2021年10月06日

蛇口の青サビを、痛めず落とす

by DCM株式会社

公開:2021.10.06 10:10 更新:2021.10.15 15:46

家事に「裏ワザ」があるならば、おすがりしたい! ラクしたい!
人並み以下の家事能力しかない“ズボライター”Wが、
掃除・洗濯・修繕などの裏ワザ的家事アイデアをネット検索。
実際に試して「ラクしてきれい」は叶うのか、検証します。

ベランダの蛇口に青サビが!

ある日編集部より

「どうせお宅の蛇口サビだらけなんだから裏ワザで落とせば」(意訳)

という内容のメールを拝領。

失礼な! と思いつつ一応確認しましたら

あっ、ほんとにサビだらけ。

ベランダの蛇口に“緑青”と呼ばれる青サビがビッシリ。

信頼を寄せる「万能くんJr」でこすってみても、歯が立ちません。

グーグル先生によると、

青サビ落しには王道の「サビ取り剤」のほか「重曹」と「酸」(酢+塩)が効く

とのこと!

ならば本企画で全部試し、

ラクしてきれいが叶う「ズボラ―的青サビ取りワザNo1」を決定しましょう!

青サビ取り対決① 重曹VS酸

まずは蛇口を5分割。

・台座部分・・・重曹 VS 酸(酢+塩)

・主管部分・・・金属磨きピカール VS さびとりつや之助

で順次磨き、画像検証。吐水口は、一番いい結果が出たやつで磨きます。

step1

リング形状の台座部分に使う、「重曹ペースト」と「酢+塩」を作ります。

「酢+塩」は酢1:塩1に水少々。

「重曹ペースト」は重曹2:水1。簡単!

重曹は、「香水の匂い落とし」で使ったやつを回収し再利用。

step2

歯ブラシを使い、蛇口左半分は「酢+塩」、右半分は「重曹ペースト」でこすります。

このふたつがなぜサビ落としに効果があるのか? については、

・「酢+塩」は“サビは酸化が原因なので、酸の還元作用を利用して元に戻す”仕組み。

・「重曹ペースト」は、“素材を傷つけにくい、固すぎない重曹粒子がサビをこすり落とす”仕組みだそうです。

step3

「酢+塩」のほうをキッチンペーパーとラップで15分ほどパック。酸化還元を促します。

その後「重曹ペースト」ともどもぞうきんでふきあげて終了。

液剤が残ると再びサビを呼び込むそうで、よく拭くのが肝心。

結果

ぞうきんで拭き上げたあとの仕上がりはこちら。

どっちもなんか雑!

なのはさておき

「重曹ペースト」は、取りきれない部分多め。磨き方に問題ありそう?

「酢+塩」は透明度では劣るものの、磨き手に影響されないパックのおかげで全体的に青サビが軽減。

ならばと、「酢+塩」部分を「重曹ペースト」でゴシゴシ。

すると

取り残しはあるけれど、輝きはまあまあ戻りました!

台座パートの勝者は「酢+塩」+「重曹」連合軍で決着!

青サビ取り対決② ピカールVSつや之助

次は製品対決、金属磨きの大御所「ピカール」大先生と、サビ取り界の隠れスター「つや之助」氏です。

日本磨料工業「ピカール金属みがき」は、昭和10年から発売されている超ロングセラー。自信みなぎるレトロ缶がいかしてます。

髙森コーキ「さびとりつや之助」は、カーメンテナンス界隈で好評価口コミがたくさん見つかるサビ取り剤。どちらもDCMのホームセンターで入手。

step1

両者とも基本は“よく振って”“布につけて磨く”。

ぞうきんを用意し、いざ「つや之助」からGO! ってところで小トラブル発生。

「キャップ内の密封カバーを外して使用して下さい」の赤字に従い、

楊枝でめくろうとするも外れる気配がなく、しばし四苦八苦。

拭いたら出てきた十字の穴。取るっていうか破って解決。

それぞれの液剤をぞうきんに取り、主管部分の左右をゴシゴシ。

左側面「つや之助」の液剤色はベージュ。成分は石油系油剤、乳化剤、研磨剤他。

ほぼ無臭で、手についてもカブレや手荒れの心配がないとのこと。

右は乳白色の「ピカール」。成分は研磨剤、脂肪酸、灯油。

結果

どちらも等しく10分弱磨き、仕上げにから拭きした結果がこちら。

てかやっぱり拭き方雑!

でも雑なりに、「つや之助」はガンガンもりもり落ちる感じ、

「ピカール」はじわじわ丁寧に落とす、という感触です。

ですので吐水口部分は、まず全体を「つや之助」で拭き、

サビが浸食してもろくなっている部分は「ピカール」を綿棒に取り、丁寧に磨きました。

最後は水はじき効果のあるスプレーで仕上げ。

DCM「艶WAXスプレー」

DCM「艶WAXスプレー」を使用。

青サビだらけの蛇口が、見違えるようにピカピカになりました!

とはいえ失敗もあり、思いついてメラミンスポンジを取り出し

「つや之助」をつけて台座部分をゴリゴリこすったら、

腐食した下地のむき出しが拡大。

やりすぎた……。

メッキ自体が剥がれ、その後発生したサビは「鉄自体が腐っている」ため、

サビ取り剤を使ってもきれいにならないばかりか、やればやるほど被害を拡大させるよう。

結論

「この蛇口はそろそろ取り替え時」

みたいです!

汚れ・傷取り、光沢出しまで多用途

日本磨料工業 ピカール 液

アルミナ系研磨剤含有の乳化性液状金属磨き。真鍮、銅、ステンレス、アルミ、錫、鉄などの金属、プラスチック類の研磨に使え、表面汚れ除去から傷取り、光沢出しまで非常に多用途。300g

サビも止めるサビ取り剤

髙森コーキ さびとりつや之助

酸性溶剤のようにつけ置きの必要がなく、拭きあげればサビ止め効果も期待できるサビ取り剤。140g

もともとは車用

DCM 艶WAXスプレー

ボディ専用艶ワックス。洗車後のボディにスプレーし、水滴と一緒に拭くだけで、深みのある光沢と強力な水弾きが。500ml

重曹はこちらを利用

DCM ナチュラル重曹パウダー

内モンゴルで採掘された天然鉱物からつくられた天然素材の重曹。掃除から匂い取り、サビ取りまでマルチに活躍。1kg

取材・文・撮影/和田玲子

提供元:DCM株式会社

https://www.dcm-hc.co.jp/

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