2021年11月29日
by DCM 編集部 |
公開:2021.11.29 05:00 更新:2021.12.27 13:46
植物を水耕栽培で育てるとき、ペットボトルで育てているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
ペットボトルでどんな野菜が育てられるのか、ペットボトルの水耕栽培でもおしゃれにできるのか、気になっているかたも多いでしょう。
この記事では、水耕栽培で育てられる野菜・水耕栽培をペットボトルでする手順・ペットボトルでもおしゃれに育てるコツについて解説します。
これから水耕栽培を始めたい人、インテリアにも気遣いつつ室内で家庭菜園をしたいかたはぜひご覧ください。
まず水耕栽培で育てられる植物にはどのようなものがあるのでしょうか。よく挙げられるのは、次の植物です。
【ハーブ系】
バジル、イタリアンパセリ、ローズマリー、ミント、オレガノ、レモンハーブ、パクチー、セージなど
【葉物野菜系】
レタス、シソ、水菜、ルッコラ、チンゲンサイ、ミツバ、カイワレなど
【成長力が強い野菜】
ミニトマト、ラディッシュ、ネギ、カブなど
基本的には、成長力が強い葉物野菜を育てることができます。観葉植物のように樹木となる植物、土のなかで育ちたくさんの栄養を必要とする根菜は育てにくいです。
ただし、ラディッシュやカブのように小ぶりの根菜なら水耕栽培で育てることもできます。
実際にどんな植物を育てたいのかをイメージしてから、使用するペットボトルのサイズを決めるとよいでしょう。
それでは、実際に水耕栽培をペットボトルでする全手順を解説していきます。ここでは次の4つの段階にわけて紹介します。
・最初に準備するもの
・ペットボトル容器の作り方
・種から始める
・枝、苗から始める
はじめに作業の全体像を把握しておくと実際の作業をスムーズにおこなえるので、事前にチェックしておいてくださいね。
まずペットボトル容器を作る前に必要なものは、次の5つです。
・植物の種 or 枝、苗
・ペットボトル
・液体肥料
・スポンジ
・アルミホイル
水耕栽培は、種からだけでなく、枝や苗からはじめることができます。すでに成長している株から枝を切り取ってきたり、ホームセンターなどで買ってきた苗を水耕栽培で育てたりすることも可能です。
挿し木や苗から始める場合は、種から始めるよりも育てやすいので、まずはどの成長段階から水耕栽培を始めるかを決めるとよいでしょう。それに合わせてペットボトルとスポンジの大きさを選んでください。
アルミホイルは、ペットボトル容器を覆って日光を遮るために用います。土耕栽培と異なり、根が日光にさらされる水耕栽培では、容器内部や根に藻が発生しやすくなります。
藻は根腐れや根の酸素不足の原因ともなるので、できるだけ発生させないような工夫をしましょう。
それでは実際にペットボトル容器を作っていきましょう。
【手順①】
まずは上から1/3くらいのところをカッターで切り取ります。ちょうど飲み口にかけてペットボトルがすぼまっていくところをカットするとよいです。
【手順②】
カットしたら切り取った部分の飲み口を逆さにしてペットボトルにはめ込みます。これでペットボトルのなかに飲み口が刺さっているような状態になります。
【手順③】
最後にペットボトル全体をアルミホイルで覆えば完成です。根の部分が日光に当たらなければよいので、覆うのはペットボトルだけで大丈夫です。
次は種から始める場合の手順を紹介しましょう。
【手順①】
まずはスポンジに十字の切り込みを入れてください。
【手順②】
次に十字の真ん中に種を埋め込みましょう。あまり深く埋めすぎると芽が出にくくなるので、1センチほどの深さで十分です。このスポンジは芽が出るまで水に軽く水に浸しておいてください。
【手順③】
芽が出てきたら、スポンジのままペットボトル容器に移し替えます。このとき、逆さにしたペットボトル容器の飲み口からスポンジが水を吸えるようにセットしてください。
【補足】
毎日水を入れ替えることも忘れないでください。次第に本葉が出てくるので、そのタイミングで液体肥料も適量あげましょう。すると植物はぐんぐん成長していきます。
今度は枝・苗から始める場合の手順を紹介します。
【手順①】
まず枝から挿し木をする場合は、枝の切り口の部分をコップなどで水につけておいてください。すると1週間ほどで根が出てきます。
【手順②】
根が出たらペットボトル容器に移し替えましょう。このとき穴を開けたスポンジに枝を差し込み、安定させる土台にするとよいです。
【手順③】
次に、種からはじめたとき同様に毎日水を取り替えながら育ててください。すると根がどんどん張ってくるので、そのタイミングで液体肥料を少しあげましょう。
【苗から始める場合】
苗から始める場合は、根についている土をしっかりと洗い流し、ペットボトル容器の飲み口から根が出るようにセットしてください。あとは、挿し木のときと同じやり方で育てていきましょう。
このように水耕栽培はペットボトルで簡単にできますが、それだけでは見た目がよくないなと思う人もいるかもしれません。
とくに室内で育てることが多い水耕栽培は、お部屋に馴染むおしゃれさも大事な要素です。そこでここからは、ペットボトル容器をおしゃれに見せる3つのコツを紹介します。
・おしゃれなドリンクのペットボトルを使う
・部屋の雰囲気に合わせたハイドロボールを使う
・マスキングテープ、シールで装飾する
どれも簡単な一工夫を加えるだけなので、ぜひ挑戦してみてください。
水耕栽培に使うペットボトルをおしゃれなドリンクの容器にすると、一気にインテリアとしてのレベルが上がります。
例えば、特徴的な形のペットボトル、カフェのコーヒーが入っていたボトルを使うとよいですね。とくにデザインが入っているペットボトルは存在感もあるのでおすすめです。
植物を支える土台として使っていたスポンジをハイドロボールにするのもおすすめです。
ハイドロボールとは、水に溶けない小さな球状の粒のことで、水耕栽培だけでなく、水を使ったインテリアに多く用いられています。
ハイドロボールを使う際は、部屋の雰囲気に合わせたものを選ぶと統一感が出てよいでしょう。
カラフルなものを選んでもよいですし、シンプルなカラーのものにしてもよいですね。室内の家具や部屋のテーマを考慮して選びましょう。
ほかにも、ペットボトル容器をマスキングテープとシールで装飾するのもおすすめです。とくにペットボトルの切断面をテープで隠すと一気におしゃれになりますよ。
また日光を遮るためのアルミホイルをテープやシールで代用するのもよいです。ただしアルミホイルよりは遮光性に劣るので、藻が発生しないように管理に気をつけてくださいね。
水耕栽培は、ペットボトル容器で手軽に植物を育てられることが大きなメリットです。
きちんと世話をすれば、種からでも挿し木や苗から育てられるので、本格的な栽培もできます。
また特徴的な形のペットボトルを使ったり、テープやシールで装飾したりすれば、お部屋に置いても遜色ない形で植物を育てることもできます。
植物を育てる楽しみに加えて、インテリアとしても楽しめるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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