2021年01月26日
by セメダイン株式会社 |
公開:2021.01.26 15:40 更新:2021.10.04 16:23
接着剤の原理(=接着剤とは?)
接着とは「接着剤を媒介とし、化学的もしくは物理的な力またはその両者によって二つの面が結合した状態」と定義されており、その化学的もしくは物理的な力とは、以下の3つに分類されています。
・機械的結合
・化学的相互作用
・物理的相互作用
機械的結合とはアンカー効果や投錨効果ともいわれ、材料表面の孔や谷間に液状接着剤が入り込んで、そこで固まることによって接着が成り立つという考え方です。
木材や繊維、皮等の吸い込みのある材料の接着を説明するのに有効です。
化学的相互作用とは、接着剤と各被着材が、原子同士で互いの電子を共有することによって生じる共有結合のような、化学反応によって結合することによって接着が成り立つという考え方です。
物理的相互作用とは分子間力やファンデルワールス力といわれるもので、接着剤と被着材の距離が非常に近づいている際に生じる接着剤の分子と被着材の分子との間の引き合う力をいい、接着剤の基本的な原理とされています。
接着剤は液状またはそれに近い流動状態で、塗られて固まることで接着します。
その際、被着材は、表面が濡れ、その濡れの状態が固まることで接着されます。
①接着剤を塗った際に、被着材の表面が濡れて良く馴染んだ状態、これを「ぬれ」と呼び、良く「ぬれ」ることが接着には不可欠な要素となります。
良く「ぬれ」たまま固まることで、馴染んだ状態がロックされ、「馴染みっぱなし」になった状態を「くっついた」と呼ぶわけです。
②接着剤の被着材への接触角θが90°以下の場合、「良くぬれた」状態とされ、親和性が高いと判断されます。
この時、接着剤と被着材の距離は非常に近づいており、互いに引き合う力=「分子間引力」または「ファンデルワールス力」が生じます。
③即ち「接着」とは、機械的な引っ掛かりや分子間力、原子間力によって成り立っており、そのどれかに原因を絞り込むことができない複雑さをもっています。
接着剤は下記の5つに分類され、被着剤の材質により使用する接着剤が異なります。
①水性系接着剤・・・木工用・木工用速乾
②溶剤系接着剤・・・合成ゴム系/塩ビ樹脂系/酢酸ビニル樹脂系
③エポキシ樹脂系接着剤・・・2液型接着剤
④シアノアクリレート系接着剤・・・瞬間接着剤
⑤変成シリコーン系接着剤・・・多用途接着剤
被着材の材質が何かと同時に、意外と忘れやすいのは、つけるものが本当に接着が可能な材料なのかどうかということです。
難接着材料の場合、専用の接着剤やプライマーが必要になります。
まず、接着する材料の性質を良く検討した上で接着剤を選ぶ必要があります。
【注意事項】
•火気のあるところでは使用しない。
•使用時及び使用後しばらくは換気をよくする。
•子供の手の届かないところに置き、いたずらをしないよう注意する。
•接着用途以外に使用しない。
•衣服につくととれないので注意する。
•直射日光の当たらない涼しい場所に保管する。
•室温が2℃~40℃の場所で使用・保管する。
提供元:セメダイン株式会社
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