2021年12月13日
by DCM 編集部 |
公開:2021.12.13 07:00 更新:2022.01.04 10:30
大地震や台風などの災害時には、何が起きるか分かりません。家具が倒れてきたり、物が上から落ちて怪我をしたりすることもあります。
落下物から頭部を守ることは防災対策の基本です。
今回は、防災対策として有効なヘルメットの選び方や材質ごとの特徴を解説。防災対策としてヘルメットの購入を検討している方は、参考にしてみてください。
ヘルメットが防災面で重要な理由は、下記の2点です。
・災害時の家具の転倒から頭部を守れる
・飛来物・落下物から頭部を保護できる
災害時には予想せぬ事態が起こり得ます。そのため、頭部に致命傷を負わないようにヘルメットを準備しておきましょう。
大地震の時は、タンスや食器棚などの重い家具が倒れてしまうリスクがあります。小さい子供や女性が重い家具の下敷きになれば、大怪我は避けられません。
頭部に重い家具が倒れてきてしまうと、命も脅かされるでしょう。気付いたときにはすでに遅いということも考えられます。
そのため、事前に家具の固定をして、災害時に頭部を守れるヘルメットの準備が重要になってくるのです。
災害時には、必ずしも自宅に居られるとは限りません。停電や断水・家屋の倒壊などの理由から、避難を余儀なくされることもあるのです。
避難を余儀なくされるほどの災害に遭った場合、避難中に建物の倒壊や瓦礫などが上から落ちてくる可能性もあります。
避難時の怪我のリスクを減らすためにも、ヘルメットを準備しておきましょう。
ヘルメットには多くの種類があるので、選択に迷ってしまいがち。しかし、以下の3点をおさえておけば、防災性に優れたヘルメットが買えます。
①国際検定の認証を受けているか
②強度と価格はどうか
③耐用年数は長いか
3つの基準をもとに、災害時にも安心して使えるヘルメットを選びましょう。
ヘルメットの中には、厚生労働省が認定している「安全性に優れた」ものがあります。
この認定を受けているヘルメットは、国家的に認められた、「飛来物や落下物」に対しての耐久性が保証されている商品。
とりわけ、飛来物・落下物用のヘルメットは、高さ1メートルの高さから数キログラムの重りを落としても、貫通しない頑丈さを持っているのです。
厚生労働省が試験をして、正式に認定をしたヘルメットであれば、安心して災害時にも装着できます。
災害時に頭部を安心して守っていくためには、安全性の面から、飛来物・落下物用のヘルメットを準備しておくことがおすすめです。
ヘルメットは認定を受けているか以前に、使用されている素材によって、強度や特徴が異なります。
ヘルメットに使用される主な素材は、主に4種類です。
・FRP樹脂
・ABS樹脂
・PC樹脂
・PE樹脂
【FRP樹脂】
FRP樹脂は、万能型のヘルメットで、耐熱性や耐久性に優れています。電気を通してしまうという弱点はありますが、選択に迷ったらFRP樹脂がおすすめです。
【ABS樹脂】
ABS樹脂は、携帯性に優れ、電気を通さないのが特徴。また、安価に購入できるので、数が必要な場合はABS樹脂がいいでしょう。
【PC樹脂】
PC樹脂は、価格が比較的高価ですが、バランスの取れた素材。
【PE樹脂】
PE樹脂は、電気や有機系の薬品に強い、工事現場向きのヘルメットです。
ちなみに、ヘルメットの価格に関しても、素材や形状によって、安いものから高いものまで色々あります。経済状況に合わせた、適切な値段のヘルメットを購入しましょう。
ヘルメットの耐用年数は、使用されている素材によって変わります。最も耐用年数が長いのはFRP樹脂で約5年です。
そのほかの素材の耐用年数は、約3年が目安となっています。ただし、顎ひもに関しては消耗しやすいので、1年を目安に買い替えておくべきです。
耐用年数は使用頻度によっても変わるので、使うシチュエーションと頻度から、耐用年数の合ったヘルメットを選びましょう。
災害大国である日本に暮らしているからには、防災対策の重要性は認識しておくべきです。
しかし、家具の固定やガラスの補強はしていても、いざという時に瓦礫や飛来物から頭を守るヘルメットは準備していない人もいます。
ヘルメットは、飛来物や重い物から頭を保護する道具。
国家認定を受けているヘルメットで、用途に合ったヘルメットを準備しておくことが、もしもの時に命を守ることに繋がります。
この記事を参考にして、防災を意識したヘルメット選びをしていきましょう。
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