2020年12月30日
by ダイニチ工業株式会社 |
公開:2020.12.30 14:40 更新:2021.10.04 16:23
石油ファンヒーターを使用しているお部屋で「シリコーン」が配合されている商品を使用すると、揮発した「シリコーン」がファンヒーターに吸い込まれて高温にさらされ、白い粉のような状態になりファンヒーター内部や温風吹出口部分に付着することがあります。
このような場合、本体内部にある炎検出装置(フレームロッド)にもシリコーンが付着しています。
フレームロッドは常に炎の状態を調べており、不完全燃焼をしている場合にはファンヒーターを消火させるしくみになっています。
すなわち不完全燃焼防止装置のセンサーとなっているわけですが、「シリコーン」でフレームロッドがコーティングされてしまうと、きちんと燃えているのに不完全燃焼とマイコンが勘違いしてしまい、正常な運転ができなくなります。
石油暖房機器による暖房は、エアコンなどの電気暖房に比べてお部屋が乾燥しにくく、加湿効果があります。灯油が1リットル燃えると、空気中の酸素と化合し、ほぼ1リットルの水分を放出します。例えば3.2kWタイプの石油ファンヒーターを使用した場合、最大火力時の燃料消費量は1時間に0.311リットル(311mL/h)で、これは小型の加湿器とほぼ同じ加湿効果となります。
効率的に運転するポイントは、温風の流れ(向き)を考えて設置することです。具体的には、外気に接する窓の下や壁側に設置するようにしましょう。冷気が暖房で暖められ上昇し、部屋全体を効果的に暖めます。また、温風の循環を妨げない場所に置くこともポイントです。
設定温度を1℃低くすることで、1シーズンに消費する灯油の量を大きく節約することができます。
実験では、きれいなファンフィルターとほこりがたまったファンフィルターを比較したときに、同じ設定温度でも灯油の消費に大きく差があることがわかっています。ファンフィルターにほこりがたまったまま使用すると内部の温度が上昇し不具合の原因となるほか、灯油をムダに消費してしまいます。こまめなお手入れをお願いします。
暖房効果は住宅と部屋の保温によって大きく変わってきます。とは言っても、窓ガラスを二重窓や断熱ガラスにするのは大変です。カーテンだけでも冬は厚手のものを使うようにしてみてはいかがでしょうか。
最近の石油ファンヒーターは最小火力をかなり絞ることができますので、暖房のめやすよりやや小さめのお部屋でも暖めすぎを心配することはありません。
ダイニチの石油ファンヒーターのなかでもっとも小型の機種は2.5kWですが、メーカーによっては3.2kWを最小としているところもあります。かつてはさらに小さい石油ファンヒーターがあったにもかかわらず、最近やや大型化しているのは火力をより小さく絞ることができるようになったためです。
火災や予想しない事故の原因になります。次の場所では使用しないでください。
風のあたる場所、部屋の出入口、屋外
ほこり・湿気・金属粉の多い場所
不安定な物をのせた棚などの下
水平でない場所、不安定な場所、振動の激しい場所
人のいない場所、人があたたまる目的以外での場所(温室、飼育室など)
可燃性ガスの発生する場所、またはたまる場所
窓の凍結などのため、換気が十分に行えない場所
暖炉や押し入れなど、ファンヒーターが囲われる場所
標高1,000m以上の高地 ※
直射日光のあたる場所
理・美容院、クリーニング店、はんだ付け作業所、メッキ・塗装工場などスプレーや化学薬品を使う場所
※2016年度以降に製造販売しました家庭用石油ファンヒーターの取扱説明書やカタログでは「標高1,300m以上の高地で使用しない」となっております。
提供元:ダイニチ工業株式会社
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