2021年08月16日
by DCM 編集部 |
公開:2021.08.16 00:00 更新:2021.10.04 16:23
大事に育てた野菜にある日突然病気の兆候や、害虫が食い荒らしているのを発見してしまうと、とても悲しいですよね。
そのまま放置してしまうと、枯れてしまったり腐ってしまったりとせっかく育てた野菜がダメになってしまう可能性も…
とくに病気は見つけ次第早急に手をうたないと最悪の場合全滅なんてことも起こりうるので要注意。
病害虫を発見した際の今すぐやるべきことをご紹介します。
大切に育てた野菜を突然襲う病害虫はなぜ発生してしまうのか?
病気の場合は主に「育てている場所の環境」と「植えている土の環境」によって病気が発生するリスクが高まります。
害虫の場合は主に「過保護に育てすぎている」ことが害虫を寄せ付けている原因になっている可能性があります。
大切に育てているからこそついつい過保護に育てたくなってしまうところですが、生態系バランスを意識した環境づくりをして育ててあげることがとても大切です。
病害虫の発生原因と植物を育てるのに適した環境をまとめた記事があるので、気になる方はこちらもチェックしてみてください♪
https://mirateo.jp/recipe/53e1fba1-9010-486b-bea0-e5f2a96d937c/readings
「どうして病害虫が発生するの?原因を知って植物にとって最高の環境をつくろう!」
野菜に病害虫が発生した際にやってほしいことは以下の通りです。
① 病害虫が何かを特定する
② 特定した病害虫に適した処置をする
→方法1)処理 / 方法2)治療
③ 経過観察し、必要に応じてさらなる治療を実施する
今回は特に「② 特定した病害虫に適した処置をする」について「病気」と「害虫」に分けて詳しくご説明します。
野菜に病気の症状があると発見した場合は、素早く対応することが大切です。
慣れていないうちは右往左往してしまいますが、難しく考えず、できることから対処しましょう。
また病気の発見自体も早期に見つけることができれば、その分被害が小さく済むので、普段から育てている野菜の状況をよく観察しておきましょう。
とはいえ、病気はどうしても起こってしまうもの。そんな時にどうするべきかをご紹介します。
病気にかかってしまった野菜に対して、できることは大きく2パターン。
1つは処分する、もう1つは薬剤を使って治療する方法です。
病気にかかってしまった野菜は、病気の種類によっては風や昆虫などが菌を運ぶことで周囲の他の野菜に病気が伝染してしまう場合があります。
そうなってしまうと、元気に戻すことはとても難しいため、病気にかかってしまった野菜を処分する必要があります。
処分の範囲については、病気によって葉などの患部だけであったり、株ごと抜く必要があったりするので、発症した病気が何かを特定した上で対処するようにしましょう。
処分方法も様々ありますが、基本的な対処としては「畑の外に持ち出す」か「土に埋める」または「焼却する」といったものが挙げられます。
青枯病や根こぶ病などの病原菌におかされてしまった株をそのままにしておくと、周囲の野菜へ伝染し、さらなる被害が広がってしまいます。そのため、土の中になるべく根が残らないように引き抜き、ビニール袋などに入れて畑の外に持ち出し、ゴミとして処分しましょう。
初期の発生であれば、発症してしまった葉の部分だけを切り取り処分することができる病気もあります。
多くの病気は土に埋めて処分することができます。
土の中に病気にかかったものを埋めることで、土の中で分解菌が活動し、菌ごとキレイに分解されます。
土に埋める際に注意してほしいのは葉の状態と、地温です。
葉がカラカラの状態では菌が耐久体を作ってしまっているので埋めた後も生き残ってしまいます。
埋める際は、残渣が青枯れ状態のうちに埋めてしまうことがとても大切です。
また、土の温度が低すぎる場合は分解がうまくいかないので、最低でも地温が18度以上あることが必要です。
そのため、暖かい時期ですと分解がスムーズに進むのでおすすめの方法となります。
病気にかかった部分を切り取り焼却してしまう手もあります。
やり方は簡単で、単純に病気にかかった野菜を引き抜くまたは切り取り、それらを燃やすだけです。
ただし賃貸やマンションで生活している人、お隣さんと距離が近い場合にはなかなか難しいですよね…
その場合は、他の2つの方法を行うことをおすすめします。
病気にかかってしまった野菜でも、薬剤で進行を遅らせたり、症状を緩和したり、治療することができます。
もちろん、幹部を切り取った後に念には念として薬剤を使用しても大丈夫です。
ただし、同じ薬剤を繰り返し使ってしまうと、その野菜に耐性ができてしまい、同じ病気にかかってもその薬剤が効かなくなってしまう場合もあるので、使用する際は商品パッケージに書かれている注意書きや使用方法をよく読んで正しく使用することが大切です。
薬剤1つとっても、病気の種類によって効果があるものとないものがあるので、病気を特定してから使用してあげましょう。
また、薬剤にも粒状でそのまま散布するタイプや、水で希釈してからスプレーで散布するタイプ、希釈不要でそのままスプレーで散布するタイプなど散布方法も様々なので、ご家庭の状況や病気のタイプに応じて選んでくださいね。
見慣れない害虫が葉についていたり、小さな害虫が大量に集まっているのを見ると、思わず引いてしまう人も多いのではないでしょうか?
