2021年01月22日
by DCM株式会社 |
公開:2021.01.22 16:40 更新:2021.10.04 16:23
2019.01.09
家事のアレコレ、健康、安全など暮らしの悩みは尽きないもの。そんなお悩みの解決法を、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんにお聞きしました。
「寒冷な転勤先で冬を迎え、車のフロントガラスが凍るという経験を生まれて初めてしました。しかも朝でなく夜、客先から帰ろうとしたら真っ白になっていてビックリ! お客様から氷を溶かすスプレーをお借りしてなんとか視界を確保することができましたが、この先が不安です。」
さあ車に乗ろうというとき、フロントガラスが真っ白! 驚きますよね。
不思議なもので、冬になれば毎日のように車のフロントガラスが凍る(霜が降りる)というわけではなく、幾つかの条件が重なるとそういうことがしばしば起こります。
まず、天気は「晴れ」ていて、空に雲がないこと。
急激に気温が下がっている。
でも、湿度は比較的高いというとき。
初めて「凍られた!」際には、不意打ち感が強かったと思いますが、今後は「あやしいかも?」という天候の時には注意してみてください。
さて凍ってしまったこのフロントガラス、どう始末して車を動かせる状態にしたら良いのでしょう?
もっとも「やってはいけないこと」は、フロントガラスに「熱湯をかけること」です。急激な温度変化でフロントガラスが割れてしまう可能性があり危険です。また、冷めた湯が再度凍結してしまうこともあります。
フロントガラスが凍っている! そんなときは、慌てずにまずエンジンをかけて車の「暖機運転」をしましょう。
エアコン(暖房)スイッチを押し、風向きを「デフロスター(四角や扇型の枠に、湯気のようなマークのスイッチ。扇型がフロントガラスに風が行く)」にし、設定温度と風量をともに上げます。風量は最大にします。
昨今、車を停めた状態でこのようなアイドリングを行うことの是非もありますが、前方が見えない状態で運転することのほうが大変危険ですので、時と場合に応じて判断してください。
早く出発できる状態にするには、フロントガラスをこのように内側から温めつつ、外側の氷を取り去る作業が不可欠です。その際には、手を汚したりいたずらに冷たくしたりせず、かつガラスも傷つけない市販の「解氷スプレー」の使用がマストと言えるのではないかと思います。
「解氷スプレー」の主成分はアルコール類。アルコールの凍結温度は0度以下(度数15度でも−7度ほど)のため凍ったフロントガラスが容易に溶けるのです。そうして充分に氷を溶かしたのちにワイパーを動かし、始末します。
ただ、霜で凍ったのみならず、前日が雨などで濡れたものが合わせて凍ってしまったような場合や、積雪を伴う場合などは、スノースクレイパーなどの道具を使用しての、手作業での掻き取りが必要になる場合もあります。
天候等も変わりやすい冬。あやしいと見極めきれず、いつ凍ってしまうかは、なかなか読みきれないところがあると思います。
あらかじめフロントガラスに撥水コートなどの加工をほどこしたり、普段からなるべく汚れをためないようにすることは、ガラスを凍らしにくくし、のちの始末を楽にする効果があるので、心がけておきたいところ。
また、駐車の際にフロントガラスカバーをかけるといったことも、地味ながらも有効です。
雪や霜を素早く溶かし、撥水シリコーンで再凍結防止します。朝、ガラスに張っている霜・氷などをスプレーで簡単に落とし、すぐに車を使えます。寒冷地でも使用しやすい「トリガータイプ」。マイナス40度まで対応。
藤原さんもおすすめ!
大容量ながら価格がこなれていてお得感があります。解氷のみならず撥水効果も。車を所持しているのであれば準備しておくに越したことはないでしょう。
<プロフィール紹介>
藤原千秋
大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。
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