2021年11月29日
by DCM 編集部 |
公開:2021.11.29 01:00 更新:2021.12.27 10:09
台風がもたらす暴風や大雨は、河川の氾濫や土砂崩れ・家屋の倒壊など、私たちの日常生活に重大な影響を与えます。
また、気候変動の影響で日本の台風は、さらに激化すると予測されているのです。このように、台風の威力が増していくと予測されるなかで、適切な台風への備えが求められています。
この記事では、日本で「身近だけど危険な自然災害」である台風への備えとして、やるべきことやチェックポイントを解説します。
「台風への備えを万全にして、緊急時に大切な人を守りたい」と考えているかたは、参考にしてみてください。
日本に住んでいる限り、台風に遭遇するリスクとは常に隣り合わせです。
そのため「台風を避ける方法」を考えるよりも、「台風被害を最小限にするための備え」を考えておくほうがはるかに現実的だといえます。
そして「台風被害」に関する情報収集は、台風への備えをする上での基本です。
①住んでいる地域の過去の台風被害を確認
②土砂災害や河川氾濫の危険はないか確認
③避難先や避難経路を確認
以上のチェックポイントを踏まえて、事前に情報収集しておくことが、緊急時のリスクを減らす行動に繋がるでしょう。
各市区町村では、過去にあった自然災害の情報をサイト上で公開しています。
まずは、住んでいる市区町村の過去における台風被害の情報を検索してみましょう。そうすれば、自分の住んでいる家の周囲で災害が起きるリスクが予測できます。
ただし、全ての市区町村で詳しい台風被害の情報が掲載されている訳ではありません。ホームページを確認してみて、台風情報の記載がない場合は、役所に問い合わせましょう。
台風による土砂崩れや河川氾濫の危険性が特に高い地域については、市区町村が立て看板などで注意勧告しているケースもあります。
「あそこの山は台風のときに土砂崩れになるかも」
「河川が氾濫して家が浸水するかも」
といった意識を持っているだけでも台風への備えになります。
立て看板以外にも、各市区町村が台風被害の大きさをわかりやすく地図上に示した「ハザードマップ」が国土交通省のサイトでチェック可能です。
「ハザードマップポータルサイト」と名づけられたこのサイトでは、5つのカテゴリーに分けて、自然災害の危険度を地図上に表示してくれます。
・洪水
・土砂災害
・高潮
・津波
・道路防災情報
また、ハザードマップでは「地形分類図」のカテゴリーも合わせてチェック可能です。
このカテゴリーによって、住んでいる地域の地形がチェックできるので、「どの台風被害のリスクが高いのか」がわかるのです。
このように、台風による被害に備えるなら、ハザードマップの活用は必須だといえます。ハザードマップを活用して、台風への備えに役立てましょう。
出典:国土交通省
台風の備えとして、避難場所や避難経路を事前に家族で話し合うのは極めて重要です。事前に話し合っておけば、いざ台風被害に遭ったとしても焦らずに行動できます。
第一優先で確認したいのは、自宅に近い避難場所です。一般的には、地域の学校や体育館・公民館などの公共施設が避難場所に指定されています。
避難場所は「指定避難所」と「指定緊急避難場所」の2種類です。前者が「一時的な避難」、後者が「自然災害による緊急避難」を想定しています。
このように、避難場所には2種類あるので、あらかじめこれらの避難場所をチェックしておいてください。
そのうえで、より危険度の高い状況での避難においては、「指定緊急避難場所」に避難できるように備えておきましょう。
出典:国土地理院
また、避難場所を確認したら、安全な避難経路のチェックをしていきます。誤った避難経路を選んでしまうと、台風の二次災害に遭遇するリスクも否定できません。
前述したハザードマップや各自治体の過去における台風被害の情報をチェックして、水没や土砂崩れなどの危険性が低い避難経路を再確認しましょう。
屋内でもできる台風への備えには、以下の3つが挙げられます。
①非常用の荷物を用意する
②窓ガラスは内側から補強
③家具や家電は高い場所に移動させる
大型の台風が来ると、家に土石流が流れ込んできたり、電気・水・ガスが使えなくなってしまったりする危険は避けられません。
屋内でもできる台風への備えをおさえて、緊急時に困ることがないようにしましょう。
台風被害で最もリスクが高いのは、電気・水・ガスなどが自由に使えなくなることです。
これは、東京や大阪などの大都市圏に住んでいる人たちも無関係ではありません。送電線の断線や水道管の破裂などで、不自由な生活を余儀なくされるリスクがあります。
また、道路が倒壊して、食料不足になることもあるでしょう。
