2020年12月12日

塗装用具の使い方 下地調整

by 株式会社アサヒペン

公開:2020.12.12 11:10 更新:2021.10.04 16:23

はじめに

上手なペインティングの決め手は、下地調整です。下地調整は「はがす」、「埋める」、「磨く」の3要素から成り立っています。初めて塗装する面 にせよ、重ね塗りする面にせよ、塗料が素材になじむようコンディションを整えてください。

はがす

塗料を塗り替えるとき、古い塗膜をはがすのは下地調整の第一歩です。塗装がはげて凹凸 ができた表面や、古い塗膜が浮き上がった状態の表面のままでは、せっかく新たに塗装しても美しく仕上がりません。スクレーパー、ワイヤーブラシ、皮スキなどを使って古い塗料をはがします。

埋める

塗料を塗る前にとの粉を塗るのは、木材表面にみられる木目(凹凸)を埋め、上塗りの吸い込みを防ぎ、仕上がりを美しくするためです。又モルタル壁のひび割れ、トタン屋根の釘穴や継ぎ目、瓦屋根の瓦の割れ、陸屋根のコンクリートの割れや穴など、それぞれに適した補修材を使用してひび割れや穴を埋めて平滑にします。

との粉の塗り方と充てん材

との粉はカレーのルウ状に練り、木目(凹凸)を埋めるように塗っていきます。これは目止めと呼ばれる作業です。余分に付いてしまったとの粉は、生乾きのうちに乾いた布でふき取り、完全に乾くのを待ってサンドペーパーをかけてください。杉や檜のように針葉樹の場合もうすく水溶きしたとの粉を塗って乾燥する前にふき取ってしまいましょう。この作業によって塗料の浸透が防げ、美しい仕上がりになります。壁のひび割れや木製ドアの腐食など、塗装面に問題があるなら、充てん材を用いて下地調整を。内部用パテ、内外部用パテなど、補修したい場所に合わせて選びます。

磨く

サンディングのコツは、適当な大きさの木片(当て板には木板やゴム板があり、かまぼこの板が手ごろです)に、サンドペーパーを巻いて行うことです。手の保護にもなり、表面 もフラットに仕上がります。

研磨材料の種類と用途

(注)1.*AA……アルミニウムオキサイド(酸化アルミナ)研粒の記号

2.**CC……シリコンカーバイト(炭化けい素)研粒の記号

ペインティングを楽しむには、用具選びも重要なポイントです。油性用・水性用。どちらも塗る対象に合わせて豊富な 種類のハケが出ています。用途に合った用具選びがペインティングをいっそう手軽なものにしてくれます。

おすすめの製品

PC布ペーパーセット

●塗装する面の下地をしっかり調整

●セット内容 #60 2枚、#100 1枚、#150 1枚、#180 1枚

PCサンドペーパーセット

●セット内容 #60 2枚、#120 2枚、#240 2枚

●#60、#120は塗膜の下地調整(さび落し、古い塗膜はがし)などラフな作業に適しています。

●#240は木工製品等の素地調整に適しています。

PC耐水ペーパーセット

●セット内容 #320 1枚、#600 2枚、#800 1枚

●防水処理をしており、水、オイル、洗剤などを用いて研磨できます。

●#320は、木工製品などの上塗り研磨に適しています。

●#600、#800は金属面などの表面仕上げに適しています。

PCスチールウール 細目

●スチールを繊維状にしたもので、研磨力があり柔らかいので、きめ細かな研磨ができます。

PCスチールウール 荒目

●スチールを繊維状にしたもので、研磨力があり柔らかいので、きめ細かな研磨ができます。

提供元:株式会社 アサヒペン

https://www.asahipen.jp

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