2021年10月03日
by DCM株式会社 |
公開:2021.10.03 10:10 更新:2021.11.01 08:40
2018.10.10
家事のアレコレ、健康、安全など暮らしの悩みは尽きないもの。そんなお悩みの解決法を、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんにお聞きしました。
「急に涼しくなって、あんまり冷えるので冬用のふとんを出して被ったら、やたらクシャミが出る! 風邪引いちゃったかもと焦ったのですが熱は出ませんでした。翌日友達に話したら、『それダニのアレルギーなんじゃない?』と言われびっくり。秋なのにダニなんて出るものなんですか?」
お友達の方、なかなか鋭いですね! 夏の間しまっておいた冬ふとんにダニが繁殖してしまっている可能性、あります。
もし夏前、厚ぼったいふとんをしまう前にガッチリ「丸洗い+乾燥」などの処理をしている場合は別ですが……。ふとんカバーなども特に洗濯していないでそのまましまっているなら尚更、まずいのです。
ダニといえば梅雨、夏が危ない! と喧伝されがちであるためか、あまり意識されないのが秋。でもダニ被害は多い。
というのは、確かに梅雨から真夏にかけてはダニの繁殖シーズンで、ふとんなどで増える「チリダニ」は卵から成虫になるまで約1ヶ月弱。成虫としての寿命は2〜3ヶ月と言われています。つまり、秋というのはこのダニの繁殖に伴うフンの量が最大量に、またその死骸が一気に増える時季であるためにアレルギー反応が起こりやすいタイミングだということなのです。
でも、「じゃあ、実質今から何かしても手遅れなのでは?」などと悲観してはいけません。問題に気づいた今、着手できることはあるからです。
まずは、ふとんカバーやシーツ類といった大物の洗濯をしましょう。真夏は暑さのあまりに動きにくく、またここからぐっと気温が低くなることで家事のため動くのが億劫になります。ちょっと動かすだけでもくたびれる「大物」、ふとん関係の家事を行うには秋がベストです。
洗濯のみならず。湿度の低い晴天時を狙って、ふとん自体も昼の3時間ほど干すことを繰り返し、できるだけ乾燥がちな状態にしておきます。
そうして干した後のふとんは叩くのではなく、ふとん吸引専用のアタッチメントをつけた掃除機ないしは、ふとんクリーナーでダニの死骸やフンを含む表面のホコリ汚れをしっかり吸い取るようにしましょう。都合でどうしても昼間干せない場合には、ふとん乾燥機をかけるか、ホットカーペットや床暖房の上に2時間程度敷いたり、電気毛布を挟むなどして熱を加え、少しでも乾燥させましょう。
ただし、くれぐれもホットカーペットや床暖房の稼働中にふとんを敷いた中で眠らないでくださいね。熱中症や低温やけどなどのリスクがありきわめて危険です。
また可能であれば、ふとんへの依存度の高まる前である、この時季のうちに、ふとん丸洗いサービスなどを利用しておくのも良いでしょう。
気温が低く乾燥がちになる冬場は、ダニの繁殖に適したシーズンではありませんが、だからといって冬だから死に絶えてくれるというわけでもありません。エアコン、暖房の効いた環境、つまり私たちにとって快適な気温や湿度である状態というのは、ダニにとってもほぼ快適環境だと思って間違いありません。
冬場における季節外の寝具、夏掛けなどの始末の際には「洗濯、乾燥」を行い、ダニのエサになる皮脂や垢などの汚れを残さないようにしましょう。衣類も同様です。また衣類に関しては密閉の可能な収納用品を使用する際などには、効果が適切な防虫剤を仕込んでおくことも大切です。
収納にあたって密閉環境を作りにくい場合には、「ダニ捕りマット」を仕込んで、生きたダニをできるだけ捕獲・殺虫するようにし、できるだけ総数を減らすよう心がけましょう。また冬、発生しやすい結露を避けるくふうも施しましょう。手近なところでは日に最低一回の自然換気を住まいのあちこちで行うようにしましょう。
寝室や子ども部屋など、ふとんのある環境に過剰な加湿をほどこすこともダニを増やしてしまう原因になります。インフルエンザ対策などで加湿を頑張る人が多い時期ではありますが、室内の湿度は60%を超えないよう、こまめにモニターして加減するようにしてくださいね。
アイリス ACふとんクリーナー ハイパワー IC-FAC4
強力にゴミをかきとるパワーヘッドで吸引力がさらにアップ、約30cmのワイドヘッドでお掃除がはかどるACふとんクリーナーハイパワーです。
高感度ダニちりセンサー搭載。LEDランプでダニ・ちりなどの量をお知らせするので、効率よくお掃除することができます。1分間に約14000回の高速振動で繊維の間に潜むダニやゴミを浮き上がらせ、回転ブラシで強力に吸い取ります。
吸引と同時に温風でふとんをふっくら温める温風機能で、ダニが繁殖しにくい環境をつくります。ヘッドが可動式なので、使用シーンに合わせてヘッドの角度を調節できます。
藤原千秋
大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。
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