このような台風被害に役立つのが、非常用の荷物です。非常用の荷物には、数日から1週間程度、避難場所で生活するのに困らない程度の物資を詰めておきましょう。
具体的には、食料・水・情報収集ツールを中心とした以下のような物資です。
・食料
・飲料水
・防寒具
・医療セット
・常備薬
・ラジオや充電器
・懐中電灯
食料や水・怪我に備えた医薬品などは非常用の荷物に欲しいマストアイテム。他にも、情報収集用のラジオや電化製品用の携帯型充電器があるとベストです。
また、朝晩の冷え込みに対応した防寒具があると、助けられるシーンも多いでしょう。
台風の暴風によって、窓ガラスが割れてしまうこともあります。そのため、台風が来る前に、窓ガラスを補強しておく必要があるのです。
具体的には、窓ガラスの内側から養生テープ、もしくは防災テープを「米」の形に貼っていきます。
こうすることで、もし窓ガラスが台風の暴風で割れてしまっても、ガラスの飛散を防ぐことが可能です。
台風がもたらす大雨によって、河川が氾濫し、自宅に土石流が流れ込んでくるリスクも考えられます。
濁流が家のなかに流れ込んできた場合、何の対策もしていなければ、家電製品や家具が浸水して壊れてしまう可能性が極めて高いです。
また、コンセントを挿しっぱなしにしておくと、水に漏電してしまうリスクもあります。
大切な家財道具を守り、漏電による家族の感電死の危険性を減らすためにも、家電や家具は家の上のほうに移動させておきましょう。
屋内における台風への備えを確認したら、屋外の備えをしておくことも大切です。
台風被害で最も怖いのは、水や物が家のなかに入ってくることでしょう。それによって、家が傷ついてしまうのは避けたいところです。
台風が来る前に、屋外における台風への備えをしておくことで、こうしたリスクを減らせます。
①家のまわりの排水性をアップする
②風で飛ばされそうな物はしっかり固定する
③シャッターや強化ガラスの取り付け
屋外における台風への備えを万全にして、台風被害を最小限にしましょう。
台風被害で厄介なのは、どのような被害を受けるのか予測が難しい点です。
しかし、危険性の高い台風被害をある程度しぼることはできます。また、事前に災害に対する備えをすることで、被害を少なく抑えられる災害もあるのです。
被害を最小化できる台風被害のひとつに、「家屋への浸水被害」が挙げられます。
家のまわりに排水性が悪く、雨の日になかなか排水できない場所があるというかたもいるのではないでしょうか。
もしくは、排水溝の清掃を怠っていて、排水がうまくいかないケースも考えられます。
そんなときには、土が多い場所には敷石や排水性の高いシートを敷いておくと、排水性が格段にアップするでしょう。
また、排水まわりで取り替えが必要な箇所に関しては、随時取り替えておくと、台風による浸水被害のリスクを減らせます。
屋外に風で飛ばされそうな物や、飛ばされると怖い物はないでしょうか。例えば、植物を育てる陶器製のプランターや置物などは飛ばされると危険です。
また、自転車も暴風によって飛ばされるリスクがあるでしょう。
台風の前に、飛ばされる可能性が高そうな物は屋内に入れたり、屋外の倉庫にしまったりするのがおすすめです。
屋外にそのまま放置していた物が飛ばされてきて、窓ガラスが割れることもあります。もしくは、近隣の家に物が飛ばされて、迷惑を掛けてしまう場合も考えられるのです。
台風情報を事前に調べて、風で物が飛ばされないように工夫しましょう。
台風の暴風や飛んできた物によって、窓ガラスが割れてしまうと非常に危険です。
屋内で養生テープや防災テープを貼っておくことはもちろんですが、日頃から窓ガラスの耐久性をアップするための備えもしておきたいところ。
具体的には、窓の外側に取り付けるシャッターの取り付けと窓ガラス自体を強化ガラスに張り替えることも検討しましょう。
これで窓ガラスが割れてしまうリスクは、かなり軽減できます。
日本に住んでいる以上、地域の差はありますが、少なくとも年に数回は台風を経験することになります。
台風被害に遭ってしまうと、家の修繕はおろか、避難生活を余儀なくされる可能性もあります。そのため、普段から台風に対する適切な備えをしておきましょう。
台風に備えておくためには、事前に情報収集をして、住んでいる地域の台風被害の予測をしておく必要があります。また、台風の備えは屋内と屋外の二段階で考えておくべきです。
住んでいる地域の台風被害を想定した、適切な台風への備えをしておくことで、台風被害のリスクを最小限にしていきましょう。
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