2020年12月13日

塗装用具 刷毛

by 株式会社ハンディ・クラウン

公開:2020.12.13 15:10 更新:2021.10.04 16:23

1.基本説明

刷毛とは

水性塗料や油性塗料などをつけて塗るための塗装用具です。

2.種類 形状

形状

ハンディ・クラウンの刷毛の形状は大きく3種類あります。

■平刷毛

 広い面を塗るときにおすすめ。

■筋違刷毛

 持ちやすく作業性が良いので、細かなところをキレイに塗るときにおすすめ。

■小刷毛

 工作小物に色付けするときにおすすめ。

<番外編>ウェーブ刷毛

ウェーブ刷毛とは、業界初のウェーブ繊維を採用し、独自の製法で作り上げた刷毛です。

ウェーブ繊維は塗料を保持しておく空間が多い為、含み・吐き出しに圧倒的な差が出るので、作業時間が大幅に短縮します。

また、柔らかなタッチなのでキレイな仕上がりになりますし、厚膜塗装もできる点もポイントです。

<番外編>ラスター刷毛

刷毛は刷毛でも、ラスター刷毛は刷毛で、水性用でも、油性用でも、ニス用でもないものになります。

化学繊維ではなく、動物の毛を使用する理由としては、化学繊維の刷毛の場合、使用していくうちに毛先が丸くなってしまうのですが、動物の毛の場合は毛は丸まることなく、削れて短くなるので、長年使用することができるからです。

また、動物の毛の中でも豚毛を使う理由は、刷毛に使用される動物の毛の中で一番かたいものが豚の毛だからです。柔らかい毛より、かたい毛の方が、ホコリ等を刷毛が折れずに払えます。

とじ方

基本的に刷毛の毛玉は「とじ」と「金巻」のどちらかのとじ方でつけられています。

※樹脂グリップの刷毛は熱溶着で固定されています。

■とじ

 柄を2つに割り、間に毛玉を挟み込んでいる。塗料の含みが良い。

■金巻(コッピ―)

 柄の幅、厚みと同じ毛玉を挟み込み、玉を取り付けている。

3.種類 毛質

馬毛

耐水性に富み、弾力性に優れています。毛は長いがまとまりが良く、油性塗料の塗布に最適です。

豚毛

太くて弾力性があります。毛先が割れているので、毛質のわりに柔らかいのが特長です。高粘度塗料の塗布に最適です。荒材やラティスの塗装に優れています。

山羊毛

毛が細く柔らかいので、使い出しの良い刷毛に仕上がります。ニスやステインの塗布に最適です。

<TIPS>

目地刷毛に使われている「高級山羊毛」とは、ヤギの尾っぽのことです。これを「ヤンオ」と言います。1度に取れる量がとても少ない貴重な毛で、腰があり耐久性に優れています。

化繊

ポリプロピレン・アクリル・ナイロンなどの繊維があり、一回塗り塗料・ウレタン塗料などの高粘度速乾塗料の塗布に最適です。

4.使い方

1.使う前に不要な毛をとる(毛払い)

ハケには接着剤に固定されていない不要な毛があります。

そのまま塗装すると、塗装面に毛がつく事があります。

毛をよくもんで、不要な毛を取り除いてください。

2.ハケの持ち方は鉛筆のように

正しい持ち方は、力を入れずに、手首で塗るような

感じです。

3.ハケは塗装面に対して垂直に

塗る際は、ハケを寝かせないようにすると毛のスジが出にくくキレイに塗る事ができます。

毛は塗面に対し垂直にしましょう。

4.塗料は毛丈の2分の1から3分の1程度に

塗料は均一に含ませ新聞紙などに塗りつけて毛束の芯まで含ませ形を整えます。

つけ過ぎると塗料ダレをおこしたり、ムラが出来る事があります。

5.上手な塗り方

塗装面に塗料を縦方向に配るように塗り、横方向から均一にします。

最後に塗料をよくしごいたハケで縦方向にハケ目

を整えます。

<流れ>

①塗料をつける

②塗料を塗り広げる

③塗装面を整える 

5.お手入れ方法

①乾燥しないうちにヘラでペンキをしごきだしましょう。

②水性ペンキは水、油性ペンキはペイントうすめ液で、きれいに洗いましょう。

③中性洗剤で洗い水でよくすすぎ、陰干しをしましょう。

提供元:株式会社ハンディ・クラウン

http://handycrown.jp

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