。また、飼い主といつも一緒にいたがるので、ちょっとした買い物などにも連れ出すといいかもしれません。
■原産国:イギリス
■犬種分類:鳥猟犬
■色・模様:ブラックまたはレバーに限る
■毛質・毛の長さ:セミロング(中毛)
■抜け毛:中程度
■サイズ:大型
■目安となる体高・体重
体高:雄(オス)59~61.5kg・雌(メス)56.5~59cm、体重:雄(オス)27~36kg・雌(メス)25~32kg
■一日に必要な散歩量:多め
■活発度:高め
日本でも人気の高いフラットですが、先天的な股関節疾患が多くみられます。入手の際には、血統がきちんと確認できることが大切です。また、遺伝性の眼疾患も多く、眼瞼外反症や眼瞼内反症、睫毛重生、異所性睫毛、緑内障、白内障、視神経欠損症などが好発します。皮膚疾患もよく確認されるので、皮膚の状態をこまめにチェックしましょう。
19世紀の中ごろ、カナダ人船乗りがイギリスに連れてきたニューファンドランドに、優れた嗅覚を取り入れるためにコリーやアイリッシュ・セター、ラブラドル・レトリーバーの血が加えられ誕生しました。それがウェービーコーテッド・レトリーバーというフラットコーテッド・レトリーバーの前身の犬種でした。1860年ころに紹介されましたが、犬種として確立されたのはその20年後でした。
1900年までには、ストレートな被毛をもったものということで、フラットコーテッド・レトリーバーが誕生しました。一時期人気を博しましたが、ゴールデンやラブラドルの人気の影に隠れ、第二次世界大戦後にはほぼ絶滅状態でした。フラットコーテッド・レトリーバーのブリーダー、スタンリー・オニールは、フラットコーテッド・レトリーバー復活のために努力を続け、20世紀後半にはその偉業を成し遂げ、現在に至っています。
頭部は長く、スカルの頂は平らでほどよく幅広くなっています。ストップはわずかで、鼻は鼻孔が大きく、歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。
目はダーク・ブラウンかヘーゼルです。耳は小さく、頭部の両側に接しています。首はほどよい長さで、スローティネス(のどの下のゆるんだ皮膚)はありません。胴体の腰は短く、胸は胸底が深く、かなり幅広く、明瞭な前胸をもちます。尾は短くまっすぐです。前脚はまっすぐで、後肢は筋肉質。飛節は低い位置について、ほどよい角度で曲がっています。
提供元:ネスレ日本株式会社
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