2021年10月03日
by コクヨ株式会社 |
公開:2021.10.03 17:10 更新:2022.01.24 07:55
2020.10.06
大学生時代、右利きの私にとって「リングノートの左ページ問題」はまぁまぁ大きな問題でした。そう、手がリングに当たって痛いという問題。無理して左ページを端まで書こうとすると手は痛いし、字は上手に書けないし・・・。そんな原体験を持っていただけに、ソフトリングノートの柔らかリングに初めて触れた感触はいまだに忘れられません。
「リングノートのリングが痛い!」
今、この記事を読んでいる方々には、そんな風に思った経験があるのではないでしょうか?
大学生時代、ちょっと背伸びして買ったリングノートなのに、右利きの私にとっては、ノートの左ページの半分から右側がいつも空白になります。
一方、左利きの友人に聞くと、右ページの左半分がどうしても空白になるようですね。
理由は同じ。「リングが手に当たって痛い」というあの問題です。
リングノートの起源を辿ると、その発祥は1930年代のヨーロッパ。リング綴じという製本方法が発明され、地図の製本やスケッチブックに使われたのが最初とされています。
ほどなくしてリング綴じは日本にも輸入され、ノートにも応用されるようになりました。
コクヨが初めてノート製品を発売したのは1959(昭和34)年ですが、その2年後に、今でも生産・販売している歴史的ヒット商品「フィラーノート」を発売。この「フィラーノート」もリングを使ったスパイラル綴じで作られています。
※画像はフィラーノート発売時に文具店頭で使用したポスター
ここで気になるのは、なぜ昔から変わらずにロングセラーなのかということです。そこにはきっと「リングが手に当たって痛い」を大幅に上回るメリットがあるはず。
コクヨのノート開発者に改めて聞いてみたところ、さくっと2つのメリットを挙げてくれました。
1)開閉性が抜群で折りたためること
2)省スペース性
右は普通のノート、左はリングノート、普通のノートももちろん折り返して使えますが・・・
なるほど。そういえば、左ページに問題、右ページに回答と解説を書いて、折り返して何度もやってみたりするのに、リングノートってとても便利だった記憶がよみがえってきます。
社会人になりたての頃は(最近はオンライン化で機会が少し減っているかもしれませんが)、上司が商談相手と対面で話している横でメモを取るというミッションを与えられ、机の上にメモ用のノートを開いておくわけにもいかず、折り返して手持ちで書けるリングノートを日々重宝していましたっけ。
普通のノートももちろん二つ折りにできなくはないですが、すっきり折り返せる点でリングノートがやはり優れていますから。
こうしたリングノートのメリットを享受しながら、冒頭にご紹介した使いにくい問題とうまく付き合っていくための使い方があるのかどうか。
まずは周辺に聞き込みをしてみたところ、工夫を凝らす猛者が世の中にはいるもので・・・けっこういろいろあったのでこの場で一挙ご紹介します。
工夫その1は、右利きの人であれば、「見開きの右ページだけをまず使って、最後まで言ったらノートの上下をひっくり返して左ページを使う」というもの。
教えてくれたのは編集ライターの仕事をしている人で、取材やインタビュー時のメモを取るのにこのやり方をするそうです。
やってみました。まずは右ページだけに書く、そして、、、
最終ページまで来たら上下をひっくり返す・・・書きやすさでいえば、確かにストレスフリーです
確かに合理的。一時的にその場で記録を取る目的で使うノートの場合は、このやり方はいいかもしれません。なおかつ無駄なく使い切った時の達成感が得られそうな気がします。
とはいえ、ノートはやはり左ページから順番に書きたい人も多いですし、もしくは学生さんの勉強ノートなど順序が大切なノートというものがありますよね。
そんな時は、ノートの隣に折り返して、右利きの人の右側に、左利きの人は左側に、同じような高さの何かを置いて、リングに当たる手の「痛さ」を軽減する方法もあります。
「同じような高さの何か」が見つかりやすい状況、たとえば勉強机やデスクワーク時などには、簡易でいい方法ですね。
リングノートの横に80枚タイプの厚いノートを置いてみると、手に当たるリングがさほど気にならない
普通の横罫の場合はちょっとやりにくいですが、方眼罫など縦横の制約がないタイプの罫線であれば、これも一つの工夫かもしれません。リングが常に上に来るように使えば、手にリングが当たって痛いという問題は回避できますね。
横に使えば当然ながら手にリングが当たることはない
世の中には器用な人がいるもので、「左のページは左手で、右ページは右手で書く」という人、皆無ではないようですが、、、これは誰にでも真似できるものではないですね。
「リングノートのメリットは分かった、使い方次第だということも分かった。けれど、そこまでして使う?」と感じてしまった方にぜひ一度お試しいただきたいのが、コクヨのソフトリングノートです。
商品名が示す通り、リングがオレフィン系樹脂で作られており、ぷにぷにしたソフトな質感です。リングに手が当たる感じが全く気になりません。
通常、文具の開発にかける期間は長くても1年程度ですが、ソフトリングノートが生まれるまでに実は3年を要しています。
リングが手に当たって痛い、というのは以前から顕在化した問題でありましたが、解決に向けた技術的な課題を乗り越えるのは困難が大きかったそうです。
開発担当者によると、初期の段階では、リングの数を減らしたり、サイズを小さくしたりすることから課題解決を図ろうとしたそう。素材についても布製を含めた数々の素材を試作。リングの細さもいろいろと変えながら、耐久性や開閉性を検証したのだとか。
そうした試作をいくつも行った中に樹脂製のリングがあり、モニター調査で前向きな反応を得られたことから、大きく進展。リングの固さを段階的に調整して、やわらかさと耐久性、開閉のしやすさを兼ね備えたベストな素材・形状を追求していきました。
コクヨがソフトリングノートを初めて発売したのは2015年。
使っていただいた方の口コミでじわじわとその存在が広まり、今では学生向け、社会人向け、手帳へとバリエーションが広がっています。
2020年10月に満を持して登場したキャンパスソフトリングノートは、勉強を頑張る中学生、高校生、大学生の皆さんにおすすめのノートです。罫線は、いつものキャンパスノート(ドット入り罫線)をそのまま使っています。日付欄や縦罫線を引くための印ももちろん健在です。
教科の色分けもできるカラーバリエーションと、教科名を書けるスペースがある表紙も、学生向けならではの仕様になっています。
罫線の内容は使い慣れたキャンパスノートと全く同じです
リングを気にせずたっぷりかける80枚。特徴は何といってもきれいな表紙と、選べる罫線。
社会人には方眼罫のA5サイズが人気です。常に身近におくことで、モチベーションアップも期待できる!
黒一色の表紙にシンプルなロゴデザインが特徴。プレゼンテーション資料の構成を練ったり、アイデアを書き留めるのにも最適です。もちろんカットオフ線もついているので、じっくりアイデアを練る時の相棒としても、一時的なメモ帳代わりとしても、この1冊で両方が叶います。
2020年版からダイアリーにもソフトリングを応用。手帳機能とメモ機能を一冊にまとめたい方に特におすすめしたいのが、ソフトリングダイアリーです。
年間と月間のカレンダーページの後ろには、なんと、方眼罫ノートが60枚!スケジュール管理も、日々のメモも、考え事もできるマルチな手帳&ノートです。
「リングノートは書きにくい」はすでに過去の話、もし、まだお試しされていない方は、お近くの文具店・文具売り場でぜひお試しください。
記事提供元:コクヨ株式会社
https://www.kokuyo-st.co.jp/mag/Life-and-Work/2020/10/000156.html
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