2021年09月30日
by DCM株式会社 |
公開:2021.09.30 10:40 更新:2021.12.01 10:20
2010年ごろから急激に普及した「LED電球」。
「白熱電球よりも寿命が長い」「白熱電球よりも節約できる」など、なんとなくその印象はあっても、いざ選ぼうとなった際に「あれ…種類が多すぎてよくわからない!」と悩んだ経験がある方も多いはず。
今回は、そんなLED電球の種類と選び方について徹底解説します。
LED電球を語る前に、ちょっとした豆知識をご紹介。
日本語で「発光ダイオード」という意味の「Light Emitting Diode」がLEDの略称です。
そもそもLED電球がこんなにも普及したきっかけに、2014年に3名の日本人がノーベル物理学賞を受賞した「青色LEDの発明」が関係しています。
受賞自体は2014年ですが、1990年代にはすでに実用化レベルで発明されていました。
では、なぜ青色がきっかけなのか?
その秘密は皆さんも理科の授業で見たことがあるはず、「光の3原色」が関係してきます。
光の3原色とは「赤・緑・青」の3色のことで、この3色が揃えばあらゆる色を表現できるとされています。
元々赤色LEDはすでに開発されていましたが、青色LEDの開発・実用化が非常に難しく困難を極めていたそうです。
そんな中である日本企業が青色LEDの高輝度化、高純度化に成功したことで緑色LEDの開発も可能になり、ついに「光の3原色」である3色を手に入れることができました。
それにより今まで表現できなかった美しい白色も実現可能になり、現在のLED電球の普及に繋がっています。
ここからはLED電球の選び方を種類と合わせてご紹介していきます。
LED電球を選ぶ際に確認しておきたいポイントは4つ。
・口金の大きさ
・明るさ
・光の広がり方のタイプ
・光の色
これ以外にも照明カバータイプ(密閉形器具)に使えるものや、調光機能など器具・用途に合わせて追加機能を選ぶ必要もありますが、まずはこの4つを抑えておけば安心です。
では早速詳しくご説明します。
LED電球に限らず、電球を選ぶ際にはまずここを確認しましょう。
口金とは、電球の下部にある、照明器具にねじ込む部分のこと。
口金が合っていないものを選んでしまうとそもそも器具に取り付けられないので、注意しましょう。
ちなみに、口金は「こうきん」と呼ばれることもありますが、正しくは「くちがね」です。
一般的によく使用される口金のサイズは大きく「E26」「E17」「E11」の3つ。
それぞれは以下のような特長があります。
■ E26口金
直径が26mmのタイプ。
一般電球やボール電球などに良く使われています。
■ E17口金
直径が17mmのタイプ。
間接照明やダウンライトなどに良く使われています。
■ E11口金
直径が11mmのタイプ。
上記2種類に比べて使用頻度は少ないですが、主にハロゲンランプなどに使われています。
お持ちの使えなくなった電球のサイズがわからないという方は、定規やメジャーなどを使って口金の横幅(直径)を測ってみるのが一番簡単な方法です。
「E26」や「E17」は測るだけでサイズがわかると思いますが、「E11」については「E12」などサイズの違いが分かりにくいものもあるので、不安な方はお店の店員さんに聞いてみるのもおすすめです。
今まで白熱電球を購入する際はなんとなくW数を確認して明るさを決めていた方も多くいたのではないでしょうか?
LED電球が普及し始めた当初、「W(ワット)表記」から「lm(ルーメン)表記」に変わったことで大勢の人が困惑してしまっていました。
lm(ルーメン)とはLED電球の明るさの単位のことを言います。
数値が大きくなるほど明るくなっていくので、明るさを確認したいときはW数と同じやり方ができます。
下の画像のようにlmとWを比較することができるので、お持ちの電球のW数と比較してみてください。
お手持ちの口金の少し上(画像赤枠で囲った部分)に、製品型番が書かれている場合はそちらからも確認することができます。
LED電球のパッケージにわかりやすく「●●W相当」と記載されている商品が多いので、明るさを確認したい場合はそちらの数字も併せてチェックしてみると良いかもしれません。
また、LED電球に交換した後に「思っていたより明るくない…?」「なんだか暗くなって気がする…」という声が多くあがりましたが、実はその原因はLEDの特性にあります。
LED電球は白熱電球に比べて、光の指向性が高いという特性があります。
光の指向性というのはわかりやすく言うと、光の集合体(光束)が真っすぐに同じ方向に向かって光を注ぐ特性があるということです。
そのため、デスクスタンドやダウンライト、あるいは車のヘッドライトなど、1つの方向を照らしたいものに使用する場合にはとても相性が良いのがLED電球。
