2021年01月06日

テレビ受信機器 なんでもQ&A(レベルチェッカー編)

by マスプロ電工株式会社

公開:2021.01.06 17:40 更新:2021.10.04 16:23

テレビを見るために必要な機器と、よくあるQ&Aをご紹介します。

<レベルチェッカー>

アンテナ方向の調整、ブースター調整、端子レベルの測定に使用する機器です。

MER測定機能とは

【Q】最近のレベルチェッカーには、MER測定機能がついていますが、MERとは何ですか。

【A】Modulation Error Ratioの略です。

受信したテレビ信号が、デジタル変調(振幅・位相)において、放送局から送信された振幅・位相と、実際の振幅・位相との差を数値化したもの。25dB以上であることが、受信良好な状態の目安となります。

BER測定機能とは

【Q】最近のレベルチェッカーには、BER測定機能がついていますが、BERとは何ですか。

【A】Bit Error Rateの略です。

放送局から送信されたテレビのデジタル信号が、搬送中にノイズなどの影響を受けずに、どれだけ正確に受信できたかを信号の誤り率で数値化したもの。

「2.00E-4(2.00×10-4)」以下であれば受信可能な状態ですが、「0.00」が受信良好な状態の目安となります。

MERとBERの測定について

【Q】MERとBERは両方を測定したほうが良いのですか。

【A】MERの値は、目安として22dBを割るとBER値の劣化が始まります(妨害波の混入があるときは異なります)。したがってMERを測定することで、BERの劣化が始まるまでの信号品質のマージンを把握することができます。BER測定は、信号品質が良いときはエラーフリー(測定限界)状態となり、あまり良くないときに数値を表示しますので、良否判定ができますが、BER値の劣化が始まるまでの信号品質のマージンは判りません。したがって両方測定の上、評価することをおすすめします。

テレビは映っているのにMERの測定値が低いのはなぜ?

【Q】テレビは映っているのに、MERを測定すると15dB位しかありません。どうしてですか。

【A】地上デジタル放送対応テレビ(またはチューナー)は、信号レベルが34dBμV程度でも映りますが、レベルチェッカーのMER測定は一般的に信号レベルが40dBμV以上必要です。この場合、信号レベルが40dBμv以下の可能性が考えられます。

提供元:マスプロ電工株式会社

https://www.maspro.co.jp/

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