2021年04月27日

〈ドッグデータベース〉チベタン・テリア

by ネスレ日本株式会社

公開:2021.04.27 00:00 更新:2021.10.04 16:23

チベタン・テリアのサイズ、性格、必要とされる運動量などの特徴、起源など、詳細データを解説いたします。

※FCI(国際畜犬連盟)やJKC(ジャパンケネルクラブ)のデータをベースとし、有限会社グラスウインドが監修しております。
※数値は目安です。あらかじめご了承ください。

チベタン・テリア

長い被毛に覆われ、表情もよくわかりませんが、飼い主には深い愛情を示しているのは確かです。地震という自然災害によって、長い間隔絶された場所で飼われていたため、純粋が守られてきたという皮肉なルーツをもつ犬種です。長い被毛は、もつれを防ぐためにも毎日のブラッシングが欠かせません。定期的なトリミングも必要です。

飼う際の注意点

■旅行・移動に対応する適応力:高め

■留守に対する適応力:中程度

■子どもに対する適応力:中程度

性格は?

優しく穏やかなチベタン・テリアは、少々わがままで、頑固で融通のきかないところもあります。それでも飼い主家族には献身的で、優しく接してくれる子どもたちには愛情をもって対応します。非常に賢く、周囲の状況を観察し、自己判断で行動できる知的な犬です。興奮して大騒ぎするようなところはありませんが、見知らぬ人には警戒心を抱き、無愛想で、危険を感じると、番犬としての能力も発揮できる犬種です。

必要とされる運動量

テリアの名前がありますが、それほど活動的ではなく、簡単な散歩でも満足します。20分程度の散歩を、毎日2回行えば十分です。

特徴

■原産国:チベット

■犬種分類:愛玩犬

■色・模様:ホワイト、ゴールデン、クリーム、グレー、スモーク、ブラック、パーティカラー、トライカラー

■毛質・毛の長さ:ロングコート(長毛)

■抜け毛:中程度

■サイズ:小~中型

■目安となる体高・体重

体高:雄(オス)35.6~40.6cm・雌(メス)は雄よりわずかに小さい、体重:8~13.5kg

■一日に必要な散歩量:少なめ

■活発度:少なめ

起きやすい病気/ケガ

多くみられる疾病に、頭部や眼への打撲などによる衝撃や遺伝性によることが原因の水晶体脱臼、緑内障、若年性白内障、網膜形成不全、網膜が萎縮して動かなくなる汎進行性網膜萎縮などの眼疾患のほか、遺伝などの要因で、正常な股関節が形成されていない股関節形成不全、バランスが取れず、倒れたり、首を傾げたり、眼球が揺れる症状がみられる遺伝性前庭障害、糖尿病などがあります。

歴史

チベタン・テリアがどのようにして発展してきたのかは、誰にも想像がつきません。言えることは、すでに2000年間に渡って、チベットのロストバレーにあるラマ教徒修道院で繁殖していたことです。そこに通ずる道は、14世紀の地震で通行不能になり、チベタン・テリアも長い間、詳細が不明になっていました。1920年、グリーグ博士というインドの医者が、チベットのロストバレーを訪れた際に、チベタン・テリアを入手しました。それをイギリスに持ち帰り、クラブを設立しました。当時はその犬のサイズがまるでテリアだったことから、名前にテリアが付きましたが、テリアとはまったく関連がありません。

ドッグショーでの評価基準

頭部は豊富な被毛に覆われ、目の上に覆いかぶさるように前方に垂れています。下顎には誇張されない程度のわずかなひげがあります。スカルは中くらいの大きさで、幅広くはありません。耳と耳の間はドーム状でもなければ、まったくの平らでもありません。ストップははっきりしていますが、くぼみすぎていません。鼻の色は黒色です。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトですが、逆シザーズ・バイトも許容されます。

目は大きく丸く、色はダーク・ブラウンです。耳はV字型で頭部に密接しすぎることなく垂れています。胴体は筋肉が発達し、コンパクトで、体長と体高が等しくなります。尾は中くらいの長さで、付け根の位置がかなり高く、カールして背にかかっています。前肢には豊富な飾り毛があり、脚はまっすぐで両脚は平行です。後肢にも豊富な飾り毛があります。

提供元:ネスレ日本株式会社

https://nestle.jp/brand/purina/

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