2021年04月05日
by DCM株式会社 |
公開:2021.04.05 20:10 更新:2021.10.04 16:23
徒競走や玉入れ、いちばん盛り上がるのはリレー。秋は運動会のシーズンです。子どもも大人も熱くなる1日。一生懸命がんばる子どもたちの姿に、応援の声もヒートアップします。でも、そもそも運動会っていつ始まったのでしょう。運動会にまつわる豆知識も合わせてご紹介します。
1874年、イギリス人の英語教師の指導のもと、海軍兵学校で行われた「競闘遊戯会」が初めての日本の運動会といわれています。当時は競技的なものと遊戯的なものをまぜた18種目でした。その後、明治時代末期ごろから、各小学校で運動会が開催されるようになり、地域の住民も参加して楽しいイベントとして定着しました。
かつては、運動会といえば10月に行われるのが一般的でした。最近は暑い中の練習を避けるために、時期をずらして初夏に行うところも多く見られ、学校によってさまざまなスタイルとなっています。子どもたちがベストコンディションでのぞめるよう、開催時期は慎重に考えられています。
運動会といえば、「赤組」と「白組」。この色の由来は、おめでたい2色が選ばれた、など諸説あります。最近は人数の関係で、この2色だけではなく青や緑を使って、何色かに分かれて行われる運動会もあるそうです。色分けではなく、クラス対抗もあります。
運動会の定番の音楽といえば、徒競走の最中によく流れるヘルマン・ネックの「クシコスポスト」、大玉転がしなどにはオッフェンバックの「天国と地獄」。クラッシックが多数ですが、ダンスなどには子どもたちが大好きな人気ポップスも登場します。
運動会の目的は、体力向上、チームワークのほかに「地域住民との親睦」も含まれているそうです。日頃子どもたちを見守ってくれている地域の人々に」感謝し、参加してもらおうという意味もあるのです。大人が参加できる競技もそのために用意されているので、積極的に参加してみましょう。
競技中の人物を写真撮影するのは難しいもの。かけっこなら、場の雰囲気が一番伝わるポジションであるゴール前かコーナーがおすすめです。学校で撮影場所が決められている場合は、それに従いましょう。
綱引きはもともと競技ではなく、豊作を祈願する、争いを鎮めるなどの目的で昔から世界中で行われていたといいます。日本でも古来から行われ、現在でも伝統行事として綱引きをする祭りもあります。一方、競技としての綱引きの歴史も古く、紀元前500年頃にはギリシャでスポーツとして行われていたとか。第7回のオリンピックまでは綱引きは正式種目でした。
日頃の練習の成果を発揮し、当日全力を出せるよう子どもの体調管理には注意してあげましょう。とくに前日は、興奮してなかなか寝付けない子どももいます。夕食や入浴時間を繰り上げるなど工夫して、早めに寝る態勢を整えます。当日は早起きして、朝食をきちんと取らせましょう。
指定された場所を守る、ごみは持ち帰る・・・当たり前のことですが、これができていないケースが多く見られるといいます。たくさんの保護者や見物客が集まる運動会。お互い譲り合って気持ちよく見学したいものです。見学の様子から後片付けまで、子どもは親の行動を意外と見ているものです。
シートは予備を持って行くと便利です。忘れた人に貸すこともできます。お茶はたっぷり持って行きましょう。子どもの水筒に補充もできます。帽子、日焼け止めクリームなどの紫外線対策もお忘れなく。
大人参加の競技で、走った途端に足がもつれて転倒・・・。そんなパパやママが多いそう。これは普段の運動量がものをいいます。走る競技に参加することになったら、少しずつ練習してみましょう。健康にも好影響で、子どももきっと応援してくれるはずです。
学校によっては、PTA主催の競技など先生や父兄が参加できる種目もありますが、これにはぜひ出場したいもの。ほかの保護者との親睦も深まるし、大人が一生懸命頑張っている姿は子どもにとっても刺激になるはずです。家に帰ってから親子の会話も盛り上がるでしょう。
「日本の行事を楽しむ12ヶ月 くらしの歳時記」 (主婦の友社刊)より
提供元:DCM株式会社
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