2021年02月11日

測定工具 なんでもQ&A(レーザー機器・光学機器編)

by シンワ測定株式会社

公開:2021.02.11 14:40 更新:2021.10.04 16:23

さまざまなモノをはかる道具と、よくあるQ&Aをご紹介します。

レーザー墨出し器・レーザー距離計・光学機器とは

【 レーザー墨出し器】レーザー墨出し器はレーザー光のラインが照射されて、墨出し作業や位置出し作業の幅広い用途で使用できます。レーザーにはいくつか種類があります。ラインの色が緑色と赤色があります。又ジンバル式と電子整準式があります。

【レーザー距離計】対象物にレーザー光を当てて、測定するものです。距離が離れていて、コンベックスや定規などで測りにくい時に便利です。

【 光学機器 】レンズを通して対象物を測定するオートレベルが分類されているカテゴリーです。オートレベルは、高さや水平を測る機器です。測点にアルミスタッフという定規を置き、2つの測点を測ることで、2点間の高さの差を測ります。高低差を測ることで、地盤を水平を確認したり、道路の勾配を確認することができます。建築や土木などに主に使用されます。他にもセオドライトやトランジット、トータルステーションなどもあります。

レーザー墨出し器の特長①

■ジンバル式

中が振り子になっており、地面に向かってまっすぐに吊るされる状態になり、水平・垂直を担保される構造です。自然な重力を利用した方式になります。ジンバル式は振り子になっている為、振動を受けやすくなっております。その為、ラインが安定せずに、作業しずらくなります。

■電子整準式

センサー式や電子センサー整準とも呼ばれます。モーターを利用して自動整準します。その為、振動を受けにくくなっており、ラインが安定しやくなります。

レーザー墨出し器の特長②

緑色と赤色の違いは、緑色の方が視認性が良く、明るい現場では赤と比べてラインは見やすくなりっております。照射するレーザーは、緑色が値段が高く、赤色は値段が安くなります。

Q1.レーザーロボを屋内で使用する場合と、屋外で使用する場合で、レーザーが目視できる距離は?

明るさにもよりますが、屋内であれば15~20mぐらいまで目視できますが、直射日光の当たる屋外では20~60cm程度となります。

目視が難しい環境では受光器(別売)をご使用いただくことで、長距離の基準出しが可能となります。

Q2.レーザー墨出し器(レーザーロボ)は、どのような場面で使う道具ですか。

建築工事などで壁、天井、床などに、水平や直角などの基準となる線を出すときに使用する道具です。

Q3.レーザー距離計のピタゴラスとはどういった距離を測定できるのでしょうか。

同一壁面上にある2点間の距離を測ることができます。

ビルの高さや壁の端から端までなどを測る時に便利です。

Q4.平面脚頭式と球面脚頭式の三脚は何が違うのでしょうか。

載せる部位の形状が平面になっているか、球面になっているかの違いです。

平面はしっかりと安定し、球面は水平微調整を素早く行うことができます。

Q5.レーザーメガネをかけるとどうなるのか。

赤色のレーザー光に限り、明るい現場でもレーザー光が見えやすくなります。

(ただし保護メガネではないので直接レーザー光をのぞきこまないでください。)

Q6.レーザーメガネでグリーンのレーザー光は見やすくなりますか。

レーザーメガネは赤色レーザー専用となります。

Q7.受光器 レーザーレシーバーはレーザーポインターの光に反応しますか。

いいえ。レーザーポインターのような連続発振動作のドット光ですと反応しません。

また、シンワ測定社のレシーバーはシンワ測定社レーザーロボのパルス発振動作に合わせて設計されています。

シンワ測定社レーザーロボのドット光には反応しますが、他社レーザー製品では反応しない場合があります。

Q8.レーザーメガネはレーザーから目を保護するために使えますか。

いいえ。

あくまでもレーザー光を見やすくするために使うメガネです。

Q9.グリーンレーザーから出る光はすべて緑色ですか。

地墨は赤色です。

提供元:シンワ測定株式会社

https://www.shinwasokutei.co.jp/

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