2021年09月30日

秋こそ!住まいの雑草対策

by DCM株式会社

公開:2021.09.30 17:40 更新:2021.11.22 08:20

2018.09.19
家事のアレコレ、健康、安全など暮らしの悩みは尽きないもの。そんなお悩みの解決法を、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんにお聞きしました。

お悩み47

「やっとこの夏の壮絶な暑さも人心地つきましたが、しばらくの間放置してきた庭を見渡してみるとミニ熱帯雨林かのごとく雑草がボウボウに茂っている状態で気持ちが萎えてきます。来年も暑くなったら今年以上の有様になるだろうことは火を見るより明らかです。今から施せる雑草対策があれば教えてください。」

■秋は雑草対策にうってつけの時季

あれほど猛暑日が日本中で連続していた、この厳しい夏においてなお、ボウボウに繁茂することのできる雑草というのは、相当この環境に適応している種類なのだろうなと感心してしまう今日この頃です。これって、これからの時代の新しい食べ物(栄養素)や、エネルギー源などに転用できないものでしょうか……? できたらノーベル賞ものでしょうか。

さてようやく除草をすることのできる気温、ほどほどの天候に落ち着いてきましたので、現況生えている雑草を一掃するに秋口はいい時季でしょう。このまま寒さで立ち枯れるのを期待するには、まだまだ時間がかかります。見た目の不愉快さのみならず、気温が下がって今こそと元気を増すかもしれない蚊などの害虫繁殖を助長させてしまいかねない意味でも、雑草を放置するのはやはり得策ではありません。

というところで、具体的な対策なのですが、まずご自身が腰を痛めていなかったり体力的に余裕があれば、「草刈り」を手作業で行うのが手軽といえば一番手軽な方法です。鎌などではなく刃の回る「自動草刈機」といった道具も、今どきでは1万円以下の価格帯で購入できますから、検討に加えてみてはいかがでしょうか。

とはいえ真夏であれば、草刈りをしても2週間ほど経てば元どおりになってしまうくらいに再び生い茂ってしまう雑草。

一度刈り取ったあとの場所に「防草シート」を敷き込んでおくことで、草に対して降り注ぐ日光を遮断、光合成を阻害するのが次段階として有効な方策です。防草シートは比較的安価に防草の舗装ができるのでおすすめのアイテムですが、生えている雑草の上に被せても効果は期待できないので注意してください。

この防草シートには大きく分けて「不織布タイプ」と「織布タイプ」があります。強度が高く隙間のできにくい「不織布タイプ」はやや高価という点、「織布タイプ」はコスパが良い反面ほつれやすく、隙間から雑草が戻りやすいという点に留意して、どちらかを選ぶと良いのではないかと思います。

ただこの「防草シート」、美観的には、あまりよく見えない点が難かも知れません。シートを敷いた上に砂利やウッドチップ、人工芝などを敷き詰めると、幾分見た目を良くすることができます。

■どんな雑草に、どんな防草を施すのかを考える

さて、いわゆる「雑草」とカウントされる草にはさまざまな種類があり、種から発芽して生える一年生雑草、一見枯れても地下茎などで生き残る多年生雑草などの別のほか、生え方にも特性があります。

また最適環境の違いなどから、地域性などもあるので、それぞれに見合った除草、防草対策が求められます。

夏に繁茂する代表的な雑草としては、イネ科の「オヒシバ」「メヒシバ」の仲間や、いわゆる猫じゃらしと呼ばれる「エノコログサ」、キク科の「ブタクサ」(アレルギーの原因にもなる)、ブドウ科の「ヤブガラシ」などがあります。

「ヤブガラシ」は特に子供時代、紫黒色の果実を採って遊びに使った記憶のある方も少なくないのではないでしょうか。繁茂が早く、庭の草木への日照を妨げるため「ビンボウカズラ(貧乏蔓)」と呼ばれたりもしています。

その他、多数の種類がありますので、自宅のお庭などに繁茂している雑草がいったい何なのかは、なるべく正確に把握しておくようにしましょう。「雑草図鑑」などは、写真から引くものがわかりやすいかもしれませんね。

そのうえで、前述した「草刈り」や「防草シート」の貼り込みに加えて「除草剤」の使用を検討しましょう。「除草剤」は広域に、比較的負担少なく著効させることが可能である反面、自宅内以外の土壌にも影響を及ぼす可能性を考えて使わなければいけません。特に農耕地が家の近くにある場合には注意しましょう。

大きく分け、除草剤にも2種類があります。これから生えるのを抑える「発芽抑制剤」と、いま生えている草を枯らせる「茎葉処理剤」です。

いずれも、10月前後の秋は、撒くのに好適期と言われていますが、「除草剤」といえども「農薬」の仲間です。撒く際にはしっかり下調べしてください。

■秋にできて、来年に効く防草術

以上のことがらから考えてみると、比較的「防草シート」は扱いやすそうですし、来年までも効果が期待できそうですね。あまり広くないお庭などであれば、「砂利敷き」と組み合わせると比較的手軽に、より美観の整った防草が施せるのではないでしょうか。

ちなみに、雑草対策には「塩水をまく」「熱湯をまく」などの民間伝承がありますが、決してやってはいけないのが「塩水をまく」ですので覚えておいてください。以後雑草どころか家庭菜園なども行えなくなります。また「熱湯」は、土にまいた途端、温度が下がってしまいやすいので、ごく狭い範囲であればそこそこの効果は期待できます。ただし火傷などの恐れがあるので、あまりお勧めはできません。

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私が解決します!

藤原千秋

大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。

提供元:DCM株式会社

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