暗く感じないためには、lmの値と、次のポイントで説明する光の広がり方に注意して購入すれば、広い空間でも問題なく使用することができます♪
LED電球は先ほどもお話しした通り、光を真っすぐに照らす特性があるので、リビングなど広い空間に使いたい場合は広い範囲で光が広がるタイプを選んであげましょう。
光の広がり方の種類は下の画像の通りです。
■ 全方向タイプ
光の広がり方(配光角度)が約270度前後のタイプ。
リビングや寝室など広めの空間に使いたい場合におすすめです。
光が広範囲に広がるので器具を選ばず、フロアスタンドやダウンライトなどにも使えます。
■ 広配光タイプ
光の広がり方(配光角度)が約180度のタイプ。
玄関やダイニングテーブルの上など、均一に広範囲に光を照らしてあげたい場所におすすめです。
■ 下方向タイプ
光の広がり方(配光角度)が約140度のタイプ。
トイレや廊下、階段など、足元や手元をしっかりと照らしたい場所におすすめです。
お部屋の印象をガラリと変える光の色もLED電球を選ぶ際の重要なポイントです。
白熱電球、LED電球問わず色の種類は大きく「電球色」「昼白色」「昼光色」の3つ。
■ 電球色
あたたかみのある暖色系のオレンジ色。
寝室や和室、リビングやトイレなど落ち着きたい・リラックスしたい空間に使用するのがおすすめ。
また、ダイニングに使うとオレンジの色味のおかげで、料理がさらに美味しそうに見える効果も♪
逆にワークスペースやウォークインクローゼットなど、集中したい場所や正確な色を確認したい場所にはあまり向きません。
■ 昼白色
太陽光に近い自然な白色。
ウォークインクローゼットや化粧をする場所、リビング、脱衣所など、色を確認したい場所、長時間いる場所などにおすすめです。
昼白色は基本的にどのような場面でも使える万能なタイプなので、場所を選ばず使えるのが特長です。
■ 昼光色
他の2種類と比較して最も明るく感じる、青みがかった白色。
スッキリとした色味の空間になるので、ワークスペースや勉強部屋、子ども部屋など集中したい場所に使用するのがおすすめ。
逆にはっきりと見えてしまうので、長時間いるようなリビングや寝室など落ち着きたい場所にはあまり向きません。
使用する場所や用途に応じて、色を選んでみましょう!
また、最近ではあらゆる色や明るさを表現できる調光機能が付いたLED電球もあります。
例えば調光機能つきのLED電球をダイニングに使用すれば、家族がダイニングテーブルで勉強する場合は昼光色、夕食の際は電球色など気分や用途に応じて色を変えることができますよ♪
お持ちの照明器具が調光機能付きではなくても、リモコンやスマホで操作できる調光機能付きLED電球がありますので、気になる方はお店でチェックしてみてください。
例えば、カバー付きの照明には「密閉形器具対応」とパッケージに表示されているLED電球を選んだり、調光機能付き照明器具の場合は「調光器対応」とパッケージに表示されているLED電球を選んだりと、必要な場合はお持ちの器具に応じてLED電球を選んであげましょう。
光の広がり方(配光角度)が約290度で明るさが全方向に広がる「DCM LED電球 全方向タイプ」。
設計寿命を見直したことでコストを抑えた低価格を実現!
全方向タイプなので、リビングや寝室、浴室などお部屋全体の明るさが必要な場所におすすめ。
浴室や洗面所などでよく使われるカバーがついた密閉型器具にも使用できます。
<ラインナップ>
口金:E26
明るさ:40W相当、60W相当
色:昼白色、電球色
…計4商品
設計寿命を見直したことでコストを抑えて低価格化を実現した「DCM LED電球 広配光タイプ」。
広配光タイプなので、ダイニングや玄関などしっかりと四隅まで明るく照らしたい場所におすすめ。
浴室や洗面所などでよく使われるカバーがついた密閉型器具にも使用できます。
<ラインナップ>
口金:E17、E26
明るさ:40W相当、60W相当
色:昼白色、電球色
…計8商品
自動で点灯・消灯する人感センサー付きの「DCM 人感センサー付きLED電球」。
両手がふさがっていて照明をつけられない状況になっても安心の自動点灯機能や、トイレの電気の消し忘れなどの心配もなくなる自動消灯機能、さらには日中など周囲が明るいときは常時消灯してくれる明暗センサーもついているので、通常のLED電球や白熱電球よりも電気の節約に繋がります。
密閉型器具、調光機能のついた器具、センサー部を覆ってしまう形状の器具などには使えないので注意してください。
<ラインナップ>
口金:E26
明るさ:40W相当、60W相当
色:昼白色、電球色
…計4商品
動画もチェック♪
LED電球は二酸化炭素の排出量が少ないため、白熱電球に比べて環境にも優しいのもポイント。
環境にもお財布にもやさしいLED電球に交換して、もっと快適なおうち空間を手に入れましょう!
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