2021年07月01日

塗料の塗り方 塗料と塗装の基礎知識①

by 株式会社アサヒペン

公開:2021.07.01 20:10 更新:2021.11.25 08:40

塗料の役割と効用

私たちの生活環境を見ますと、鉄やアルミ、銅などの金属をはじめコンクリート、モルタル、プラスチック、木材など塗料が数多く塗られております。塗料の働きは、物の表面 に乾燥した膜をつくることによってつぎのような役割と効用をもたらすものです。

1.物を保護する

塗料は乾燥すると、物の表面にうすい丈夫な膜を作ります。

その膜が雨や紫外線、塩水等の環境条件から物を保護し、長持ちさせます。

2.物を美しくする

塗料は、物に色、つや、なめらかさ、模様、立体感などを与えると共に美しく保ち、快適な生活空間を作ります。

3.物に特別な効用を与える

塗料に防カビ、防虫、防腐、防さびの機能を与えたり、耐熱、遮熱機能を付加したり、蛍光、蓄光、光電導機能をもたせたりすることによって物に特別な働きを持たせ、物の価値を高めることができます。

塗料の役割と効用まとめ

塗料は物の形や施工場所、物の形、厚さ、重量に関係なく塗ることができること、定期的に塗り替えることによって、物を半永久的に保護できることが塗料の大きな利点といえます。

塗料の原材料

一般に塗料は液状ですが、その組成は膜になって残るものと揮発して膜にならないものに分けることができます。膜になって残るものには顔料と樹脂、添加剤があります。膜にならず揮発してしまうものには、有機溶剤や水、一部の添加剤があります。

1.顔料は物に色をつけ、下地をかくす作用があります。

2.樹脂は物に付着して膜になる役目を果たします。

3.添加剤は塗料の性能を補助します。

4.有機溶剤や水は塗料の粘度を調節して塗りやすくする働きをします。

代表的な着色顔料
代表的な体質顔料

炭酸カルシウム、硫酸バリウム

代表的な特殊顔料

サビドメ顔料(亜鉛末、鉛丹)蛍光・蓄光顔料

代表的な樹脂とその特性
代表的な添加剤

乾燥剤、沈降防止剤、皮張り防止剤、分散剤、消泡剤、防腐剤、防カビ剤、 防錆剤、色分れ防止剤、 凍結防止剤、紫外線吸収剤など

代表的な溶剤

提供元:株式会社アサヒペン

https://www.asahipen.jp

新着記事