2021年12月07日

停電でブレーカーが落ちた時の対処方法!備えておきたいポイントと注意点も解説

by DCM 編集部

公開:2021.12.07 02:00 更新:2021.12.28 11:03

「停電でブレーカーが落ちた時の対処方法が知りたい」と気になっているかたもいるでしょう。

停電すると、冷蔵庫が使えなくなったり、料理ができなくなったりと、とても不便ですよね。

そこでこの記事では、停電をうけてブレーカーが落ちた際の対処方法と、停電した場合の対処方法・突然の停電に備えておきたいポイントを解説します。

もしもの際も、落ち着いて対処できるようになるため、ぜひ最後までご覧ください。

停電でブレーカーが落ちた時の対処方法

台風や地震などの自然災害がないのに停電した場合は、ブレーカーを確認する必要があります。

ブレーカーには3つの種類があり、それぞれ役割が異なるため、停電時に落ち着いて対処できるように、しっかりと覚えておきましょう。

①アンペアブレーカー

停電時には、まず「アンペアブレーカー」を確認するようにしましょう。電気会社によっては、「契約ブレーカー」や「サービスブレーカー」と呼ばれることもあります。

分電盤の一番左側にあるのがアンペアブレーカーです。家全体の電気使用量が契約アンペア数を超えると落ちます。

たとえば、エアコンや電気ストーブ、電子レンジなどの消費電力が大きな電化製品を一度に使うと、アンペアブレーカーが落ち、停電する可能性があるのでしょう。

アンペアブレーカーが落ちて停電した場合は、再度アンペアブレーカーをあげれば電気が復活するので、停電でも焦らず対処してください。

ただし、頻繁にアンペアブレーカーによる停電が起こる場合、契約アンペア数が足りない可能性があるので、必要に応じて契約アンペア数を見直すようにしましょう。

②漏電ブレーカー

アンペアブレーカーに異常がなければ、「漏電ブレーカー(漏電遮断器)」を確認しましょう。アンペアブレーカーの右隣にあり、分電盤の真ん中にあるブレーカーです。

家のどこかで漏電が起こった時に、漏電を検出して電気を遮断し、分電盤の電源を落とす役割を持っています。

もしも、漏電をそのまま放置して電気を使い続けていると、感電や火災などを引き起こす可能性があるため、電気工事店へ早急に相談するようにしましょう。

ちなみに、漏電ブレーカーが落ちていた場合には、以下の手順で対処してください。

①漏電ブレーカーと安全ブレーカー(配線用遮断器)をすべて「切」にする

②漏電ブレーカーを「入」にする

③安全ブレーカーを1つずつ「入」にしていき、悪い箇所を「入」にすると漏電ブレーカーが落ちる

④もう一度、安全ブレーカーをすべて「切」にして、漏電ブレーカーを入れる

⑤悪い箇所(「入」にすると漏電ブレーカーが落ちる)以外の安全ブレーカーをすべて「入」にして完了

③安全ブレーカー

最後に、「安全ブレーカー(配線用遮断器)」を確認しましょう。分電盤の一番右側にあるブレーカーを指します。

家全体の電気量を管理しているアンペアブレーカーに対して、主に部屋ごとの電気量を管理しているのが、安全ブレーカーです。

通常であれば安全ブレーカーのつまみに、キッチンなら「キッチン」、洗面所なら「洗面所」などと記載されています。

部屋ごとに電気量の上限が決まっており、規定の電気量を超えると安全ブレーカーが落ちる仕組みです。

そんな安全ブレーカーが落ちていた時の対処方法は、以下の手順で行ってください。

①安全ブレーカーが落ちたのが、どの部屋かを確認する

②該当する部屋の家電製品の電源を落として、電気の使用量を調節する

③落ちていた安全ブレーカーをあげたら完了

在宅時に停電した場合の対処方法5つ

もしも、在宅時に停電した場合には、以下5つの対処方法を実践するようにしましょう。

①停電の発生状況を確認する

②電化製品の電気プラグをコンセントから抜く

③不要な冷蔵庫の開閉はしない

④熱中症対策をする

⑤スマホ・携帯電話の充電を節約する

停電時に落ち着いて正しい対処方法を実践できるように、ここで紹介する対処方法をしっかりと頭に入れて置いてください。

①停電の発生状況を確認する

まずは、停電している場所が自分の家だけなのか、それとも街灯や近所一帯も停電しているのかを確認するようにしましょう。

自分の家だけ停電している場合は、前述したブレーカーの対処方法を実践することで改善可能です。

しかし、近所一帯が停電している場合には、その地域全体に電気が供給されていないということになるので、早急に電力会社へ連絡するようにしましょう。

②電化製品の電気プラグをコンセントから抜く

