2020年10月31日
by DCM株式会社 |
公開:2020.10.31 18:10 更新:2021.10.04 16:23
きれいな花を咲かせるためには良い土づくりが重要です。土づくりのポイントを紹介します。
①水はけ・通気性が良い
水はけが悪いと根に新鮮な空気が行き届かず、根腐れの原因になります。
②保水性・排水性が良い
根には適度な湿り気が必要ですが、水分が多過ぎると根腐れします。余分な水分を排出し、必要な湿り気を保っているのが良い状態。
③肥料持ちが良い
与えた肥料が十分に植物に利用されるように、肥料を蓄える能力に優れていること。
そのほか、土壌酸度が適正である、清潔で有機物に富んでいることなども重要です。
植物の生育に適した土はph5.5~6.5の弱酸性。一度、市販の酸度測定器などで測定し、酸度を調整したい場合は、消石灰や苦土石灰、ピートモスを使います。
施用する目安は、酸度を「1」アルカリ寄りにする場合、土1ℓあたり消石灰では0.8~1.2g、苦土石灰では1.0~1.5gです。
プランターや鉢を利用する場合には、草花用・観葉植物用・ハンギングバスケット用など植物別や用途別に分かれ、手軽に使用できる市販の培養土が便利です。次の点に注意して選びましょう。
①同じ袋のサイズでも、重いものから軽いものまでいろいろ。鉢やプランターなどを運ぶことを考えると、軽い土の方が便利です。
②植物の栽培では基本的に用土の種類はあまり問いませんが、草花用・サボテン用・観葉植物用など、それぞれの植物に合わせて配合された土なので、目的の植物に合ったものを選ぶ方が良いでしょう。
③価格に惑わされず商品をよく見て、砂のようなものが多いもの、瓦礫のようなものが入っているものは避けます。
④植え替えのために培養土を購入する場合は、現在植えてある用土と組成が近いものを選びます。
排水性と保水性が良く、肥沃な土です。
発芽・発根の生育に適した土です。
通気性・排水性と保肥力に優れています。
通気性・排水性と保水性が良く、軽いのが特徴です。
それぞれの野菜を育てるのに適した土の配合です。
保水力が強く、冬場の乾燥から球根を守り、土中の生長を助けます。
[赤玉土7][腐葉土3]
基本的な配合は、赤玉土7:腐葉土3の割合が基準になります。土を軽くし、水はけを良くしたい場合には、バーミキュライトを2割ほど混ぜ、赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト2の配合にします。
[赤玉土中粒2][赤玉土小粒2][バーミキュライト3][ピートモス3]
赤玉土とバーミキュライト、ピートモスを使って、吊りやすいように軽く仕上げます。水苔を周りに使う場合は、十分に吸水させておくこと。植物の生長を考えて、鉢は一回り大きなものを選びましょう。
[鹿沼土6][ピートモス4]
ツツジ科の植物は、水はけや通気性の良い弱酸性の土でよく生育するので、鹿沼土とピートモスを使って酸性の用土をつくると良いでしょう。
■一般の観葉植物
[赤玉土4][腐葉土4][鹿沼土2]
■ヤシ類
[赤玉土5.5~6.5][腐葉土2.5][鹿沼土1~2]
一般の草花と同じ土でも構いませんが、より保水性・通気性を高めるために、赤玉土4:腐葉土4に鹿沼土を2割程度混ぜると良いでしょう。ヤシ類の場合は、赤玉土5.5~6.5:腐葉土2.5:バーミキュライト1~2の割合にします。
草花は土から栄養分や水分を吸収し、地上部分の花や葉を生育させます。根を健全に育ててくれる植物と相性の良い土をつくりましょう。
基本となる用土は、大きく分けて天然用土・植物性用土・人工用土の3つです。それぞれの特徴や性質を理解して、草花に合った土づくりに役立ててください。
水はけ 良い
水持ち 良い
通気性 良い
保肥力 普通
軽石を高温で焼いたもの。通気性・透水性・保水性・保肥力に優れ、土壌改良材として利用。さし芽などに使う場合は、粒の小さなものを選びます。
水はけ 普通
水持ち 良い
通気性 良い
湿地に生える苔類を乾燥させたもの。保水性・通水性が良く、洋ランや観葉植物などの栽培に適しています。
水はけ 良い(赤土は悪い)
水持ち 良い
通気性 良い(赤土は悪い)
保肥力 良い
関東地方の火山灰土で、弱酸性の無菌土が赤土。これを大・中・小の粒径別に分けたのが赤玉土。鉢栽培の基本用土として使用します。
水はけ 良い
水持ち 良い
通気性 良い
保肥力 普通
真珠岩を高温で焼成したもの。軽く、排水性・通気性・保水性が良いが、保肥力は低く、土壌改良材に使われます。ビーナスライトも同質です。
水はけ 良い
水持ち 良い
通気性 良い
保肥力 普通
広葉樹の落葉が堆積して腐ったもの。通気性・保水性を高めるために使用されます。手で軽くもみ、ふるいで微塵を除いて使います。
水はけ 良い
水持ち 良い
通気性 良い
保肥力 良い
栃木県鹿沼地方で産出する軽石質の火山礫土が風化したものでサツキ・オモト・東洋ランなどに使用されます。酸性が強いため、酸性に弱い植物には不向き。
水はけ 良い
水持ち 普通~悪い
通気性 良い
保肥力 普通~悪い
火山性の桐生砂・富士砂、岩が風化した矢作砂など。土壌改良材として使用されますが、東洋ランや山野草では基本培養土として使われます。
水はけ 良い
水持ち 良い
通気性 良い
保肥力 普通
湿原の苔類が堆積して腐ったもの。腐葉土に似た性質を持ち、腐葉土の代わりとしても使用されます。酸度調整済み製品を選びましょう。
水はけ 良い
水持ち 悪い
通気性 良い
保肥力 悪い
宮崎県で産出される火山性の天然の砂礫。いわゆる山砂で、山野草や東洋ランなどの栽培に適しています。
通気性と排水性の良いことが第一条件です。基本用土としては赤玉土・鹿沼土・バーミキュライト(いずれも小粒)、軽石(中粒)などで、これにサボテン用のピートやピートモス、完熟乾燥牛ふんを混ぜます。それぞれの用土には長所と短所があるので、多種類を混合して短所を補います。割合は等量ずつが目安です。
アジサイ類の花色は、土中のアルミニウムの量に左右され、アルミニウムが多い場合は青く、少ない場合は赤くなります。そこで青色系の品種にはピートモスや鹿沼土をすき込むか過リン酸石灰を株元にまいて土壌を酸性から弱酸性にし、赤色系の品種には鉢上げの際に炭酸カルシウムやよう成りん肥を用土に加えて土壌を中性化します。
ハーブは丈夫なので、ほとんどの土地で育ちますが、自分で土づくりを行う場合は、排水性がポイントになります。普通の園芸植物よりも水はけの良い土を好むので、バーミキュライトやパーライト、天然の軽石などを混ぜてやると良いでしょう。また弱アルカリ性の土が適しているため、庭土の場合は土の酸度を調べ、酸性であれば石灰を与えて酸度の調整を行います。最近ではハーブ用にブレンドされた専用の土もあり、数株から始める場合など手軽に利用できます。
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