2021年01月02日
by 株式会社ダイドーハント |
公開:2021.01.02 17:40 更新:2021.10.04 16:23
プラスチックは、石油や植物繊維を原材料とした人工的に作られた樹脂(合成樹脂)を原料とした製品のことを指します。
熱や圧力をかけることで、成形することが可能であり、普段から私たちの身の回りにある日用品などに使用されています。
1)大量成形が可能
プラスチックは熱を加えることで簡単に溶け、自由に変形する性質をもっています。それらの性質を利用することで同形状の成形品の大量生産が可能となります。
2)多種多様な種類
耐熱性が高い樹脂や、金属の様に硬い樹脂、軽くて丈夫な樹脂など、プラスチックは様々な特性をもった樹脂が多く存在しています。それらの特性を活かして、私たちの生活のあらゆるところでプラスチックは活躍しています。
3)錆びない!腐らない!
プラスチックは、金属のように錆びたり、木材のように腐ったりしない素材です。また、耐薬品性が高く、使用場所を選べば金属をもしのぐ材料となっています。
プラスチックには、大きく分けて熱可塑性プラスチックと熱硬化性プラスチックの2種類に分けられます。
●熱可塑性プラスチック
熱可塑性プラスチックとは、熱を加えると溶けて変形し、型に流し込み冷やすことで硬化し、製品となりますが、そこに熱を加えると再び溶けてしまう性質をもつプラスチックを指します。
代表的な素材:ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS樹脂(ABS)
●熱硬化性プラスチック
熱硬化性プラスチックは、熱を加えると熱可塑性プラスチックと同様に溶けて変形し、型に流れ込みますが、そこからさらに熱を加えることによって、硬化し、製品となります。
一度硬化した熱硬化性プラスチックは再び熱を加えても変形しない性質をもちます。
代表的な素材:フェノール樹脂(PMMA)、ポリウレタン(PU)、シリコン(Si)
プラスチックには様々な特性があり、用途に合わせて素材とするプラスチックを変えていきます。
・例えば
1)耐候性に優れているポリカーボネート(PC)は、日光や雨風にさらされる屋外などに使用される商品の材料として適している。(波板材など)
2)安価で成形性に優れているポリエチレン(PE)などは、包装用のパッケージや使い捨ての商品の材料に適している。
上記で紹介しているプラスチック以外にも様々な特性を持ったプラスチックがあるため、用途に合わせた材料選択が必要となってきます。
熱可塑性エラストマーとは、熱可塑性プラスチックの中に分類され、プラスチックの性質とゴムの性質を合わせ持った材料を指します。
弾性を有していますが、熱硬化性を有すゴムと違い、熱を加えると再度変形する熱可塑性の性質を持っています。
主にスチレン系、塩ビ系、オレフィン系が使用されており、㈱ダイドーハントでもオレフィン系パッキンとして、屋根瓦用ビスに使用しています。
●エンジニアプラスチック(エンプラ)
主に工業用に使用されるプラスチックを指す。汎用プラスチックと比較すると、強度や耐熱性に優れている。
●スーパーエンジニアプラスチック(スーパーエンプラ)
エンプラの中でも特に耐熱性に優れているプラスチックを指す。(耐熱温度150℃以上のプラスチック)
●ポリマー
モノマー(単量体)が複数集まった状態を指す。プラスチック材料などはポリマー体であり、例えば、ポリエチレンはエチレンが複数集まることでできる。
●モノマー
ポリマーを構成する単量体、単分子体を指す。モノマーの【モノ】は1つを表し、ポリマーの【ポリ】は多数を表す。
●ペレット
プラスチックの原材料。各種樹脂材と添加剤を溶かし練り合わせたモノ。
●生分解性プラスチック
微生物によって分解されるプラスチック。分解されるため、自然界にごみとして残らない。
提供元:株式会社ダイドーハント
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