停電が復旧した後、一斉に電気が電化製品に流れることで、電化製品の火災や故障につながってしまう場合があります。

そのため停電時には、電化製品の電気プラグをコンセントから抜いておくようにしましょう。

とくに、パソコンや電熱器具(アイロン、ヒーターなど)には、注意が必要です。また、ハンドミキサーや電気ドリルなどの回転器具、装置のプラグも抜くようにしてください。

③不要な冷蔵庫の開閉はしない

停電が復旧するまでの時間が長くなる可能性も考えて、不要な冷蔵庫の開閉はしないようにしましょう。

なぜなら、開閉をしてしまうことで、冷蔵庫内の温度が上がってしまい、中に入っている食品が傷んでしまう原因になるからです。

④熱中症対策をする

停電時には、冷暖房器具が使用できなくなるため、夏場の停電では熱中症に気を付ける必要があります。

窓を開けたり、こまめに水分補給をしたり、熱中症対策をするようにしましょう。また、冬場であれば、布団や毛布をたくさん被るなどして、寒さを防ぐようにしてください。

⑤スマホ・携帯電話の充電を節約する

スマホ・携帯電話は、停電時の連絡や情報収集のために必要な道具です。しかし、停電時には充電ができなくなってしまいます。

そのため、省電力モードにしたり、機内モードにしたり、画面の明るさを暗くしたりして充電を節約するようにしましょう。

停電の対応として覚えておきたいポイント6つ

突然の停電で電気が一切使用できなくなってしまうと、パニックになって思わぬ二次災害を起こしてしまう可能性もあります。

そこで、停電時にパニックにならないようにするため、対応しておくべき点6つを解説していきます。

①加熱せずに食べられる食品を用意しておく

停電時には、電子レンジやIHヒーターなどは使えなくなるため、オール電化の場合、料理ができなくなってしまいます。

復旧するまでの時間が長くなることも考えて、加熱せずに食べられる食品や非常食・水を家族分用意しておくようにしましょう。

②懐中電灯・電気式ランタンを用意しておく

懐中電灯や電気式ランタンは、夜に停電した場合に非常食を探したり、足元を照らしたりできるため、普段から分かりやすい位置に置いておくようにしましょう。

暗くて何も見えず、復旧までの時間も分からないとなると不安になりがちですが、そんな時に、小さな光があるだけでも落ち着くものです。

ちなみに、懐中電灯に「蓄光テープ」などを貼っておくと、停電で暗くなった状態でも探しやすくなります。

③スマホ・携帯電話のモバイルバッテリーを用意しておく

停電時にはスマホ・携帯電話は充電ができなくなってしまいます。そのため、いつでも充電ができるようにモバイルバッテリーを用意しておくと安心です。

④自分が住んでいる所の防災ブックを見ておく

インターネットで調べれば、自分が住んでいる場所の防災ブックを見ることができます。

防災ブックとは、あらゆる災害に備えて、事前にやるべきことや備えておくべきものが記載されているものです。

また、スマホやタブレットにダウンロードしておけば、電波がつながらない場合でも、安心して読み返せます。

⑤太陽光発電・蓄電池を導入しておく

太陽光発電や蓄電池を導入しておけば、停電時に非常用電源として使える場合があります。停電時でも自立した生活を送りたい方は導入してみてはいかがでしょうか。

⑥災害による停電時はブレーカーを落としてから避難する

台風や地震などの自然災害により避難する場合には、ブレーカーを落としてから避難するようにしてください。

停電が復旧した時に、漏電などが原因で火災が起こる場合があるからです。

また、時計やお風呂のタイマー、炊飯器のタイマーなどは、停電すると時間・温度などの設定がリセットされてしまうものもあります。

そのため、停電が復旧した後は再度、設定を見直すようにしましょう。

まとめ:停電でブレーカーが落ちても慌てず対応しよう!

今回紹介した、停電でブレーカーが落ちた時の対処方法は、以下のブレーカーの種類によって変わるため、それぞれの違いについてしっかりと覚えておきましょう。

①アンペアブレーカー

②漏電ブレーカー

③安全ブレーカー

停電になったら、まずは停電の発生状況を確認しましょう。自分の家だけ停電している場合は、ブレーカーが落ちている可能性が高いです。

その一方で、近所一帯が停電している場合には、その地域に電気が供給されていないと判断できるため、早急に電力会社へ連絡をしましょう。

この記事で紹介した内容をしっかりと頭に入れて、突然の停電にも慌てず対応してくださいね。

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