2021年11月07日

家庭菜園はベランダがおすすめ!注意すべき5つのこと・事前に準備したいものを紹介

by DCM 編集部

公開:2021.11.07 06:00 更新:2021.12.06 10:42

毎月の食費に掛かるお金は膨大になりがちです。野菜や果物は、その年の気候によって価格が大きく変わります。

栄養バランスを考えて、野菜を取り入れた食事を作っていては、家計が苦しくなる一方ではないでしょうか。そんなとき、家計の助けになるのが自宅でできる家庭菜園の存在です。

ハーブやネギ、スプラウトなど、簡単に栽培できる野菜は、自宅で栽培できれば家計の大きな助けになるでしょう。

そこで今回は、自宅のベランダで手軽にできる家庭菜園について紹介します。

家庭菜園をベランダで始める前に注意すべき5つの点や、準備するべきものについても解説しますので、ベランダで家庭菜園を始めようと考えているかたは参考にしてみてください。

家庭菜園をベランダでする魅力とは?

ベランダで家庭菜園をすると、安価で身体に良い野菜や果物が栽培できます。また、緑が自宅の周りにあることで、日々のストレスを和らげる効果も期待できるでしょう。

ここでは、家庭菜園をベランダで始める魅力について紹介していきます。

①自宅でオーガニック野菜が栽培できる

ベランダで家庭菜園をすれば、自分で野菜や果物を育てることができます。さらにどんな野菜や果物を育てるか、自分の意思で決められるのも楽しみのひとつですね。

ホームセンターに行くと、様々な種類の肥料や土が販売されています。それらを組み合わせて、自分だけの土を作れば自然とプランター栽培にも愛着が生まれます。

農薬を使って殺虫することも可能ですが、自宅でする小規模な家庭菜園ならではの無農薬栽培も可能です。

最近はスーパーマーケットでも、オーガニック野菜が流行っています。ベランダで家庭菜園をして野菜を収穫すれば、安くオーガニック野菜を栽培できます。

また、自分で大変な思いをしながら野菜を栽培することで、食べ物に対する感謝の気持ちも強くなるでしょう。

このように、ベランダで家庭菜園をするのは「食育の促進」といった側面もあるのです。

②低コストで野菜が食べられる

「ホームセンターなどで土や種を入手して、家庭菜園を始めると値段が高い」と考えているかたが多いのではないでしょうか?

