2022年01月04日

人気の多肉植物エケベリア属桃太郎を育てる!魅力や育て方を徹底解説

by DCM 編集部

公開:2022.01.04 08:00 更新:2022.01.05 14:56

葉の先端の赤と薄い緑が美しい、エケベリア属桃太郎。桃太郎は、多肉植物として人気の高いエケベリアの中でも、とくに人気のある品種です。

かわいらしい見た目は、インテリアにもぴったりで、しかも、初心者でも育てやすいので、多くの人が桃太郎を栽培しています。

今回は、葉や花の特徴から、水やりや土などの育て方などまで、エケベリア属桃太郎の魅力をたっぷりと紹介します。

多肉植物エケベリア属の桃太郎

エケベリア属は、観葉植物で人気のクラッスラや、カランコエが属するベンケイソウ科の多肉植物です。

エケベリア属の多肉植物には、多くの品種があります。どれも葉が中心から外に向かって円を描く、ロゼット状に生長するので、姿がバラのように美しいのが特徴です。

桃太郎は、ロゼットのバランスがよく、丸くこんもりしたかわいらしい形が特徴。エケベリア属の中でも人気の高い品種の1つです。ぷっくりと膨らんだ葉の先が真っ赤に紅葉し、花も咲くので、四季を通じて楽しめます。

エケベリア属の特徴

主にアメリカ大陸に自生するベンケイソウ科のエケベリアは、冬に葉を一斉に落とさない常緑性多年草です。ただし、暑さには強いのですが、寒さにはやや弱いので、屋外で育てている場合は、冬場に葉が落ちてしまうこともあります。

耐寒性は5度程度なので、冬が近づいてきた10月ごろからは、室内にいれて育てましょう。生育型は春秋型です。

また、エケベリア属は日光を好みます。日当たりが悪いと、茎がひょろひょろと伸びる「徒長」を起こしてしまうので注意が必要です。

桃太郎の魅力

エケベリア属桃太郎は、肉厚の葉の先端が真っ赤に紅葉し、緑との美しいコントラストが楽しめる多肉植物です。ぷっくりとした葉がロゼット状に重なる形は、色味とあいまって、まさに「桃」のようなかわいさがあります。

また、桃太郎の花言葉は、「爽快」「優美」「穏やか」です。夏の6〜8月ごろに、5枚の花びらを持ったかわいらしい黄色い花を咲かせます。しゅっと細くなった長い花芽は赤く、黄色の花との相まった色合いが、とても華やかで魅力的です。

株の形、花や葉の色味が、木目調の多いナチュラルな洋風の部屋や、畳や障子を使った和風の部屋など、さまざまなインテリアによくなじみます。さらに、黄緑色の葉の色味は、ひとつひとつの株によって違うのも特徴です。複数の桃太郎を飾って、色の違いを楽しむこともできます。

桃太郎は、育てやすいのも魅力の1つです。真冬を除けば、適応温度の幅も広く、病気や害虫の被害も少ないので、栽培に手間がかかりません。ただし、風通しが悪いと、葉にハダニやカイガラムシがつくこともあるので、空気の流れがある窓側に置くなど、育てる場所には注意してください。

桃太郎をはじめとしたエケベリア属の育て方

桃太郎をはじめとした、エケベリア属の多肉植物は、適応温度が比較的広く、強い生命力が特徴です。

また、春秋型の品種は、水やりにあまり気を使う必要がない点からも、育てやすいといえます。蒸れやすい夏や、反対に水が乾きにくい冬場は、休眠期なので水をあまり与えなくていいので、湿気によるトラブルを起こしにくく、初心者にもおすすめの多肉植物です。

水やりの方法や、土の選び方、さらには増やし方まで、桃太郎の基本的な育て方を紹介します。

水やりの特徴

桃太郎をはじめ、エケベリア属の多肉植物の生育型は春秋型です。春秋型の多肉植物への水やりの基本は、生育期と休眠期で異なります。

生育期となる3〜5月の春と9〜10月の秋は、土が乾いたらたっぷりと水をやり、休眠期となる夏と冬は、土が完全に乾いていたら月に1〜2回の頻度にします。

ぷっくりと膨らんだ葉にたくさんの水分を蓄えているエケベリアは、頻繁に水を与える必要はありません。過剰に水やりをしてしまうと、根腐れを起こして枯れることもあるので、注意しましょう。

また、生長期間中は、水やりの代わりに液体肥料を与えて、生長を促進させるのもおすすめです。

エケベリア属に適した土

エケベリア属の栽培に適した土は、排水性と通気性の高い土です。エケベリアをはじめとする多肉植物は、基本的に湿気に弱い植物です。土が湿った状態で日光に当てていると、土が蒸れて根腐れを起こす原因になります。

赤玉土と腐葉土、またはヤシの繊維や軽石などを混ぜて、排水性・通気性をよくしておきましょう。

初心者は、ホームセンターなどで売っている多肉植物用の培養土を利用すれば、土を配合する手間もかからず簡単です。

植え替えについて

比較的コンパクトに生長するエケベリアですが、鉢が小さ過ぎると根詰まりを起こして、生長不良や枯れる原因にもなります。2〜3年に一度、生長期に一回り大きい植木鉢に植え替えをしましょう。

植え替えをする際には、時期に注意が必要です。植え替えは少なからず株に負担がかかるので、株が元気な生育期の春か秋におこなうことをおすすめします。また、植え替え前には、水を与えず、土がしっかりと乾燥した状態にしておくことも重要なポイントです。

葉挿しや胴切りで増やせる

栽培しているエケベリアをもっと増やしたい場合は、葉挿しや胴切りで増やすことができます。

葉挿しは、その名の通り、葉を利用して多肉植物を増やす方法です。日々のお世話や植え替えをしているときなどに、葉が取れてしまった際は、ぜひ葉挿しで増やしてみてください。

また、切った茎を使って株を増やす、胴切りでも増やせます。株が徒長した際や、子株がたくさん出てきた際は、見た目を整えるために、茎を切って生長をコントロールする必要がありますが、切った茎でぜひ胴切りにも挑戦してみてください。

簡単に大きく育つエケベリア属桃太郎

葉の先端が赤く色づく桃太郎は、かわいらしい見た目が人気の多肉植物です。しかも、紅葉や花など四季を通じての変化も楽しめます。また、栽培にあまり手間がかからず、生命力も強いので、育てやすく、初心者にもおすすめです。

最後にもう1つ、桃太郎を栽培するポイントを紹介します。桃太郎をはじめ、エケベリアは、基本的にどの品種も日当たりのいい場所が大好きです。

日当たりの悪い場所で育てていると、花が咲かなかったり、秋に紅葉しなかったりすることもあります。生育期となる4〜7月ごろは、できるだけ屋外の暖かい場所でしっかりと日光浴をさせましょう。ただし、強い直射日光には弱いので、猛暑日には注意してくださいね。

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