2020年12月19日
by DCM株式会社 |
公開:2020.12.19 12:10 更新:2021.10.04 16:23
家事のアレコレ、健康、安全など暮らしの悩みは尽きないもの。そんなお悩みの解決法を、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんにお聞きしました。
「賃貸マンションから中古の一戸建てを買って引っ越して来て、初めての冬を迎えます。秋口から「あれ?」と思ってはいたのですが、日に日に冷えが厳しく感じられ、どうしたものかと悩んでいます。特に、家の北側にある水周りで過ごさなければいけない時間が苦痛です。それでなくても光熱費が高まっています。なるべく特別なお金をかけずに済む寒さ対策や、グッズを教えてください。」
立地や構造の違いもあるので、必ずしもマンションの全てが温かいわけではないのですが、マンションは集合住宅というだけあって壁越しにある「よその家」が夏の熱気や冬の冷気を結果的に防ぐクッションになってくれています。そのため一戸建てより、冬など温かいと感じる人が多いようです。
その点、一戸建てというのは本当に「いっぽんどっこ」で、外気に触れ放題。基本的に冷気は、そんな「外気」に面した、家の窓ガラス、壁面、天井(屋根)、床(下)などから伝わってくるもの。ですので、身体が慣れるまでは風邪などに十分注意しなければいけませんね。
ランニングコストの高まりはすでにお気づきだと思いますので、まずは寒いから即暖房をきつくするというより、マンション住まいだった頃よりも1枚多く服を着るようにするといった自衛的な対処が現実的です。加えて、これらの「冷気」をなるべく家の中に導き入れないようなくふうを施していきましょう。
日の当たる部屋の気温は、窓を開けていなければ真冬でも20度近くまであがることも。ただ、日の当たらないエリアの気温は限りなく1度や2度といった外気温に近いままであることも、また珍しくありません。おなじ家の中、そんな気温差のある空間を私たちは移動しながら暮らすことになりますが、そのことが身体に及ぼす影響は決して軽視できません。
急激なこの温度変化が血圧の乱降下をもたらし、心疾患や脳血管障害を引き起こす「ヒートショック」は、必ずしも高齢者だけに起こること、気をつけるべきことではなく、さまざまな年代においても注意が必要です。気温差のみならず、足の触れる床や浴室の洗い場、お尻の触れる便座など、極端な冷たさを直接感知してしまわないようなくふうも大切です。
壁よりも薄い窓ガラスは冷気を伝えてしまう大きな「穴」であり、二重に引くカーテンがその断熱の役割を多く担っているものですが、明かり取りにもなっているようなトイレや洗面所、風呂場といった水周りの窓の場合は、カーテン代わりに「断熱シート」を貼り込んでおくのがおすすめです。
窓ガラスに張り込む作業が難しければ、窓の手前に大きめにカットしたものを、押しピンなどで覆っておくだけでも良いでしょう。築年数が経っていて隙間そのものが目視できる場合には、「すき間テープ」や「すき間シール」で冬場だけでもサッシ周りごと覆ってしまう方法もありますよ。
理想を言えば全館暖房、ビル内のオフィスのように、なるべく家中至る所で気温差が生じないようなエアーコンディショニングが可能であればそれに越したことはありません。目標はそんな高みに置き、なるべく近づける方向に対策を施していきましょう。
まず換気がてら、暖房を入れている居室のドアを、定期的に開けて暖気を気温の低い部屋、廊下や水周りなどに逃がすようにしましょう。暖房の稼動中、エアサーキュレーターを併用して天井方面に暖気がたまらないようにし、他のエリアに送るようにするのも一手です。同時に、玄関や勝手口周りに衝立やカーテンを設置してみることも検討してみましょう。
足元からくる冷え対策としては、防水加工済のホットカーペットをキッチンやトイレに常備し、起床時刻前にタイマー通電させておくのもいいでしょう。寝室の場合は暖房がてら就寝前に布団乾燥機や電気敷き毛布を稼動させる(日常的にセッティングしたままにしておく)などといった方法もあります。可能な範囲で、ぜひ取り入れてみてください。
消臭効果のある炭入り!
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床上に敷くことで床方面からの冷えをシャットアウト。洗面脱衣所、子ども部屋などの机の下、床敷きの布団やラグマットなどの下に敷くと、より顕著に効果を体感できます。8ミリ程度の厚さなので、敷いたからといって蹴つまずくほどの段差は生じませんが、念のため気をつけるようにしてください。
マイクロファイバータイプのトイレマット。サイズ60x55cm。
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下記の便座シートとのセット使いで温かみが増して、我が家のトイレが快適になっています。もともと我が家はマンションで、トイレは窓なしの家の一番真ん中にある関係で、あまり寒くはないのですが、私が寒がりなのです。このマットとシートのおかげで、現時点では便座の保温温度が低温で済んでいます。またトイレスリッパを使わない家なので、トイレマットというのは存在に賛否両論ありますが、防寒といった意味合いでの存在意義もあなどれないと思いました。
低反発素材なので、座り心地もゆったり。繰り返し貼れて、丸洗い可能。
<プロフィール紹介>
藤原千秋
大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。
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