2021年04月11日
by デビフペット株式会社 |
公開:2021.04.11 18:00 更新:2021.10.04 16:23
2月になると、動物病院で良く聞かれるのが「バレンタイン用のチョコレートをペットが誤食してしまった!」という事件です。
最近はペットにチョコレートを食べさせてはいけない、という知識が広く知られるようになったため、たいていの場合は少量で食べるのを止めさせたり、食べたらすぐに動物病院に連絡するようになったため、あまり深刻な事態にならずに済むことが多いようですが、そもそも、どうして人が食べても平気なチョコレートをペットが食べてはいけないのでしょうか?チョコレートの他にも、ペットが食べてはいけない食べ物って何があるのでしょうか?
A.
チョコレートの中に含まれているテオブロミンという成分は人でも中枢神経を刺激したり、血管を広げたり、利尿などの作用がありますが、人の体内では素早く無害なものに分解されてしまいます。
しかし、犬はテオブロミンを代謝する速度が遅く、少量を食べてもこれらの反応が強く出てきてしまい、健康を害することになってしまいます。犬はテオブロミンを100~200㎎/㎏口にすると中毒を起こすといわれますが、テオブロミンはチョコレートの苦味成分でもあり、ブラックなチョコレートほど多く含まれています。ですから、一般に小型犬が通常の板チョコ1枚を食べると危険といわれていますが、それが製菓用のチョコレートやビターチョコレートになると、チョコの量が少なくても中毒になる危険があるため注意が必要です。犬がチョコレート中毒になると、心臓の拍動が早くなり、落ち着きがなくなり、ひどくなると震えや痙攣が見られ、昏睡してしまうこともあります。
ですから、チョコレート菓子をペットの口の届くところに置かない、チョコレート菓子を作っているときにはペットを台所に入れない、などくれぐれも気をつけてあげてください。
A.
玉ネギに含まれるアリルプロピルジスルフィドという成分は犬の赤血球を破壊して貧血を引き起こします。この成分はすべてのネギ類に存在するため、玉ネギだけでなく、長ネギ、アサツキやわけぎ、ニラ、ラッキョウ、ニンニクなど、基本的にネギの仲間はすべてペットに食べさせてはいけません。
ご家庭内のネギ中毒で一番気をつけなければいけないのが、直接ネギ類を食べさせないだけではなく、ネギの成分が溶け出した料理も食べさせないことです。たとえば、煮込んだ玉ねぎが入っているシチューや長ネギが入っていたすき焼きの汁、みじん切りの玉ネギの入ったコロッケ、などは肉の味がするためペットは喜んで食べてしまいますが、ネギの成分が濃縮して含まれているため中毒の原因になることがあります。
ですから、基本としては人用に作られた料理をそのままペットに食べさせない、盗み食いされないためにペットには人の料理の味を教えない、ということが大切です。
A.
おそらくそれは、人のガムで良く使われている人口甘味成分「キシリトール」が犬に中毒を引き起こす、ということからきているものだと思われます。
キシリトールは砂糖と同じくらいの甘さがあるにもかかわらず、低カロリーであるために特に最近、人の食品で良く使われるようになりましたが、その吸収の仕方は人と犬では大きく異なるようです。人の場合、キシリトールはとても吸収されにくく、それゆえにダイエットの原料となりますが大量に摂取すると消化不良からお腹を壊すことがあります。
しかし犬では逆で、その吸収が非常に早く多量のインスリン分泌を引き起こし、それが原因となって低血糖になってしまいます。急激な低血糖の症状は主に嘔吐と昏睡で、犬が突然グッタリとしてしまうこともあります。また、最近になってキシリトールは犬に低血糖だけでなく、急性の肝障害を引き起こす可能性があることも、最近の研究で明らかになってきました。ですから、犬には人のお菓子を与えないように、犬には犬用のおやつを与えるようにしましょう。
A.
ときどき、犬が間違えてお酒を飲んでしまったり、飼い主さんが面白がって飲ませて、酔っ払ってふらふらになった犬の話を聞くことがありますが、ペットにアルコールを飲ませることは非常に危険です。
すべての動物はアルコール中毒を起こしますし、体が小さい分、生命に危険が及ぶ場合も少なくありません。ペットがアルコール中毒になると多くの場合、嘔吐とふらつきがみられ、重症の場合には呼吸や心拍が遅くなり死に至ります。だいたい5.5~6.5ml/㎏のアルコールが犬の致死量と言われ、体の小さな動物ほど、少量でも症状が現れますから、間違ってもペットを晩酌のお供にしてはいけません。
A.
はっきりとした原因は良くわかっていませんが、犬と猫でブドウやその加工食品(レーズンなど)を大量に食べて急性腎不全に似た症状が見られた例が海外で報告されています。摂取後、数時間で下痢や吐き気、腹痛などを起こし、腎不全の症状は数週間に及んで見られたということです。
ですから、ブドウは出来ればあまり与えないほうが良いでしょう。また、アボカドの種や、さくらんぼ、桃、梅、りんご、ナシなどの未成熟な種には有毒物質が含まれているため、特に生産地ではこれらの未成熟な実を食べられないように気をつけましょう。
さらに、桃や杏の種を犬が飲み込んでしまい、消化管の中で詰まって手術になったり、リンゴを塊のまま飲み込んで喉に詰まる、という例も毎年いくつも報告があるため、果物を切らずにそのまま与えるのはやめたほうが良いでしょう。 果物は甘味があるため、特に犬は好んで食べ、それゆえに頻繁に与える方も多いようですが、本来果物はペットにとって不必要なものです。もし与える場合は、必ず種を取り除き、ごく少量のみを与えるようにしましょう。
提供元:デビフペット株式会社
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