2021年07月16日

〈電装DIYの基礎知識〉細線用電工ペンチの使い方

by エーモン工業株式会社

公開:2021.07.16 14:40 更新:2021.11.02 09:27

消費電力の少ないLEDまわりの配線コードには、細い線が使用されているケースが多く、接続する時にお困りになられたことはないでしょうか?
そんな時は、細線用電工ペンチを使用して、細線対応の各種端子を圧着・接続すると便利です。

※注意
細線用の端子類につきましては、かしめの引張強度が低く設計されています。あまり強い力で引っ張るとかしめ部分から配線が抜けてしまいますのでご注意ください。

細線用電工ペンチの使い方

使用アイテム紹介

細線用電工ペンチ 1431

ダブルコード 2802

カプラー2極 2810

配線準備

「ダブルコード2802」を使用してご説明します。

まず、使用する配線の長さをはかり、電工ペンチ先端のCUT部分で切断します。

配線をさく

ダブルコードは線2本が平行につながっています。(+ は白線入り、- は黒線を使用する)

それぞれの先端に端子を付けやすくするために、切断部から数センチほどさきます。

(0.2sq相当の細線ダブルコードはカンタンに手でさけます)

被覆を剥く①

ダブルコードのコードサイズが0.2sq相当(AWG24)なので、細線用電工ペンチの0.2(AWG24)のサイズのところで片方のコードの先端をはさみ、引っ張ると被覆だけがとれ、芯線が出てきます。

被覆を剥く②

もう片方の配線も同じようにして芯線を出します。

芯線が広がらないよう整えてください。

これでダブルコードの被覆取りができました。

ここに各種細線用端子を取り付けます。

細線用カプラーのかしめ方

細線用の「カプラー2極 2810」を使用して端子のかしめ方をご説明します。

端子をカットする

ニッパーを使用して根元から端子を切り離します。

端子に配線コードを入れる

端子のツメ部分に配線コードを入れます。

小さいツメは芯線、大きいツメは被覆部分に来るよう位置決めします。

配線コードは、配線準備で被覆を取って芯線部分を出したものです。

端子をかしめる①(芯線部仮固定)

細線用電工ペンチの(INS)部分で、まず軽く締め込み、芯線をツメでホールドさせます。(仮固定)

※この時、ツメがM字になるよう倒れているか確認してください。左右対称に倒れていないとしっかりとしたかしめができません。

端子をかしめる②(芯線部本かしめ)

仮固定したところを細線用電工ペンチの(AWG 28-22)部分でしっかりと締め込んでかしめます。

端子をかしめる③(被覆部かしめ)

次に大きいツメを被覆部分にかしめます。

細線用電工ペンチの(INS)部でしっかりと締め込んでかしめます。

端子とコードを引っ張り、抜けないか確認する。

これで、カプラー用端子のかしめは完了です。

端子の最終確認

配線コードと端子を引っ張り、抜けないか確認します。

※注意

細線用の端子につきましては、かしめの引張強度が低く設計されています。あまり強い力で引っ張るとかしめ部分から配線が抜けてしまいますのでご注意ください。

カプラーに差し込む

かしめた端子をカプラーにロックされるまで差し込むとカプラーへの端子のセットが完成です。

提供元:エーモン工業株式会社

https://www.amon.jp/

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