でも、野菜を育てる際に害虫は避けては通れない道です。
正しい方法を知って、害虫が発生しても慌てず落ち着いて対処しましょう!
害虫が発生した場合、できることは大きく2つあります。
1つは害虫を捕殺する、もう1つは薬剤で退治する方法です。
では、詳しい説明に入っていきましょう。
ケムシやナメクジなど大きな害虫の場合は、ピンセットなどを使って捕まえてどこか違う場所に逃がしてあげるか、その場で処分しましょう。
虫はすぐに繁殖して増えてしまうので、見つけ次第捕殺することがとても大切です。
卵であれば潰したり、産み付けられた葉ごと処分してあげましょう。
ただし、害虫に中にはあえて捕殺することなく見逃すことで、天敵が集まり自然と被害を抑えられる場合もあるので、気になる方は害虫を確認し、対処方法を検討することもおすすめです。
虫が苦手な方にとっては、見たくも近づきたくも、ましてや触れるなんて絶対無理!という気持ちになるかもしれません。
あるいは、害虫が小さすぎる場合や、かなりの範囲に広がっている場合にも捕殺は難しいかもしれません。
そんな時は、薬剤(殺虫剤)を使って害虫を退治させる方法が一番簡単です。
薬剤には、そのまま使える「スプレータイプ」のものや、水で希釈してからスプレーする「希釈タイプ」、霧のように噴射して使う「エアゾールタイプ」、土にそのまま散布する「粒剤タイプ」「粉剤タイプ」などがあります。
はじめて薬剤を使用する方や、狭い範囲で野菜を育てている方には希釈が不要の「スプレータイプ」や「粒剤タイプ」、広い範囲に薬剤を散布したい方には「希釈タイプ」がおすすめです。
薬剤を選ぶ際は、まず「害虫を特定すること」がなによりも大切です。
退治したい害虫が対象ではない薬剤を使用しても効果がないので、しっかりと事前に発生してしまった害虫がなんなのかを調べておきましょう。
薬剤にもたくさんの種類があります。
害虫の対象についても、商品によっては広範囲の害虫に効果があるものや、カイガラムシなど特定の害虫に効果がある専門的なものがあったり、害虫だけではなく病気にも効果があるものもあります。
効果に対しても、効き目が速い「速攻性タイプ」やある程度継続して効く「残効性タイプ」があります。
また、同じ成分のものでも「スプレータイプ」や「希釈タイプ」、あるいは「粒剤タイプ」などによって使用方法や適用が違う場合があるので、薬剤を使用する際は、パッケージなどに記載してある商品説明を事前に確認しましょう。
害虫を特定して、使いたい薬剤のタイプを把握したら、実際に薬剤を選んでみましょう。
購入の際は、必ずパッケージに記載されている「効果のある害虫」をしっかりと確認し、特定した害虫が対象になっている薬剤を選ぶことを忘れずに。
大切に育てた野菜に突然病気や害虫が襲ってきても、慌てず冷静に対処することがとても大切です。
慌ててしまったことで必要以上の薬剤を散布してしまったり、バタバタと雑に葉を触ってしまったことで病気が伝染してしまう可能性があります。
突然のトラブルも落ち着いて対処して、楽しい菜園・ガーデニングライフを過ごしてくださいね♪
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