2021年06月24日

トイレの形、便座の種類、洗浄便座のメリットとデメリット、掃除の盲点

by DCM株式会社

公開:2021.06.24 13:10 更新:2021.10.04 16:23

2018.08.01
家事のアレコレ、健康、安全など暮らしの悩みは尽きないもの。そんなお悩みの解決法を、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんにお聞きしました。

お悩み

「自宅を新築して25年。トイレはずっと同じ便器、便座を使っていますが、最近出先で入るトイレがいろいろと物珍しくて、「新しい便座に変えたらなにか変わるのかな?」と気になっています。トイレについて、少し詳しく知りたいです。」

■トイレの種類

家庭のトイレから、いわゆる「和式(和風)トイレ」が消え始めて四半世紀が経とうとしています。 「和式トイレ」に不可欠な、しゃがむ用便姿勢。用を足したのち立ち上がる際かかる身体的負荷。また、排尿時の飛び散りや、排便に際しても便器周辺が何かと汚れやすく、そのために周辺が臭いやすいこと、等々。「和式トイレ」にありがちなデメリットは、そっくり「洋式(洋風、腰掛)トイレ」のメリットに置き換えられます。 とはいえ、限りなく飛び散りにくく、排泄時の姿勢にも無理のない椅子式の「洋式(洋風、腰掛)トイレ」といえど、全く問題がないわけではありません。 「洋式トイレ」前に立って小用を済ませる習慣を持つ男性の尿による、床や壁にも及ぶ「飛び散り」汚れ。また、便器の構造上発生した便座下の縁に溜まりやすい女性の尿による「尿石汚れ」。これらは日常的な便器内外の掃除では容易に除去しきれず、「どことなく臭う」といったトイレの不快感を生じさせがちであったため、便器、便座等にはさまざまな改良が施され、現在に至っています。

■「洋式トイレ」さまざま

2018年現在、そんな「洋式トイレ」の構成は大まかに以下のような状況になっています。

①「洋式トイレ」の基本は3要素 「洋式便器」「洋式便座」「タンク」

この3要素をオリジナルに組み合わせて構成するのが「洋式トイレ」の構造の基本ですが、「洋式便器+便座+タンク」のようにすべての要素が一体化したタイプ、「洋式便器」「洋式便座」はあるけれども「タンク」はないタイプ(タンクレス)、「洋式便器+便座」が一体化していてさらにタンクレスであるタイプなどにも細分化されます。 加えてトイレのインテリアごと重視した「システムトイレ」といったタイプもあります。

②「洋式便座」のタイプも3パターン 「普通便座」「暖房便座」「温水洗浄便座」

なかでも、「温水洗浄便座」には、ホームセンターや家電量販店などで個別に購入、後付けが可能な「便座型」と、便器と便座が一体化している(温水洗浄用の設備が便器やタンクなどに内蔵している)「一体型」があり大きく区別されます。 「温水洗浄便座」は基本機能であるおしりの洗浄機能等に加え、自動的に便器蓋が開閉するなど内容が多機能化しています。

③「洋式トイレ」の使い勝手を左右する3ポイント 便器サイズ、便座サイズ、洗浄水量(洗浄方法)

それぞれが「洋式トイレ」を構成する一要素である「便器」、「便座」のサイズも大きく「大型」「普通」に分けられます。これは、選ぶ立場にならないとあまり意識できないポイントではありますが、トイレにさける空間そのものの広さといった条件や、主な使用者となる人の体格などが、その選定を左右します。また便器の形状や洗浄方法によって、洗浄に使用する水量にも多寡が生じます。 便器が大きめで、水たまりも大きめであるほど、ゆったりと座れたり、便器に汚れがつきにくいなどのメリットがあります。また、洗浄の際に必要とする水量の違いは、直接トイレのランニングコストに跳ね返りますが、洗浄の際の水流の差異(洗浄方式)によっては節水が可能であるなど、その選択は多様な組み合わせのなかから行うことができます。

■「温水洗浄便座」のメリット、デメリット

ここで、いまもっとも一般的な「洋式便座」である、「温水洗浄便座」のメリットとデメリットを押さえておきましょう。 「温水洗浄便座」も、温水の作り方によって大きく2種類に分けられます。洗浄に使用する都度、ヒーターでお湯を作る「瞬間式」と、前もって湯を作りタンクに保温しておく「貯湯式」とです。 「瞬間式」よりも「貯湯式」のほうが年間消費電力がかさみ、ランニングコストは高くつきますが、湯をふんだんに使用できるというメリットがあります。一方、ランニングコストがかかりにくい「瞬間式」は、実は本体費用の面で比較的割高というデメリットがあります。 容易に後付けが可能な「温水洗浄便座」ですが、商品によって各々の機能やコスト感はかなり異なります。一度購入した後の変更の難しさは便器のそれと異なりますが、それでも導入後は交換などの効きにくい性格の商品です。使い続けるに当たるコストまで考慮し、選びたいところです。

■「洋式(洋風、腰掛)トイレ」、掃除の盲点

最後に。前述もしましたが、何かと便のいい「洋式トイレ」ですが、その前に立って小用を済ませる習慣を持つ男性の尿による、床や壁にも及ぶ「飛び散り」汚れがつきやすいという欠点がまずあります。また、便器の構造上、便座の下に位置する便器の「縁」には、女性の排尿時に尿汚れが付きやすく、溜まると落とすのが厄介な「尿石汚れ」となりがちであるという問題もあります。 その他、手洗いタンクの中に手洗い時の汚れやホコリが溜まったり、結露によるカビが生えたり、タンク内機構の経年劣化などによる汚れが溜まると、便器の厄介な喫水線汚れ(いわゆる「サボったリング」)が付きやすくなるという盲点もあります。 「和式トイレ」ほど分かりやすい汚れではありませんが、「洋式トイレ」も、使用頻度の高さに比例してやはり汚れがつきます。便器内部のみならず、便座の裏、蓋の内外、便器周辺、また床、壁、天井に至るまで、折を見て掃除をする習慣をもちましょう。そうして、いつも快適なトイレを維持できるといいですね。

東芝クリーンウォッシュSCS-T160

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どう扱っていいか戸惑う人の多いノズル部分に特化したクリーナーなので、

掃除の際、迷う必要がありません。ノズルを引き出して泡をまとわせるだけという簡便さです。

DCM 吸着べんざシート 抗菌・防臭タイプ 2組

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<プロフィール紹介>

藤原千秋

大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。

現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。

TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。

著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。

提供元:DCM株式会社

https://www.dcm-hc.co.jp/

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