電動工具　充電式インパクトドライバー

1.基本説明

■充電式インパクトドライバーとは

ドリルドライバーに打撃力を加え、より強い力でネジ締めをすることができます。

先端工具を替えることでナット締めや、木材への穴あけもできます。

コンセントを繋いで使う電源式と充電池（バッテリー）を使用する充電式の機種があります。

2.各部の名称

・トリガースイッチ

・LED作業ライト

・ビットスリーブチャック

・ハンマーキャップ

・モーター用通気口

・正逆切替スイッチレバー

・バッテリーパック

・バッテリーリリースボタン

3.機能・特徴

回転力に打撃力を加えることでドリルドライバーよりも強い力でネジを締めることができ、硬い木材や太いコーチスクリューの作業に適しています。

ビットを取り付けるチャックは、ビットのスリップを防ぐために六角タイプが採用されています。

六角差し込みタイプのドリルビットを取り付けることもできますが、強い力が加わるため、ビットが折れてしまうこともあります。

そのため、ドライバーやレンチといった、ネジ類を締めたり緩めたりするためのビットを取り付けて使用するのがおすすめです。

4.選び方

メーカーによって様々な機種が出ていますが、選び方の一つとして、最大締付トルクとバッテリーの数値を参考にすると良いでしょう。

最大締付トルクの数値が大きければ強力なネジの締付が出来ます。DIYで使用する場合は100N・m前後あれば十分です。

バッテリー容量は大きいほど長く使えますが、心配であれば予備のバッテリーを準備すれば問題ありません。

5.使い方

■スイッチ・回転数の調整

・トリガースイッチ

　スイッチを引くと回転し、スイッチを離すと停止します。

・回転数の調整

　スイッチの引き込み加減で回転数が調整できます。

※回転数の調整は電子部品で行っています。引き込み加減を調整して、低速回転で連続作業を行いますと電子部品が故障する原因となります。

■切り替えスイッチ

・軸の回転方向は正逆切替レバーを右側に押すと正回転（時計回り）左側を押すと逆回転（反時計回り）になります。

※本機が回転中に正逆切り替えレバーの操作をされますと、故障の原因となります。

■先端工具の取り付け・取り外し

【取り付け】

・ビットスリーブを前方方向に引き上げた状態で、先端工具をチャック部分に差し込みます。

・ビットスリーブを離します。

・ビットを引っ張って、先端工具がロックされていることを確認してください。

【取り外し】

・ビットスリーブを引き上げた状態で、先端工具を抜き取ってください。

※先端工具の取り付け、取り外しの際は、不意の作動による事故を防ぐため、バッテリーパックをドライバーから外すか、正逆転レバーを中央位置にしてください。

※ビットスリーブを離しても元の位置に戻らない場合は先端工具の差し込みが不十分です。そのままご使用になられますと、先端工具が抜けなくなることがあります。

■LED作業ライト

・トリガースイッチを半押しするとLED作業ライトが点灯し作業部を照らします。トリガースイッチを離すと消灯します。

※過負荷やバッテリー高温・低温時また、バッテリー消耗時には点滅や消灯することがありますので、それぞれの原因を解消して下さい。

■上手に使うポイント

・インパクトドライバーを使用すれば、太いコーチスクリューを下穴無しでねじ込むことができます。固い木材などの場合は材が割れることもあるので、ネジ径の80%程の径で下穴をあけておくようにします。

・コーチスクリューの先端を取り付け位置に合わせ、垂直にインパクトドライバーをセットします。

・しっかりとグリップを握り、もう片側の手で本体を押さえて位置を固定します。打撃力が加わると本体側にも反動が来るので、体重をのせるイメージでインパクトドライバーを押さえながらねじ込みます。

・一度にねじ込もうとせずに、何回かに分けて、入り具合を確認しながらねじ込んでいくようにすると良いでしょう。一般的なコーススレッド等の場合も同様です。

■バッテリーの取り付け方・取り外し方

・バッテリーパックをドライバー本体から取り外すときは、バッテリ－パック両側にあるリリースボタンを押しながら引き抜いてください。

・取り付けるときは、バッテリー側にある2本のレールとドライバー本体側の溝を合わせてしっかりと差し込んでください。

※バッテリーが作業途中に脱落することがないよう、確実に固定されているか確認してください。

■充電方法

・電源を確認する。

・電源コンセント、充電器を確認する。

・電源プラグをコンセントに差し込む。

・バッテリーパックを充電器に差し込む。

※充電作業は必ず専用の充電器で行ってください。

6.使用上の注意

インパクトドライバーはドリルドライバーに比べて、打撃が加わった際に「ガガガッ」という大きな音が出ます。そのため、使用する際は周囲の環境に対して注意が必要です。マンションなどの集合住宅で使用する場合などには、使用する時間帯などに特に気を付けましょう。

7.お手入れ

8.商品紹介

藤原産業株式会社 SK11 10.8Ｖインパクトドライバー　SID-108V-15RLS

●サイズ(バッテリー含む)：長さ約165×幅54×高さ180mm

●モーター電圧：10.8V

●回転数：0～2200min-1・打撃数：0～2700min-1

●締付トルク：最大約90Nm

●作業能力：普通ボルトM5～M12・コーススレッド90mm長

●質量(バッテリー含む)：約0.97kg

●白色LED作業ライト機能付

提供元：藤原産業株式会社

http://www.fujiwarasangyo.co.jp/