2021年08月10日

お部屋の中でも熱中症対策が必要!室内でできる熱中症対策を解説

by DCM 編集部

公開:2021.08.10 00:00 更新:2021.10.04 16:23

夏の暑い日差しにさらされていると心配になるのが熱中症。
外出先やガーデニングなどお家の外での作業の際はしっかりと熱中症対策を実施している方も多いと思いますが、意外と忘れがちなのが「室内での熱中症対策」です。
今回は、そんな室内での熱中症対策についてその原因と対策を解説していきます。

熱中症はどうして起こる?

そもそも熱中症は何が原因で発生してしまうのでしょうか?

環境省熱中症予防情報サイトによると、その原因は「環境」「からだ」「行動」の3つが関係しているそうです。

①環境
②からだ
③行動

平常時は体温調節が自然と行われる人間の身体ですが、これら3つが原因で体内の体温調整機能のバランスが崩れ、体内に熱が溜まっていくことで熱中症を引き起こします。

※環境省熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness.php)を加工して作成

お部屋の中でも熱中症になるってホント?

こちらのグラフを見て分かるように、実は、熱中症で救急搬送された方の約4割が自宅で発症した方なんです!

お部屋にいると気付かないうちに室内の温度と湿度が上がっていることが多いので、自宅で熱中症を発症する方が増えるのだと考えられます。

室内でできる熱中症対策を6つご紹介

自分のお部屋で過ごしているととてもリラックスできますし、外にいる時に比べてあまり熱中症対策をしていない方も多いのではないでしょうか?

ここからは、室内でできる熱中症対策を6つご紹介していきたいと思います。

① お部屋の室温を下げる

まずはお部屋の室温を下げることから始めましょう。

基本的には室内の温度を「28度」になるように意識して、エアコンなどを使って室温を下げましょう。

ただし、エアコンの設定温度を28度にしたからといって室温が28度になるとは限らないので、できれば温度計を用意して28度になっていることを確認できる環境にしてあげると安心です。

温湿度計を使えば、1年中快適な温度と湿度を確認することができるのでおすすめです。

28度という温度はあくまで目安ではありますが、基準となる数字があると対策が取りやすくなりますよね。

ちなみにこの温度は環境省が推奨している「冷房時の室温28度で快適に過ごせる軽装」=「クールビズ」を参考にしています。

また、寝ている間エアコンを消して扇風機だけで寝ているという方で室温が28度を超えている場合は注意が必要です。

日中に壁や天井に蓄えられた熱が夜間に放射熱となって室温を上昇させることで生じる「夜間熱中症」になる恐れがあるので、熱帯夜と感じた日はできる限りエアコンを使って室温を下げるようにしましょう。

サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させることでより効率よく室温を下げることができます。

もっと徹底的に熱中症指数を確認したい!という方は「暑さ指数(WBGT)」をチェックしましょう。

暑さ指数とは、熱中症を予防することを目的とした指数のことで、「湿度」「日射・輻射など周辺の熱環境」「気温」の3つのデータから算出されます。

単位は気温と同じ「℃」ですが、その値は気温とは全く異なるものになります。

② お部屋の空気を循環させる

お風呂や洗濯、部屋干しなどをしていると自然と室内の湿度が上がってしまうもの。

たとえ気温が高くなくても湿度が高いことで熱気が溜まり、知らず知らずのうちに熱中症を発症してしまう可能性があります。

そうなる前に、風がある日は窓を開けたり、扇風機やサーキュレーターなどを使って空気を循環させたりして、室内温度を調整して余分な湿気や熱気を溜めないように対策しましょう。

なぜ湿度の調整が大切なのか?

それは、湿度が高くなると汗が蒸発しにくくなるからです。

汗が蒸発しにくくなると、身体から熱を外へ放出する機能が低下してしまい熱中症になりやすくなるんです。

ちなみに、湿度の目安は40~60%と言われています。

先程ご紹介したエアコンを使った室内の温度調整を実施する際も、サーキュレーターと併用することで温度調整と空気循環を効率的に行うことができおすすめです。

③ 窓からの日差しを遮断する

窓からの強い日差しはお部屋の温度を上げてしまうので、日中お部屋で過ごす場合はレースカーテンやすだれを使ってなるべく直射日光がお部屋に入ってこないように対策しましょう。

徹底的に対策したい!という方には「断熱カーテンライナー」がおすすめ。

断熱カーテンライナーは、お持ちのカーテンやレースカーテンの後ろに設置するだけで窓やカーテンのすき間から伝わる熱気や冷気をカットしてくれるものです。

夏場は外からの紫外線や熱気を、冬場は外からの紫外線や冷気をカットしてくれるので、1年中通して使えます。

完全に外からの光を遮断するものから、ある程度外からの光を入れてくれる採光タイプまであるので、お好みのものを選んで使うことができます。

④ 涼しくゆとりのある服装で過ごす

ピタッとした服装や汗を放出しにくい服装で過ごしていると、身体熱がこもりやすくなってしまうので、お部屋で過ごす時はリラックスという意味でもゆったりとした服を着ることをおすすめします。

ゆったりとした服を着ることで、袖口や襟から風が通るので涼しく感じることができます。

最近では、冷感素材のTシャツやハーフパンツなど夏場にもってこいの素材でできた服が多く販売されているので、そういったものを着て過ごすとさらに快適になりますよ。

また、冷感素材の肌着や速乾性の高い肌着を1枚着てあげるだけで、汗の蒸発を助けてくれるのでさらに快適に過ごすことができます。

⑤ 室内でもこまめに水分補給する

定番中の定番ですが、室内でも外出先でも夏場は変わらずこまめに水分補給が何よりも大切です!

お部屋で過ごしているとついつい水分補給を怠りがちになってしまいますが、十分な水分を取ることで体温を下げてくれる汗を多く出すことができるので、意識して水分補給しましょう。

因みに水分補給するぞ!とビールやチューハイなどのアルコールをぐびぐび飲んでもそれは逆効果。

アルコールには利尿作用があるので、必要以上の水分を尿として出してしまう可能性があります。

なので、水分補給として摂取する場合はアルコールではなく、お水やスポーツドリンクなどを飲んで熱中症対策しましょう。

また、お部屋の中でも気付かないうちに汗をかいているので、定期的に梅干しや塩あめなどの塩分補給もするとより熱中症を予防することができます。

⑥ 軽く運動する

お部屋にいる時間が長いと、どうしてもソファやベッドで過ごしたりと家事の時以外はあまり動かない時間が多くなると思います。

そのままにしているとどんどん体力がなくなって、いざ外に出た時に疲れやすくなったり、寒暖差に負けて具合が悪くなったり、汗をかきにくくなることで身体の体温調整が鈍くなる可能性があるので、普段から体力づくりをするために軽い運動を取り入れてみましょう。

外に出なくてもできる踏み台や階段を使った上り下りやラジオ体操、ストレッチ、スクワットなどおうちでできる簡単な運動をするだけでも体力低下防止に一役かってくれます。

もちろん、運動する際はやりすぎに注意し、こまめな水分補給も忘れずに。

最後に

いかがでしたでしょうか?

熱中症対策は「環境を整えること」と「体調管理をすること」の2つがとても大切です。

夏バテ気味になる暑い夏も、しっかりと熱中症対策をして快適におうちで過ごしてくださいね♪

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