2022年01月03日

裏技!難易度が高いローズマリーを失敗せずに水耕栽培する方法

by DCM 編集部

公開:2022.01.03 18:00 更新:2022.01.05 14:03

ローズマリーは、ハーブの一種として多くの人に親しまれている植物で、肉料理から魚料理や煮込み料理などの香り付けとして用いられています。

それと同時に肉や魚の臭みを消してくれるので、非常に重宝されている食材と言えるでしょう。また観賞用の植物としても人気で、インテリアのワンポイントにも用いられます。

この便利な植物を水耕栽培で育てようとする人がたくさんいるのですが、残念ながら枯れさせてしまう人が多いという実情があります。今回は水耕栽培をするにあたって、気を付けるべきポイントを解説しましょう。

スーパーマーケットのローズマリーも使える!水耕栽培してみよう

庭などで育ったローズマリーがあるのならば、茎を切り取って水耕栽培に使うことができるでしょう。また、スーパーなどで購入したものを使いきれずに困っているならば、その茎を用いるのも悪くありません。

ここではその具体的な方法について紹介しましょう。

ローズマリーを水耕栽培で育てる方法

簡単に作物を実らせることが目的ならば、それを実現できる手っ取り早い方法は専用の栽培キットを購入することでしょう。しかし、コストがかかることはたしかなこと。そこで専用キット使用せず、ペットボトルで育てる方法もあります。

まずはペットボトルを立てて、上から1/3程度の部分を水平にカットし、上部と下部に切り離します。飲み口が付いた上部を逆さまにして、下部へと差し込めば簡易的な容器が出来上がります。

下部の部分に液体肥料を混合した水溶液を入れ、お椀型になった上部の飲み口から植物の根を通して下部の液を吸い取れる状態にしましょう。根よりも上の茎が浸かってしまわないように、スポンジ等で苗を固定します。

根が短すぎて水溶液まで届かない場合は、細長く切ったフェルトを根と一緒に上部から下部へと垂らしましょう。フェルトが吸収した養分が根に回るようになれば、それでOKです。

植え替えすれば観葉植物としても楽しめる

ローズマリーは観賞用として楽しむことのできる植物です。そのため、水耕栽培で育てたものを鉢などを用いて土耕へと植え替えたいと考える人もいるでしょう。

しかし、ローズマリーは、庭などで一度根付いたものを根っこごと抜いて、鉢やプランターに植え替えることは難しいとされています。そんな特性はありますが、枝を挿し木しておくだけで育ってくれるのは不思議です。

植え替えたいのにうまくできないかたは、土を敷き詰めたプランターや鉢に挿し木をしてチャレンジしてみてもよいでしょう。

ローズマリーが枯れる原因は?

基本的にハーブは水耕栽培の初心者でも育てやすい植物とされています。そのことからか、ローズマリーも簡単に生育させられる植物として紹介されているネットの情報を目にすることがあります。

しかし実際のところ、この植物は水耕栽培との相性があまりよくありません。そのため、育てる上で注意すべき点がいくつか存在しています。

ローズマリーの性質を理解して、難しいとされる部分を補うことで、うまく育てられるようになるはずです。この項では、枯れてしまう原因と対策について考えてみましょう。

日当たりが悪く湿度が高いのはNG

ローズマリーは地中海が原産地なので、乾燥した空気とたっぷり降り注ぐ日光を好みます。そのため、室内で育てようとすると、水が蒸発することによる湿気を抑えることが難しいのです。それが不向きな理由の一つ目です。

また日に当てることがよいからと、日の差す場所に植物を置いておくと水が傷んでしまい、最悪の場合には根腐れを起こす恐れがあります。これが水耕栽培に向かない2つ目の理由です。

このように「日光と水」や「湿度と水」の関係から、この植物を水耕栽培で育てることが難しいのです。それではお手上げなのかというと、方法がない訳ではありません。

新鮮な水を使い、上手に切り戻しを行う

先に述べたように、ローズマリーは挿し木で育てやすい特長があります。このような特長をふまえ、枝を水に浸けることで成功するケースが考えられるでしょう。その際は、15センチほどの新鮮な枝を用意しましょう。

庭で育てたものから取ってきてもよいですし、スーパーで購入したものでもよいです。そして、この植物が育ちやすい気温は20~25度なので、その時期を見計らって作業を始めます。

水に浸す箇所が3~5センチほど必要になるので、その部分の葉は綺麗に取り除いておきます。そして水を吸う茎の面積を最大限にするべく、斜め45度の角度でカットしましょう。これが「切り戻し」と呼ばれる作業です。

それを終えたらすぐ水に浸けましょう。2センチほどの水深が理想です。水量が少ないので鮮度を保つよう、こまめに水を入れ替えます。そして根腐れを起こさないよう、直射日光を避けた明るめの日陰に置けばよいでしょう。

種から水耕栽培をするのも成長には大きなポイントに

先の項で紹介した切り戻しは、断面積を広く取るだけではなく切り口を綺麗にカットしてあげる必要があります。そのため、鋭利なハサミやカミソリを用いるのですが、それを面倒だと感じるかたもいるでしょう。

また、あまりリサーチできていない人は、ローズマリーをスーパーマーケットなどで購入するか、苗から育てるしかないと考えているかもしれないですね。しかし、この方法以外でもローズマリーを育てる方法はあります。

たとえば、ローズマリーの種を購入して発芽させてみるのはいかがでしょうか。以下に、その方法で育てる場合のポイントをあげてみましょう。

ローズマリーの種を入手する方法とは?

ローズマリーに限らずとも、数多くのハーブ系の品種はその種を購入することができます。ホームセンターに直接足を運んで、品定めをしてみるのもよいでしょう。

そういった行為が面倒だと感じているかたは、ネットの通販でも手に入れることができます。種の購入に関しては、決してハードルが高くないので気軽にサクッと入手してしまいましょう。

うまく種を発芽させる方法とは?

種を購入したならば、発芽させるために必要なアイテムとしてスポンジを用意します。3センチ角程度に切り分けたものをタッパーに敷き詰め、水に浸したところに種を蒔きましょう。

その際、種まで全部水に浸けるのは間違いです。あくまでも水を吸ったスポンジから、種に水分が行き渡るようにすることがポイントです。

また、伸びた根が折れないように種が触れている部分のスポンジには数ミリの切り込みを入れておきましょう。ちょうどよい水量をキープしておけば、めでたく発芽してくれます。

そうやって根が伸びたものを、先に挙げたペットボトルの簡易キットに移してあげれば、十分に水耕栽培で育て上げることができるでしょう。

ローズマリーを水耕栽培すれば料理にも使える

以上、スーパーで購入したローズマリーでも水耕栽培ができる点に触れ、枯れてしまう原因と対策を紹介し、種から育てる方法を説明しました。

臭い消しだけではなく、西洋ではスープの出汁としても使用されています。広い用途を持っているだけに、自身の力で育てたいと思う人も多いでしょう。

他のハーブとは違って水耕栽培に不向きなため、量を増やそうなどと欲を出さずに、ひたすら枯れさせないように労力を注ぐことが大切です。

今回紹介したポイントを押さえることで、インテリアアイテムとして、または食材としてうまく育て上げてください。

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