2021年02月16日
by ジェックス株式会社 |
公開:2021.02.16 16:40 更新:2021.10.04 16:23
転覆病の発症原因と対策について解説いたします。
お腹を上に向けてしまう転覆病。琉金など体の丸い金魚、熱帯魚の中でも同じような体系の魚に発症することがあります。発症すると魚は泳ぎが不安定になり、横向きになったりひっくり返ったり、まれに沈んでしまうこともあります。転覆病は一つの原因でかかる病気ではないため、完全にひっくり返ってしまってから完治させることは難しく、飼い主が「ちょっと泳ぎ方がおかしいな」と思ったときに対処することが重要です。
初期症状ではふらふら泳いだり、止まった状態でふわ~っと浮いてしまったりします。水温が低下する冬場にかけて発症しやすいと言われています。
水質の悪化を防ぐこと、エサをしっかり食べてしっかり糞が出ているかを第一に考え、観察しましょう。魚は自分の浮力を浮き袋でコントロールしています。その働きがおかしくなったり、体内にガスが溜まるなどすると転覆症状が出ます。水質の悪化を防ぐためには水替えが必要です。
夏場はエサを良く食べ水の汚れが目立つので水を変えますが、冬場はエサを食べないので水替えの頻度が下がる、結果として目には見えないがアンモニアなどで魚には「汚い水」になり、消化不良も重なって発症、というケースも多いようです。
また、水温変化や飼育環境がストレスになり転覆病に発展することもあります。当社では金魚であっても保温器具の使用をおすすめしています。ある程度の水温変化は金魚の耐性を高めますが、日々のじっくり管理をできない環境で飼育する場合は、水温を一年間一定に保ちストレスを緩和するということも予防の一環としては有効です。
※上記はあくまで発症の一因です
水質を改善することをまずは第一に考えましょう。次に、早期発見であるなら、エサの与える量を減らし消化を促します。そして別の水槽(バケツでも可)に魚を移し、塩浴させます。濃度は0.5%程度に調整しましょう。10Lの飼育水に対して50gの粗塩が必要です。魚の様子をじっくり観察し、徐々に回復しているようなら完治の見込みが出てきます。完治してから水槽に戻しますが、転覆癖がついた魚はここからまた発症することがあります。治療には根気が必要です。
★魚は生き物です。同じ治療をしても効果の出る魚と出ない魚がいます。また病気の進行、治療の効果も飼育環境やもともとの魚の抵抗力ですべて結果は異なります。飼育者の皆様はこの点をご理解いただき飼い主様の責任のもとで治療を行ってください。
※このページの生体画像は金魚部様から頂戴しております。
提供元:ジェックス株式会社
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