2021年12月07日
by DCM 編集部 |
公開:2021.12.07 03:00 更新:2021.12.28 14:37
「大切な家族の一員であるペットの防災対策を知りたい」と思われているかたも多いでしょう。
いつ起きるか分からない災害に対して、ペットの防災対策を普段から、しっかりと準備しておくことが大切です。
この記事では、ペットの防災対策を5つと、ペットの防災グッズとして普段から準備しておくべきものを紹介します。
記事の最後では、ペットの防災対策をしていないと困ることも解説していますので、災害時にトラブルに巻き込まれないようにするためにも、ぜひ最後までご覧ください。
大切なペットを災害から守るためにも、しっかりと防災対策をしておきましょう。ペットの防災対策としては、以下の5つが挙げられます。
①飼育環境を定期的に点検しておく
②マイクロチップを装着しておく
③普段から、しつけをしておく
④飼い主自身がシミュレーションをしておく
⑤ハザードマップを確認しておく
いつ起きるか分からない災害に備えて、普段からしっかりとペットの防災対策をしておきましょう。
ペットの飼育ケージや小屋などを定期的に点検するようにしましょう。劣化していたり、破損していたりしたら、その都度、補強するようにしてください。
犬などの屋外で飼うペットの場合には、首輪や鎖が緩んでいないか、飼育ケージ・小屋にすき間が空いていないかなどを点検しておきましょう。
また、倒れやすいものの近くや、ガラス窓の下で飼育をしないということを心がけるようにしてください。
災害時に、ペットとはぐれてしまう可能性も考えて、マイクロチップを装着しておくとよいでしょう。
また、連絡先を書いた迷子札やペットの情報を記載したカードなどを作って、装着するのもよいです。
万が一、ペットとはぐれてしまった場合には、自治体の動物担当部署や警察にペットの情報を伝えて捜索してもらってください。
いつ起こるか分からない災害に備えて、ペットに普段からしつけをしておくようにしましょう。ここでは、簡単なトレーニング方法を3つ紹介します。
【基礎トレーニング】
避難所で共同生活を送る際に、周囲に迷惑をかけないようにするためにも、基礎トレーニングが大切です。
たとえば、犬であれば「待て」「お座り」「伏せ」「おいで」などの指示に従うようにトレーニングするようにしましょう。
【ドッグホイッスルトレーニング】
歳をとり、視力が低下している犬には、「ドッグホイッスル」を使って「待て」「おいで」などの基本的な動作を覚えさせておくとよいです。
【ハウストレーニング】
ハウストレーニングとは、ケージやキャリーケースの中で過ごすことに慣れさせてあげるトレーニングです。
ハウストレーニングを積み、ケージの中で過ごすことにペットが慣れることで、災害において割れたガラスの破片やがれきの上を歩かせることなく避難させられます。
ペットに対してだけでなく、飼い主さん自身も災害時に起こる事態を想定して、シミュレーションしておく必要があります。
たとえば、ペットがケガをしてしまった時の応急処置シミュレーションや、病院までの搬送シミュレーションなどをしておきましょう。
ハザードマップとは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものです。
避難場所や避難経路などの各種情報を誰が見ても分かりやすいように、地図上に現わしてあります。
そのため、いち早くペットと一緒に安全な場所に避難できるようにするためにも、事前に確認しておきましょう。
せっかく避難所に同行避難ができたとしても、避難所では人への物資は準備されていますが、ペットの備えは基本的に飼い主の責任となります。
そのため、ペットに避難所で不自由な思いをさせないようにするためにも、ここで紹介する防災グッズを普段から準備するようにしてください。
①ペットの命・健康に関わるもの
②かかりつけの動物病院やペットの健康状態に関わるもの
③ペット日用品
まずは、ペットの食料や水・常備薬など、ペットの命や健康に関わるものを準備しておきましょう。災害時でも、すぐに持ち出せるように1つのカバンにまとめておくと便利です。
支援物資などの兼ね合いから、最低でも5日分は準備しておきましょう。また、ペットがケガをした場合のペット用救急箱の準備もしておいてください。
【ペットの命・健康に関わるもの】
・食料
・水
・常備薬
・予備の首輪・リード
・エサを入れる食器
・飼育ケージの補修のために使うガムテープなど
前述しましたが、災害時にペットとはぐれてしまった場合も考えて、かかりつけの動物病院やペットの健康状態に関わるものも準備しておきましょう。
また、混合ワクチン・狂犬病ワクチン接種証明書のコピーなどの接種歴を証明する書類も防災グッズに入れておくよいです。
万が一、避難所等で共同生活を送ることになった場合でも役立ちます。
【ペットの健康状態に関わるもの】
・かかりつけ動物病院の連絡先
・ワクチンの接種証明書のコピー
・飼い主の連絡先
・ペットの写真など
ペットが避難所でも快適に過ごせるように、普段から使用しているペットシーツや防寒・防暑グッズなども準備しておきましょう。
また、水のいらないシャンプーやライフジャケットなど、災害時に役立つものも一緒に入れておくと安心です。
【ペットの日用品】
・普段から使用しているペットシーツ
・防寒・防暑グッズ
・水のいらないシャンプー
・ライフジャケット
・タオル
・ブラシ
※中型犬以上の犬用の靴(飼育ケージに入らない場合に、足にガラスなどが刺さらないようにするため)
ここまで、ペット防災対策について解説してきましたが、ペットの防災対策をしていないと困ることとして、以下のようなことが挙げられます。
・避難所でトラブルになる可能性がある
・ペットフードやペット用品が手に入らない
・持病を持っていても通院できない
避難所でトラブルに巻き込まれないようにするためにも、しっかりと頭に入れておきましょう。
大きな災害を初めて経験したペットの中には、怖がって吠え続けたり、人を噛んだりなどの普段では見られない習性が現れることがあります。
また、しつけがきちんとできていなかったり、トイレグッズを準備できなかったりしたことで、糞尿をめぐるトラブルになる可能性もあるのです。
そのため、普段からペットの防災対策として、しつけや防災グッズの準備をおすすめします。
避難所では、人の食料配給が優先され、ペットフードやトイレシーツなどは、なかなか届きません。動物の救援活動については、県や自治体の対応は遅いのが一般的です。
また、ペットの食料や水などが不足することでペットの免疫力が低下し、病気にかかりやすくなり、食欲不振や下痢・便秘などの問題が出やすくなる可能性もあります。
そのため、飼い主自身の責任で、ペットの日用品を準備しておく必要があるのです。
災害時に限らず災害後もしばらくの間は、通院ができない状況が続くと想定されます。
そのため、持病を持っているペットを飼っている場合には、薬を多めに常備しておくなどの対策をしておきましょう。
今回は、ペットの防災対策について解説しました。
ペットの防災対策をしておかないと、避難所で周りの人に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
そのため、この記事で紹介したペットの防災対策方法を参考にして、災害時に大切なペットを守ってあげてくださいね。
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