2020年12月23日
by DCM株式会社 |
公開:2020.12.23 14:10 更新:2021.10.04 16:23
生ごみを有効に活用できる「生ごみの堆肥づくり」について紹介します。
消毒・殺虫剤を用いていない、乾いた土を入れることにより生ごみの有機物を分解してくれます。菌は適度な水分と空気のバランス、そしてチッ素(肉・豆などに多く含まれている)と炭素(お米やじゃがいもなどの皮)の栄養素で活動が活発になります。
有機物が分解される方法には2つあります。
似て非なるもので、「腐敗」と「発酵」と言います。
●腐敗分解
・発酵分解に比べて、約20倍のスピードがあります。
・急激な分解過程で、有機物は水や二酸化炭素となり、エネルギーを放出し、栄養素はほとんどなくなります。
・微生物がつくり出す二酸化炭素・硫化水素・アンモニア・メタンガスは、植物の根を傷める原因になります。
●発酵分解
・有用微生物によって行われ、エネルギーの放出が少なく、緩やかに分解します。
・有用微生物がアンモニア・メタンガス・硫化水素などの発生を抑制するため、「腐敗分解」のような悪臭は出にくいでしょう。
生ごみを密閉容器に入れます。生ごみは水分を十分に切って、大きなものは小さく刻みます。
生ごみ三角コーナー1杯に対し、EMボカシを洗濯用スプーン1〜2杯振り掛けます。夏場や魚・肉が多い場合は多めに振り掛けてください。
容器がいっぱいになるまでSTEP.1・2を繰り返し、いっぱいになったらしっかりふたを閉めて、夏場は1週間、冬場は2週間ほど寝かせます。
甘酸っぱい漬物のにおいがしてきたら完成です。この段階では、生ごみの形はほとんど崩れません。土に埋めれば、数週間で土に戻ります。
・生ごみは新鮮なうちに処理してください。新鮮なうちに処理することにより、虫の発生を抑えます。
・EM菌は空気が嫌いです。空気を遮断することが成功のポイントです。
※EMとは人間にとって良い働きをする微生物を集合させたものです。乳酸菌・酵母などを組み合わせると、腐敗を防いだり、汚染物質を分解するのに役立つと言われています。
・発酵中にガスが発生することがあるので、時々ガス抜きを行ってください。
・たまった液はこまめに抜いてください。
抜いた液は液肥として使用してください。
・生ごみは十分に水切りをしましょう。水分が少ない方が分解が速く、悪臭が少なくなります。
・魚の内臓などを入れる場合は、ニオイがきつくなるため、お湯を掛けてから入れると良いでしょう。
・堆肥は強い酸性なので(1週間程度で中性になります)、すぐに埋める時は植物から離して埋めましょう。
・ウジ虫がわいてしまったら、ふたをきっちり閉めて、ウジ虫が死んでしまうまで、生ごみの投入を止めてください。夏場なら、日なたに出しておくと数日で死んでしまいます。確認後再開してください。
①穴を掘って、コンポスト容器を埋め込みます。
②密閉容器でつくった生ごみ発酵堆肥を投入し、その都度土を入れ、生ごみをサンドイッチ状態にしてください。この時、空気を遮断します。微生物の働きで、悪臭や害虫の発生を抑え、土への分解速度を速めます。
コンポストは手軽で、枯れ葉や草なども簡単に入れることができるのが良い点です。
反面、発酵までに時間がかかり、虫がわきやすいのが注意しなければならない点です。
ウジ虫がわいてしまったら… 下が地面なので、退治は大変です。しっかりふたをして、ハエを入れないようにし、別の場所に設置してください。
畝と畝の間に生ごみ堆肥を入れ、土をかぶせます。
庭木の場合は直接木の根に触れないように、穴を掘って埋めます。
土と土の間に生ごみ堆肥をサンドイッチ状に挟んで入れ、1週間以上経ってから、種・苗などを植えます。
生ごみの堆肥は酸性が強いので、直接作物や根に触れないようにします。
しかし、1週間ほどで中性に変わるので、それ以後は心配いりません。夏期は10日ほどで、冬期は30日ほどで、土に還元されます。
生ごみの堆肥をつくった時に容器の底にたまる液のことを「液肥」と言います。
液肥は蛇口より抜きとります。
・池・水槽には、2カ月に1回程度5,000倍以上に薄めて加えると、水質浄化の作用があります。
・花壇・畑には、1,000~2,000倍に薄めて月に2~3回程度散布すると、肥料と同じ作用があります。
・排水口には500倍に薄めた液肥を1~2週間に1~2度流すと、イヤなニオイが消え、汚れが落ちてきます。
・水洗トイレには500倍に薄め、くみとり式トイレにはそのまま原液を、コップ1杯流すと、ニオイが消え、汚れが付きにくくなります。
液肥は短期間で変質するため、こまめにとってください。
生ごみに液肥が付かないようにしましょう。
提供元:DCM株式会社
新着記事
【新商品】 外出先でもワンプッシュ!アレルブロック触れるところウイルス菌ピンポイントクリア
by アース製薬株式会社
ダニはジメジメがお好き?
by 株式会社 UYEKI
遮光ネットは夏の強い日光と高温から植物を守り、最適な育成環境をつくります
by 株式会社イノベックス
DCMホールディングス
DCMホールディングス
DCMホールディングス
DCMホールディングス