しかし、実際には、種は1袋数百円くらいで売られています。また、土や肥料も数十キロ単位で500円から1,000円程度です。

その他、プランターやスコップなどのガーデニング用品を合わせても、かなり安く始められます。

ちなみに、初心者の家庭菜園なら、苗から家庭菜園を始めてみるのもいいですね。ある程度育っている苗を使うので、野菜や果物がすぐに実を付けることも多いです。

このように、自宅のベランダで野菜や果物を栽培することで、安価で安心な自家製野菜が食べられるようになります。

③精神を安らげる効果もある

植物を育てるメリットの1つにリラックス効果があります。

マリモやサボテンなどを部屋に飾るだけでも効果はありますが、家庭菜園で植物が成長していく過程を見ることで、より安らぎ効果が期待できるのです。

ベランダの家庭菜園で収穫できずに損した気持ちになっても、精神的な安らぎという面では損することはありません。

欧米では「園芸療法」が精神医療の一環として取り入れられていて、人間の不安感やストレスを解消する方法として注目されています。

家庭菜園をベランダで始める前に注意すべき5つのこと

家庭菜園を始めると今まではなかったものを、ベランダに配置することになります。

持ち家の場合は許容できるでしょうが、マンションの規約などに違反しないよう気をつけましょう。また、虫などを寄せ付けない対策もしたいですね。

家庭菜園をベランダで始める前に注意すべきことは5つあり、以下のとおりです。

①日当たりを確認する

②風通しを確認する

③住んでいる家の規約を確認する

④近所迷惑にならないようにする

⑤消防法に違反しないか確認する

①日当たりを確認する

ベランダで家庭菜園をするなら、日当たりが良い場所や向きを選びましょう。基本的には、南向きや東向きの場所に配置すると日照時間が確保できます。

ただし、野菜や果物の種類によっては、日当たりを必要としないものもあります。

・ほうれん草

・いちご

・じゃがいも

・レタス

上記の野菜は「半陰性植物」と言われ、半日程度の日照時間でも元気に育つ野菜として有名です。

他にも、ニラやミョウガにミツバなどは「陰性植物」と呼ばれ、1~2時間程度の日照時間でも問題なく育ちます。

このように、野菜や果物の種類によっては、日照時間が短くても元気に育つものもあるのです。しかし、一般的に野菜は半日以上の日照時間がないとよく育ちません。

ベランダで家庭菜園を始める場合は、育てる野菜や果物の性質に合わせて、日当たりが十分かどうかを事前に確認しておきましょう。

②風通しを確認する

養分を効率的に吸収させるために、野菜や果物は風通しの良い場所に配置します。

しかし、異常に風の強い場所や人工的な熱い風(室外機、換気扇)にさらされるような場所は、避けるようにしましょう。

そういった場所に置いておくと、風が強すぎて野菜や果物の茎や枝が折れてしまったり、熱で枯れてしまったりします。

③住んでいる家の規約を確認する

住んでいる家が賃貸か持ち家かにもよりますが、住んでいる家に規約がある場合は、それに違反しないようにしましょう。

賃貸の場合には、ベランダは大家さんの所有スペースになります。家庭菜園で出るゴミや汚れを避けたくて、家庭菜園を禁止している場所もあるでしょう。

また、景観の保全やセキュリティ上の問題から禁止されている場合もあります。そのため、ベランダで家庭菜園を始める前には、事前に規約や大家さんに確認をとりましょう。

④近所迷惑にならないようにする

マンションやアパートに住んでいる場合は、近隣住民の迷惑にならないように、特に気をつけましょう。

ベランダで家庭菜園をするのはストレス解消や家計の節約に役立ちますが、家庭菜園が原因でご近所トラブルになるのは避けたいものです。

ベランダで家庭菜園をしていると、除草や土入れ、水やりなどを日常的に行います。

その際に出たゴミや水の処理を適当にしていると、隣や下の階にゴミが飛び、水が浸水する可能性もあるのです。

ゴミや水の処理には特に注意して、近隣住民の迷惑にならないようにしましょう。

⑤消防法に違反しないか確認する

避難扉や非常階段の通路にプランターを置くことは、消防法で禁止されています。いざという時にプランターが原因で人が亡くなることは避けたいですよね。

野菜や果物のプランターの配置を考える時は、消防法に違反しない場所に置くよう心がけましょう。

家庭菜園をベランダで始める場合に準備したいもの5選

家庭菜園は土と種・プランターがあれば始められます。ただし、より良い生育環境にするために揃えておくべきものが他にもあるのです。

ここでは、家庭菜園をベランダで始める場合に準備したいものを紹介します。

①肥料

家庭菜園をベランダで始めて成功させるなら、良い土づくりは必須でしょう。まずは、ホームセンターなどで土に混ぜ込むための肥料を購入します。

肥料には大きく分けて、有機質肥料と無機質肥料(化学肥料)があります。さらに、含まれている成分の違いや、肥料の効き方にも違いがあります。

家庭菜園で育てる野菜に必要な栄養素を調べて、それを多く含んでいる肥料を混ぜ込むと、より野菜や果物が育ちやすい土になるでしょう。

②鉢底石・ネット

鉢底石やネットは、プランターの水はけを良くしたり、害虫の侵入を防いだりする効果があります。

家庭菜園をして失敗する典型例としては、野菜や果物の根腐れです。根腐れの原因は、水のやりすぎや土中の酸素が不足していることにあります。

根腐れをして、せっかく育てた野菜や果物を無駄にしないためにも、プランターに鉢底石を敷いて、ネットで害虫の侵入を防ぐようにしましょう。

③軍手

家庭菜園では、雑草抜きや要らない枝の剪定(せんてい)をする必要があります。剪定(せんてい)とは枝や葉のかたちを調整することをいいます。

この作業は欠かすことができず、毎日の習慣にしましょう。土で手が汚れることを防ぐために、軍手があると大変便利です。

また、家庭菜園をすると虫が増えるので、虫などを素手で触るのに抵抗がある人にもおすすめです。

④じょうろ

ベランダで家庭菜園をする場合は、水やりのために水を持っていく必要があります。

ペットボトルやコップに水を入れて、水やりをするのも手ですが、何度も水を汲みにいかなければならない場面も多くなってしまうでしょう。

しかし、じょうろを持っていれば水を貯めておけるので、水汲みに行く手間が省けるのです。

⑤虫よけネット

ベランダの家庭菜園で野菜を栽培する場合は、虫食いに悩まされがちです。

ベビーリーフやハーブ類は栽培が簡単ですが、虫食いで見た目が悪くなり、収穫量も減ってしまう可能性があります。

しかし、虫よけネットがあれば、外部からの虫の侵入をある程度防ぐことが可能です。虫食いのストレスなく野菜や果物が育てられるので、事前に買っておくと良いでしょう。

家庭菜園をベランダでする場合の3つの種まき方法

種の種類によって、行うべき種まきの方法は異なります。基本的な種まきの方法を知って、実際の家庭菜園の種まきに活かしましょう。

①ばらまき

「ばらまき」とは、シンプルに種を土の上に直接まいていく方法。植物によっては、発芽に日光が必要である場合もあるためです。

発芽に日光が不要な場合は、種の上に土を少しだけ被せるようにしましょう。

ベビーリーフなどの小型の野菜に適しています。

②すじまき

「すじまき」とは、細長い棒で土の上に細長い溝を作って、そこに等間隔で種をまいていく方法です。

種の間隔を1センチ程度空けることで、植物が大きく成長する可能性があります。

小松菜やホウレン草などの、中程度の大きさの野菜に適しています。

③点まき

まとめ:家庭菜園をベランダで始めて、美味しい野菜を食べながら家計を節約しよう!

「家庭菜園を始めよう」と考える人の大半は、始めやすいベランダを活用した家庭菜園を検討するのではないでしょうか。

ベランダの家庭菜園は必要な道具が少なく、手軽に始められるのが魅力です。ただし、家庭菜園をベランダでする際には注意することもあります。

・日当たり

・風通し

・住んでいる場所の規約について

・消防法の規約に違反していないか

・近隣住民の迷惑にならないか

上記の点に注意しながら、ベランダで家庭菜園を始めるようにしましょう。また、余裕があれば肥料や虫よけネット、鉢底石なども準備できると理想的です。

この記事を参考にしながら、家計にも自分にも優しい、植物に囲まれた理想的な家庭菜園との生活を送ってみてはいかがでしょうか。

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