2021年06月13日

キッチンの断捨離~もう使えないモノ、もう食べられないモノ、ため込んでいませんか?~

by DCM株式会社

公開:2021.06.13 17:10 更新:2021.10.04 16:23

2018.04.11

家事のアレコレ、健康、安全など暮らしの悩みは尽きないもの。そんなお悩みの解決法を、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんにお聞きしました。

お悩み26

「先日、久しぶりに水筒を出すためキッチン収納を漁っていたのですが、肝心の蓋パッキンが見つからなくて困り果てました。そこで改めてキッチン内のそこかしこ、冷蔵庫などを確認してみたところ、変色した密閉容器、2年前に賞味期限が切れた佃煮、霜だらけの冷凍肉などが発見されまくってげっそり。キッチンって、どれくらいに一度はしっかり見直したり掃除したりすべきなんでしょうか?」

賞味期限切れ、いつ開けたか覚えていないモノ、冷凍室の永久凍土……なぜ、生じる?

うーん、あるある! 「あるある」過ぎて、ご相談を読んだ後ふと遠くを見てしまったのは私だけではないのでは……。毎日キッチンに立っているのに、日に何度も冷蔵庫の扉を開けたり閉めたりしているのに、不思議ですよね。どうしてキッチンの中って「そういうこと」になってしまいがちなのでしょう。

実は、この「毎日」、「日に何度も」、「いつも」いる場所であること。つまり、いつも見ている、いつも使っている、次にいつ使うかもしれない……という状態こそが、キッチンにあるモノの状態を悪くしてしまいがちな要因のひとつなんです。

「どうせすぐ使うから」、「目の前にあれば忘れないでしょ」、「ちょっと残っただけ」、「きっと明日使うから」とりあえず、これでいい……という油断が積み重なった結果だということ。

でもそういった気持ちや行動が生じてしまうこと自体は、致し方ないことではあります。それは裏を返せば「いつも」キッチンに立っている、「いつも」食事作りをしているということの証拠だからです。

密閉容器、割り箸……腐らなくても使えなくなってしまうモノはある

くわえて、キッチン周りのことを難しくしているのは、「賞味期限切れ」、「異臭、変色」、「腐敗」といった、明らかな劣化が確認できる食べ物の類以外にも、ダメになった、もう使えなくなってしまったモノが少なからず存在すること。そしてそれは、気持ちの面でなかなか割り切りにくい(悪くなったと認めにくい)ものだということです。

たとえばキッチン周りでよく使用される「シール容器」と呼ばれる容器があります。ポリプロピレンなどが原材料で半透明だったり色がついていたり、形状も角型や円型など大きさもさまざま。比較的安価なので食品保存用の「密閉容器」として、また「お弁当箱」などとして、身近なところでも大活躍しているのではないかと推察します。

ただ、このタイプの容器には、食品の色の沈着や臭い残りが生じやすく、しかもきちんと洗ったつもりでも、長期間使用せずに寝かせてしまった場合にはじめて気付くという困った傾向があります。いざ食べ物を入れようとしたとき、プーンと別の食べ物の臭い(しかも酸化した油の気配)がするというのは、あまり気持ちのいいものではありません。

同様の劣化は、電子レンジ調理道具やお弁当の仕切りカップなどに最近増えている「シリコン容器」でもまま見られるのですが、だからといって即処分、とはなかなか考えにくいのではないかと思います。

また未使用の割り箸、お弁当などの小分けカップ、ペーパーナプキンなど木製品、紙製品などは、どんなに古くなっても腐りはしません。けれども長期間(キッチン吊り戸棚などの高所に)収納しているうちにキッチンの油煙由来とみられる臭いがついたり、変色が生じてしまったり、立地などから湿気がちなキッチンの場合ではカビやチャタテムシが発生してしまうこともあります。いざ使おうと思ったときにこれでは、やはり躊躇してしまうのでは。

食品でも、たとえば肉魚など、きちんと小分けして冷凍してしまったからこそ、だいぶ時間が経ち古くなってしまったとしても、その手間をかけた自分の労力が惜しくて捨てられないということがあるなど、「割り切り」はそう容易ではないのです。

思い切りよく「捨てる」コツとは

こういったキッチン周りの微妙なモノ。購入時の価格や、保存にかけた手間暇などが心残りで、別の用途に使えるかもしれないという希望も生まれて「もったいない」、「やっぱり、捨てなくてもいいのでは」という気持ちに傾きがちなことはよくわかるのです。

ただ、やはり食べること、口に入れることで一度でも「気持ち悪い」と感じてしまったものを将来的に使用する可能性は、やはり限りなく低いと考えられるのではないかと思うのです。

毎日立つ場所、使うモノの棚卸しですから、キッチンの整理やモノの取捨選択は理想を言えば3ヶ月に一度くらいの頻度で、行いたい。長くても1年に一度くらいの間隔をもって、「それを今すぐ、口の中に運べるか?(食べ物を載せられるか?)」と自問して、躊躇してしまうようなモノならば処分するようにしてみてはいかがでしょうか?

また同時に心がけたいことは、すぐ悪くならないからといって、キッチン周りのモノはむやみに買い過ぎないということでしょうね。必要なモノを、必要なだけ購入できるようになれるといいですね。

編集部おすすめ!中身が見える透明保存容器

DCM 開け閉め簡単保存容器

密閉性が高く湿気をシャットアウト。スタッキングができて収納に便利。耐熱温度:蓋=80度、パッキン=140度、耐冷温度:蓋=-20度、パッキン=-20度 角型0.5L、角型0.8L、角型ワイド1.0L、角型ワイド1.8L、角型3.0L、丸型1.7L

編集部おすすめ!日付やメモの記入ができ忘れず便利。

DCM 冷凍保存バッグ S 18枚

袋のまま電子レンジで解凍できる。冷蔵庫の整理・コンパクト収納に便利。湿気やにおいを寄せ付けず、しっかり密封だから新鮮さをそのまま保存。サイズ:約165×150㎜。

<プロフィール紹介>

藤原千秋

大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。

提供元:DCM株式会社

https://www.dcm-hc.co.jp/

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