2021年02月14日
by ジェックス株式会社 |
公開:2021.02.14 17:40 更新:2021.10.04 16:23
白点病の発症原因と対策について解説いたします。
白点虫が寄生することで発病します。金魚、メダカ、熱帯魚などほぼすべての魚に発症がする可能性があります。 水温の急激な低下、水温の上下の変化、水質の悪化など魚の抵抗力が落ちたときに発症することが多いです。新しく購入した魚や魚を輸送した水から白点虫が水槽に侵入してきます。はじめは尾ヒレの先などに白い点が現れ、あっという間に全身に広がり、粉をまぶしたように白くなり死んでしまいます。伝染力が強く、同種の魚には数日内に感染します。白点病にかかりやすい魚種とそうでない魚種がいるので、特定の魚種には症状が見られないこともあります。金魚は非常にかかりやすい魚で、白点病で抵抗力が落ちたところに他の病気に感染し更に症状が重くなることがあります。
白点虫は体表に張り付いて、1週間程度(水温によります)で体を離れ水中で増殖します。小さな白点虫(子虫)がまた魚の体に寄生して、次々と増えていきます。
初期症状では魚がかゆがって体をこすりつけます。底砂や、流木、水草などに魚が急に動きを変えてこすりつけている場合、病原菌が体に付着したサインであることがあります。
水質の悪化を防ぐための水替えを行い、保温器具を使い水温を一定に保って飼育することが予防に役立ちます。また、魚を購入する際はしっかり管理されたお店で購入することはもちろん、その水槽内に病気の魚がいないかどうかを確かめることも必要です。金魚すくいなどで連れてくる金魚はすでに弱っていて病気を発症することも多いので、水槽に入れる前に、落ち着かせる意味も含めて薬浴(※)させましょう。また、魚を輸送してきた水は極力水槽に入れないようにすることも重要です。
多めの換水をし、1~2週間、治療薬(メチレンブルーやグリーンFリキッド)で薬浴をします。
しかし魚の体に寄生している白点虫には薬の効果はなく、水中を遊泳している子虫の状態にしか効果がありませんので、水温を28℃~30℃に加温し、白点虫を魚の体から離れさせて、早く子虫を産生させることが効果的な治療につながります。また病状を確認したら早めに投薬することが有効です。
フレッシュリーフ を除いて魚病薬は水草の育成に影響が出ることがあります。また、ろ過材に活性炭を使用している場合、薬の成分が吸着され効果が弱まることがあるので、薬浴中は活性炭や吸着剤は使用しないでください。その他に、薬の成分はろ過バクテリアに影響を与え、ろ過能力が低下している場合もありますので、薬浴中は控えめにエサやりを行ってください。
★魚は生き物です。同じ治療をしても効果の出る魚と出ない魚がいます。また病気の進行、治療の効果も飼育環境やもともとの魚の抵抗力ですべて結果は異なります。飼育者の皆様はこの点をご理解いただき飼い主様の責任のもとで治療を行ってください。
※このページの生体画像は金魚部様から頂戴しております。
提供元:ジェックス株式会社
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