2022年01月04日
by DCM 編集部 |
公開:2022.01.04 04:00 更新:2022.01.05 14:27
パキラは観葉植物として人気が高く、また風水的にもよいとされている植物です。
しかし、鉢植えだとかなりの大きさに育つこともあるので、初心者には手が出しにくいと感じるかたも多いのではないでしょうか。
実はパキラは水耕栽培で育てることも可能です。水耕栽培なら土を使わずに済むので、害虫の駆除やお手入れの手間をかなり軽減できます。
この記事ではパキラの基本的な特徴や水耕栽培での育てかた、注意点などを解説しています。気になったかたはぜひ参考にしてください。
パキラは初心者でも育てやすい植物です。観葉植物としてもよく知られていて、ホームセンターで簡単に手に入れることができます。
マネーツリーとも呼ばれており、風水的には金運をアップさせる効果があるそうです。ここではパキラの特徴や基本的な育てかたについて紹介します。
パキラの原産はメキシコや中南米といった熱帯地方、日当たりのよい場所で大きくなる常緑高木です。本来は20メートル以上も伸びることがあります。パキラの実は食用としても利用されています。
葉にはツヤがあって、ボート型の葉が放射状に広がるという個性的なつきかたをするのが特徴です。パキラは樹形の大きさをコントロールすることが容易で、根もあまり張りません。そのため大きく成長させずに長い期間ゆっくりと栽培することができます。
パキラは正しい育てかたをしていれば、少なくとも数十年は元気に育ちます。またパキラは病気になりにくい植物でもあります。これらの特徴からインテリアとしても非常にニーズのある植物です。
パキラは日当たりのよい場所を好む植物ではありますが、室内でも薄日程度の日光があれば育てられます。
室内に置いておく場合は人が出入りする環境を選ぶと風通しも確保できておすすめです。部屋自体の換気が悪くて空気が澱みやすいという環境であれば、サーキュレーターを使うことも検討してみるとよいでしょう。
パキラは成長が早い植物なので、定期的に剪定(せんてい)をする必要があります。剪定をおこなわないとどんどん管理しにくいほどの大きさへと伸びていき、パキラ自体の健康状態のためにもよくありません。
剪定をするなら5月から7月あたりの時期におこなうのがベストでしょう。この時期はパキラの成長期にあたります。剪定は植物に負担がかかることもありますが、成長期ならパキラも元気なので、剪定をおこなっても問題ありません。
日が当たらない場所で育った場合、徒長して下のほうの葉が落ちてしまうこともあります。しかし、徒長した枝も水耕栽培や挿し木で増やすことが可能です。
水やりは表土が乾いていたらたっぷりと与えてください。気温が低くなってくるとパキラは休眠します。冬場は水やりの頻度を控えて、霧吹きなどで葉や樹木の乾燥を防ぎましょう。
ただし、室内など常に暖かい場所に置いていた場合はパキラが休眠しないこともあるので、その時は普段と同じように管理してあげてください。
パキラについて詳しくなったところで、次に水耕栽培のやりかたについて説明します。
パキラの水耕栽培には挿し木で増やす方法と苗を移植する方法があるので、どちらか好きなほうを選んで始めてみましょう。
パキラの水耕栽培は5〜7月ごろにおこなうのがおすすめです。剪定と同じ時期ですね。パキラは熱帯生まれの植物なので、寒い時期は生長をやめて休眠に入ります。
真夏や真冬、季節の変わり目に環境を変えてしまうと植物に負担がかかるので、これらの時期は避けたほうが無難でしょう。
パキラはとても生命力が強いので、剪定した枝から増やすこともできます。剪定の際は枝を根元から切り落とし、挿し木として使う枝は、そこからさらに大きな葉を取り除きましょう。
こうすることで水分が幹になる部分に集中し、余分な水分を使いにくくなります。そうして発芽と発根を早めることができるのです。
水耕栽培する際の瓶や花器は、お好みのものを選んでいただいて構いません。発根するまでは明るい日陰に置いて管理してください。
