2021年07月18日

接着剤(種類と特徴と使い方)

by DCM株式会社

公開:2021.07.18 14:40 更新:2021.10.04 16:23

やってみよう!

STEP1:準備

ここで差がつく、接着前の準備

買ってきていきなり接着剤を塗り始めているあなた、ほんの少し下準備をするだけで、もっと効果的に接着できます。

説明文は必ず読みましょう

使用する前に、説明文と注意書きを必ず読みましょう。

接着する上で大切な情報が説明してあります。

作業に必要な道具

●紙やすり

接着前の下地処理用と、充てん補修剤の表面仕上げ用に使用します。

●塗料うすめ液・消毒用アルコール

接着する面に付いている油や離型剤の汚れ落としに使用します。

●ゴム手袋

エポキシ樹脂系接着剤やシーリング剤は皮膚に付着するとかぶれることがあります。必ずゴム手袋を着用して作業を行ってください。

●マスキングテープ

補修部分のまわりに貼って、充てん剤のはみ出し汚れを防止するテープです。

●ヘラ

充てん剤をすき間に埋め込んだり、充てん後に表面を平らにならすのに必要です。

●固定具

接着剤が完全に固まるまで押さえるのに必要。タイルやプレートの固定には接着テープを使用するといいでしょう。また、クランプなどを利用するとしっかりと固定できます。

STEP.2:塗る・貼る

たっぷり塗ればいいというものではなく、またすぐに貼ってはいけない場合もあります。ここでは、塗り方・貼り合わせ方の基本を紹介します。

塗り方

●接着面全体に薄く塗る

厚く塗ると乾きが遅くなり、接着力も弱くなります。

※木口面・素焼き製品・コンクリートなど、接着剤をよく吸い込むものは多めに塗りましょう。

●瞬間接着剤は塗り広げない

容器の先で塗り広げると、口元が固まりやすいので注意してください。

※垂らし過ぎると、はみ出して白く固まったり固まる時間が長くなるので注意してください。

●テープではみ出しの汚れを防ぐ

ヒビ割れやすき間を埋める場合はマスキングテープをまわりに貼っておきます。

※テープ類は、作業後乾く前にはがしてください。

●すき間や穴を埋めるには

充てん剤のチューブの口を差し込むようにして絞り出します。

大きなヒビや穴は、パテ状の充てん剤や接着剤をヘラで擦り込みます。

貼り合わせ方

●接着面積は広くとる

接着する面積が大きいほど外からの力には強くなり眼鏡フレームのような細かいものでは反対に弱くなります。接着面積を広くとるには次の方法があります。

1.接着面を斜めに切ってつなぐ

2.重ねて装着する

3.片面添え木

4.両面添え木

●すぐに貼ってはいけない場合

ほとんどの接着剤はすぐに貼り合わせて構いませんが、合成ゴム系接着剤は接着する両面に塗った後乾燥させ、5~10分後(20℃の場合)に貼り合わせます。

STEP.3:後は

貼り合わせたら接着剤が完全に固まるまで手を触れない、動かさないことが大切です。ここでは固定する場合のコツを紹介します。

●接着剤が固まるまで一定の力で押さえておくには

固まるまで時間がかかる木工用接着剤などは、必ず一定の力でできるだけ24時間以上(20℃の場合)押さえておきます。

●手軽な方法

重量のある本(辞書など)を載せる。丈夫なひもで縛る。粘着テープなどで固定する。

●確実な方法

クランプ(万力)で締め付ける。

●しばらく押さえるだけでいい場合

瞬間接着剤と合成ゴム系接着剤は、貼り合わせた後で強く押さえます。

接着したものは24時間以上経ってから使用してください。

●より速く乾かす(固める)には

日当たりの良い場所や暖かい場所におきます。寒い時期や雨の日にはヘアドライヤーで接着部分を温めます。

STEP.4:もしも

接着剤や補修材が皮膚・服・机などに付いてしまったら「必ず接着剤が固まる前に落とすこと」と、「接着剤の種類によって水や溶剤を使い分けて拭きとること」が大切です。乾く前と乾いた後では落とし方が違う場合があるので注意しましょう。

<注意>

①接着できないプラスチックの見分け方として、水滴を落とし指でのばす方法があります。水滴が玉のようになる材質には接着剤はほとんど効きません。

②自転車のパンク修理には、パンク修理専用の接着剤を使ってください。

③発砲スチロールは、専用の接着剤かコンクリート用を使ってください。

④ガラスには瞬間接着剤は使用しないでください。

<注目>接着剤を使用する時

接着面の油汚れやさび・ごみなどは、シンナーやベンジンなどで取り除き、十分乾燥させます。また凹凸はサンドペーパーでこすり、面を平らにしておきます。

接着剤が完全に固まるまでは触ったり動かしたりは厳禁。接着剤の説明書に明記された硬化時間を守りましょう。季節や場所によって硬化時間が違うので注意しましょう。

接着箇所からはみ出した接着剤は、乾燥して固まる前に拭きとります。木工用はぬれぞうきん、エポキシ系やゴム系はベンジンやシンナーを使います。拭きとり用のベンジンやシンナーは、素材や塗膜にまで影響を与えることがあるので、購入先で相談してみましょう。

MOVIE ~説明動画~

提供元:DCM株式会社

https://www.dcm-hc.co.jp/

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