2022年01月10日
by DCM 編集部 |
公開:2022.01.10 09:00 更新:2022.01.12 14:19
「多肉植物は水やりをほとんど必要とせず、育てるのが簡単」であると、多くの人が思っています。しかし、実は多肉植物の枯れる原因の多くが水やり関連です。
確かに、他の観葉植物や家庭菜園に比べて、水やりの頻度は少なく、栽培に手間はかかりません。しかし、多肉植物も生きている植物です。適切なお世話をしないと、いかに生命力が強くても枯れてしまいます。
枯れてしまう原因さえ知っていれば、多肉植物の栽培は、多くの記事や口コミにあるように簡単です。正しいお世話をして、適切な対処をすることで、より長くお気に入りの多肉植物を楽しむことができますよ。
植物が育つために必要な要素は、土と光、そして水です。お世話が比較的楽な多肉植物も例外ではありません。とくに水に関しては、鉢に植えて室内で育てることの多い多肉植物は、日々のお世話の中で、意識して水を与える必要があります。
多肉植物は、水やりの頻度が少ないので、水の管理はついおろそかにされがちです。しかし、水は与えすぎても少なすぎても、多肉植物が枯れる原因となってしまいます。
今まで多肉植物を枯らしてしまった経験のある人は、水やりの仕方を一度見直してみると良いかもしれません。
多肉植物は、水分が多すぎると根腐れをおこしてしまいます。根腐れは、とくに多湿な日本では、多肉植物が枯れる理由として、最も多いトラブルです。多湿になりやすい梅雨の時期や夏は、とくに注意しましょう。
まず、気をつけるのが水のやりすぎです。しかし、適切な量水を与えていても、根腐れをおこすケースがあります。それは、土が乾きにくい場合です。
土が乾きにくい場合は、まず、使用している土と鉢の排水性を確認します。とくに土については、多肉植物用の土を使用していれば問題ありませんが、園芸用の土などを流用している場合は、排水性を高める赤玉や軽石などを配合しましょう。
次に確認すべきは、多肉植物の置き場所です。温度が上がりにくく、風通しの悪い場所に置いていると、なかなか乾きません。窓辺など、日が当たり風通しの良い場所に移動するだけで、改善することがあります。
多肉植物も植物の一種なので、生長に必要な水分が不足すると、当然枯れてしまいます。
多肉植物は、乾燥した地域で自生できるように葉や根、茎の部分に水分を貯める性質があり、あまり水やりの必要はありません。しかし、旺盛に生育する時期など、多くの水を必要とする時期もあります。
多肉植物には、生育期と休眠期があります。多肉植物の生育型によって、時期は異なりますが、生育期には多くの水が必要です。土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
多肉植物の生育型には「春秋型」「夏型」「冬型」の3つがあり、それぞれに生育期と休眠期があります。型の名前は、生育期を表していて、たとえば春秋型は春と秋が生育期で、それ以外の時期は休眠期です。
生育期には、2〜3日に1回のペースで、土の「表面」が乾いていたらたっぷりと水をやります。休眠期の水やりは、月に1回程度のペースでかまいません。土が中まで「完全に」乾いていたら水やりのサインです。
水の量や頻度は生育型次第ですが、真夏と冬場の水やりには、注意する必要があります。
まず、真夏の水やりですが、気温の低い早朝か夕方以降にしましょう。
気温の高い日中に水やりをすると、鉢の中が蒸れて、多肉植物が弱ってしまいます。反対に冬場の水やりは、気温の高い日中におこないましょう。
夜間に水やりをおこなうと霜の原因になりますし、置き場所によっては、凍結して枯れてしまいます。
多肉植物が枯れてしまう原因は、水の過不足以外にもあります。
たとえタイミングの良い水やりをしていても、育てている環境やお世話が適切ではない場合にも、多肉植物は弱ってしまうことがあるので、注意が必要です。「水やりの改善をしたのに、どんどん弱っていく」という人は、水以外の多肉植物が弱る原因について、心当たりがないか一つずつ確認していきましょう。
多肉植物は、日光を好む植物です。日光不足になると光合成が十分におこなわれず、茎が徒長したり病害虫に弱くなったりしてしまうなど、トラブルの元になってしまいます。基本的には、日当たりのいい場所で育てましょう。
ただし、直射日光に長時間当たり続けると、葉焼けをおこしてしまうので注意が必要です。日差しが強い時期には、カーテンをひいて日の当たり具合を調節したり、半日陰になる環境を作ってあげたりする必要があります。
お世話に手間がかからないので、買ったときの鉢のまま放置しがちな多肉植物ですが、多肉植物も他の観葉植物と同様に、植え替えが必要です。
多肉植物を同じ鉢で長く育てていると、根が伸び続け、根詰まりをおこします。根詰まりも、多肉植物が弱ってしまう原因の1つです。また、同じ土を使い続けていると、土の中の栄養が枯渇した状態になり、生長の妨げとなってしまいます。
根詰まりや土壌の要素欠乏をおこさないためにも、多肉植物の生長にあわせて、1~2年に一度のタイミングで植え替えをしましょう。多肉植物の正常な生長を促し、長持ちさせることができます。
水の与えすぎが枯れる要因の1つと紹介したように、多肉植物はとにかく湿度が苦手です。水を正しく与えていても、余分な水分が十分に乾かない環境だと、多肉植物は弱ってしまいます。とくに湿度が上がる季節は、風通しの良い場所に鉢を移動するなど、湿度対策が必要です。
また、使っている土や鉢の水はけも確認しましょう。
土は多肉植物用の土を使っていれば問題ありませんが、園芸用の土を使用する場合は、排水性の高い資材を配合する必要があります。また、鉢穴がない排水性の低い鉢を使用している場合は、土の配合に注意が必要です。
多肉植物の葉がシワシワになってしまうのは、主に水分不足が原因です。
まず、土からあふれるくらいの水をたっぷりとあげてください。一度水やりをしたら、数日様子を見ます。葉が少しずつ元気を取り戻してくるはずです。
また、日光に当てすぎている、逆に日光が足りていない際にもシワシワになります。水をあげつつ、置き場所も工夫してみてください。
それでも回復しない場合は、植物栄養剤につける方法もあります。鉢から苗を抜いて、土を取り除き、希釈した栄養剤に3日間つけます。その後一度栄養剤から取り出し、乾かしてから、再度栄養剤に3日間つけます。
白い根っこが新しく生えてきたら、回復した証拠です。
多肉植物は、他の観葉植物と比べて乾燥に強く、気温の適応範囲も広い植物ですが、当然限界はあります。元気な多肉植物を育てて栽培をより長く楽しむには、適切なお世話と快適な環境に置くことが大切です。
ただ、お世話が大切といっても、あまり手をかける必要はありません。むしろ、手をかけすぎると、かえって枯らしてしまうこともあるので注意が必要です。多肉植物が枯れる主な原因の一つは、水のやりすぎです。乾燥を好む植物なので、十分に土が乾いてから水やりをすれば問題ありません。
環境についても、同様です。生長に日光が必要だからといって、強い直射日光にさらし続けると弱ってしまいます。
水やりも環境も、「多肉植物にとって」快適な状態にしてあげることを考えてお世話をしましょう。せっかく気に入って栽培している多肉植物ですから、いつまでもぷっくりと元気な姿でいられるよう、大切に育てていきたいものですね。
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