パキラは水につけて10日から2週間ほどで発根し、やがて新しい芽が出てきます。生育が安定してきたらレースカーテン越しの日当たりのよい場所に移すとよいでしょう。
また、苗の状態のものを水耕栽培に転用することも可能です。
その場合、まずは根っこについた土を綺麗に取り除きましょう。土をほぐしながら水洗いすればしっかりと洗い流すことができます。
次に苗を入れる容器を準備します。大きめの瓶とハイドロボールなどの培地、液体肥料を用意しましょう。準備ができたら軽く水洗いしたハイドロボールを容器の1/3ほどの高さまで入れます。
それから容器の中心に苗を入れて、ハイドロボールの高さを調節してください。なるべく苗の周りにハイドロボールを敷き詰めて、株元がぐらつかないようにしていきます。
株元が動かないようスポンジや針金などを使って支えてあげるのもよいでしょう。株元が固定できたら容器の1/5〜1/4あたりまで水を注ぎます。液体肥料を利用する際はこのとき水に溶かして栄養を与えます。
パキラは生命力が強くてとても丈夫な植物ですが、こまめなお手入れが欠かせません。
ここでは水換えのやりかたや液体肥料・根腐れ防止剤の利用方法など、パキラの水耕栽培をおこなう際の注意事項についてまとめました。
水耕栽培で植物を育てる場合は水の交換が重要なポイントとなります。水を継ぎ足すのではなく容器の中の水を全て捨てて、新鮮な水と入れ替えてあげましょう。
水換えを怠ると水が腐ってしまい、やがてパキラが根腐れする原因になります。とくに暑い時期は毎日水換えをおこなうのがベストです。
夏場はすぐに水温が上がり、水があたたかくなってしまうので注意してください。直射日光を避けて明るい日陰で育ててあげるとよいでしょう。冬場は水換えの頻度を3日に1回まで減らしても構いません。
パキラは根腐れを起こしやすい植物ですが、こまめに管理すればトラブルを防ぐことができます。水が腐っていないか葉が萎れていないかなど、よく観察してあげてください。
パキラはとても成長が早い植物です。ただしその分、栄養がたくさん必要になります。水道水にもミネラルは含まれていますが、植物が成長するための養分として十分ではありません。
パキラを水耕栽培で育てる場合も、水耕栽培用の肥料を与えることで栄養を賄うことができます。水換えをおこなうタイミングで、液体肥料も一緒に加えてあげてください。
しかし、肥料の割合が多すぎると、これも根腐れにつながる原因となります。葉っぱの様子にも気をつけながら、肥料を与えすぎないよう注意しましょう。
パキラは根腐れを起こしやすい植物なので、初心者のかたにとってはどうしても管理が難しいということもあるかもしれません。
そんな場合は根腐れ防止剤を活用するのがおすすめです。根腐れ防止剤はホームセンターなどでも簡単に手に入ります。
根腐れ防止剤を使う際にはハイドロボールなどの培地を入れる前にまず容器の底に加えます。根腐れ防止剤を使えば根腐れのリスクはかなり軽減できますが、完全に根腐れを防げるわけではありません。
やはり夏場などは水温が高くなっていないか、パキラが根腐れを起こしていないか注意が必要です。根腐れ防止剤を入れている場合でも、こまめな水換えは欠かさずおこないましょう。
パキラは、観葉植物としてもとても人気の高い植物です。
水耕栽培では害虫や病気のリスクをかなり減らした上でパキラを育てることができます。土植えより手入れがかなり楽になるので、初心者のかたにはとってもおすすめです。
ホームセンターではパキラの水耕栽培に必要なアイテムを多数取り揃えています。肥料だけでなくパキラの苗や容器も扱っているので、気になったかたは一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
新着記事
【新商品】 外出先でもワンプッシュ!アレルブロック触れるところウイルス菌ピンポイントクリア
by アース製薬株式会社
ダニはジメジメがお好き?
by 株式会社 UYEKI
遮光ネットは夏の強い日光と高温から植物を守り、最適な育成環境をつくります
by 株式会社イノベックス
DCMホールディングス
DCMホールディングス
DCMホールディングス
DCMホールディングス