2021年01月11日

雪予報に注意!今こそ「クルマの雪道対策」しましょう

by DCM 編集部

公開:2021.01.11 05:00 更新:2022.01.05 08:52

冬のこの時期になると増える「雪でクルマが立往生」のニュース。時には、自分のクルマがしっかり装備しているのにも関わらず、天気の急変や他のクルマの装備不足・事故で立往生に巻き込まれることもある。「自分の地域は大丈夫」と安心していてはいざというときに困るだけ。クルマの雪道対策を確認しましょう。

立往生に巻き込まれないために、お出かけの前にチェックすべきこと

豪雪地帯や寒冷地などでは、雪道運転に慣れている人が多く、スタットレスタイヤもほぼ整備されているが、それでも、急な吹雪や事故で、クルマが足止めされるケースがしばしば発生します。

一方で、雪の心配が少ない地域でも、近年では「急な大雪」「ドカ雪」「交通マヒ」のニュースがよく目にするようになってきた。異常気象が増えているといわれているが、雪に不慣れなため対策をしているクルマが少ないのも原因の一つでしょう。

冬のお出かけの前に確認すべきことは?

天気予報をよくチェックする

雪予報が出たら、自分のお出かけ予定を今一度確認しましょう。近くのスーパーへの買い物などは雪の降らない時間帯を狙って済ませ、少し遠くへのお出かけなら、別の日にできないか検討してみるのも良いでしょう。「不要不急の外出は控える」、これが最善の予防策かもしれません。

タイヤチェーンとジャッキは必ず準備。取り付け方も練習しておく

自分のクルマに合うサイズのタイヤチェーンは事前に準備し、ジャッキの搭載もしっかり確認しておきましょう。タイヤチェーンは自分でも取り付けられるが、寒い雪道での取り付けは思ったよりも大変。いざというときに慌てないよう、事前に取り付け方の練習をしておくことが大事です。

JAFから下記タイヤチェーンの取り付け方の動画が公開されております。

クルマの点検をしよう

アクセルやブレーキの感覚に異常はないか、ガソリンとバッテリーのチェック…通常でもやるクルマの点検は雪の日にはより真剣に行いましょう。忘れがちなのはウォッシャー液。いつものウォッシャー液は寒い日に凍結してしまうこともあるので、心配なら寒冷地用のウォッシャー液に入れ替えておくと安心です。

出発前にすでに雪が積もっているなら、クルマ本体・周辺の雪かきも重要なポイント。ワイパーが凍り付いていないか、タイヤ・ホイールが干渉されていないか、運転の視界が邪魔されていないかを確認しましょう。

車内に準備しておきたいもの

タイヤチェーンやジャッキのほかに、どんなものを準備するといいんでしょうか。

◆道具類

・スコップ:クルマ周辺の除雪に役立つ。

・けん引ロープ:積んでおくと心強い。

・ブースターケーブル:冬場はワイパーやヒーターなどでバッテリーの消耗が激しくなりがち。万が一に備えて用意しておこう。

・軍手や長靴、懐中電灯:外での作業に備えておこう

・解氷スプレー:ガラス面に付着した水分が凍結するときに役に立つ

◆防寒・身の回りのもの

・毛布、使い捨てカイロ、シュラフ(寝袋)、手袋など:寒さ対策は必須。

・非常時の食べ物や飲み物:緊急時にカロリーになるもの、また、飲料水は常に準備しましょう

・簡易/携帯トイレ:長時間身動きが取れない時のトイレ対策に。

立往生に巻き込まれた時にやるべきこと

まずは一酸化炭素中毒を防ぐための対策
まずは一酸化炭素中毒を防ぐための対策

一酸化炭素中毒は、クルマが雪に囲まれたときに、マフラーからの排気ガスがクルマの下に溜まり、エアコンの外気口などから車内に逆流してしまうときに発生しやすい。JAFの検証※によると、雪に埋もれたクルマでは、エンジン始動後16分で一酸化炭素濃度が人体に危険なレベルに達したという。

クルマが雪に埋もれたら、まずエンジンを切りましょう。防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラー周辺をこまめに除雪するように。窓を開けて換気するだけでは、開口部の大きさや風向きにより逆に一酸化炭素中毒の危険が高まることもあるのでおすすめしない。

※出典:JAF HP 

https://jaf.or.jp/common/news/2016/20160119-01

避難や救助を依頼する

車が立ち往生した時は、JAFなどのロードサービスや近くの人家などに必ず救助を依頼しましょう。また、ハザードランプの点灯や停止表示板を置くなど、車が目立つようにしておこう。

近くに避難できる場所や人家がない時は、一酸化炭素中毒に注意しつつ、クルマの中で救助を待ちましょう。クルマが雪に覆われて脱出できなくならないように、風下側のドアが開くことを定期的に確認しましょう。

車を置いて避難する場合には、大地震や緊急災害時と同じように、除雪や救助活動の妨げとならないよう、連絡先を書いたメモなどを車内に置き、車の鍵は付けたままにしておきましょう。

低体温やエコノミークラス症候群の防止

エンジンをかけずに待っていると、クルマ内が思ったよりも寒い環境になる。事前に防寒グッズ、毛布などを準備していれば少し安心だが、クルマに閉じ込められたままだと、エコノミークラス症候群も気を付けなければならない。

こまめな水分補給や足の指や足首をほぐす軽い体操をするなどが防止策につながります。また、30分ごとに空気の入れ替えもお忘れなく。

雪道のクルマ運転は、しっかり準備して安全に!

◆参考サイト:

・JAF HP 「雪道を走る前に準備しておきたいものとは?」

https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-drive/subcategory-snow/faq143

・JAF HP 「豪雪で身動きが取れなくなったときの対応は?」

https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-natural/subcategory-snow/faq231

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