2021年11月08日

冬の家庭菜園は何をする?冬に育てる野菜と土のお手入れ方法を解説!

by DCM 編集部

公開:2021.11.08 13:00 更新:2021.12.10 13:58

冬場も家庭菜園を楽しみたいと考えているかたは多いのではないでしょうか。実際のところ、寒い中でもしっかりと育ってくれる野菜は存在します。

自身が育てた野菜が食卓に並ぶと、つい嬉しくて食事も楽しくなるはずです。

ただし「種植えが1日ずれただけで収穫が7日もズレてしまう」と言われるほど、とても繊細なものであることを覚えておきましょう。

今回は、家庭菜園を寒い季節に始めるに当たっての注意点や、育てやすい野菜について紹介します。

冬の家庭菜園を始める前に

冬は、「植物が枯れる季節」というイメージがありませんか?寒い季節は日光が降り注ぐ時間が少なく、木々の葉は光合成ができないために抜け落ちてしまいます。

そのような厳しい環境にも負けない「冬に育つ野菜」というものがあります。それらを家庭菜園で育てるために必要となるポイントをおさえておきましょう。

土壌をしっかりと整備する

せっかくの種を植えても、育ってくれないのであれば意味がありません。そのため、土壌をしっかりと整備する必要が出てきます。

すでに家庭菜園を始めている人ならば、夏に育つ野菜の収穫を終えた時点で、土はその植物を好む害虫が集まりやすい状況になっています。

そのため、土壌をしっかりと掘り返して、空気に触れさせましょう。それと同時に植えられていた野菜の根が残っていたりするので、それらも取り除きます。

そうすることで土に酸素が行き渡り、害虫が発生しづらくなるだけで無く、肥料を加えた時の効果の出方がバツグンに良くなります。

厳しい寒さに対策をする

冬場は作物が寒気にさらされたり、気温が低くなったりするので、そのことへの対策が必要になるでしょう。カバーなどを被せることで、外気に触れるのを防いだり冷え込まないようにできます。

材質としては、まずビニールタイプのものがあります。これは支柱を立てて被せるものが一般的で、ビニールハウスの小型版と考えて良いでしょう。作物の冷え込みを防ぎ、保湿の効果も見込めます。

他にも支柱を用いずにそのまま作物へと被せる「不織布」もあります。水や光をしっかりと通してくれるので便利ですが、多量の雪が降るような地域だと、重みが作物に加わる為に注意しましょう。

冬に育てる野菜を紹介!

どのような野菜が、寒さの厳しい環境でも育ってくれるものなのでしょうか。ここでは具体的に、冬の家庭菜園で育てやすい野菜について紹介していきましょう。

その①:キャベツ

キャベツは年間を通じて育てられる野菜です。しかし、暖かい時期だと虫に食われやすいのが難点とされているでしょう。そのような問題を回避できる秋以降に育ててみてはいかがでしょうか。

その②:大根

大根は水はけが良い土を準備する必要があります。それでいて作物を乾燥させない工夫が必要になります。種を植える前には土壌をしっかりと深く掘り返して柔らかくしてあげましょう。

その③:白菜

この野菜も土壌を深くまで耕してあげる必要があります。その上で肥料をたっぷりと加えて、栄養のある土壌を準備すると良いでしょう。

その④:玉ねぎ

乾燥させてしまわないように、毎日の水やりを欠かさないことが大切です。種植えをしてから収穫までに5~6ヶ月を要しますが、連作が可能なので毎年育てることが可能です。

その⑤:ほうれん草

ほうれん草もまた、秋口からでも育てられる、寒さに強い野菜です。葉先を痛めたくない場合はカバーを掛けてあげると良いでしょう。

その⑥:水菜

季節を問わず生育し、プランターでも育てることのできる野菜です。そのネーミングの通り、毎日しっかりと水やりをする必要があります。

その⑦:ルッコラ

寒さに強い野菜で、プランターでも育てることが可能です。水はけの良い土を用意し、日中は日当たりの良い場所に置くなどの工夫をすると、すくすくと育ってくれます。

冬の家庭菜園での注意点

厳しい寒さを迎える冬の家庭菜園には、覚えておきたい注意点がいくつか存在しています。そのポイントをしっかりと把握し、的確に作物を育てましょう。

鳥や虫を防ぐ

鳥や虫がせっかくの作物を食べてしまう問題は、寒い季節でもつきまとう問題です。害虫被害に悩んでいるならば虫の嫌う材質でできた「防虫カバー」を利用しましょう。

鳥からの被害を避けたいならば「防鳥ネット」をセレクトし、適切に作物をカバーしてあげるとスマートに作物を育てられることでしょう。

プランターカバーを活用する

プランターを用いて作物を育てているかたにとっても、寒さは大敵です。せっかく植えた苗の発育を阻害させないようにひと手間加えると、見違えるように育つでしょう。

気温が10度を下回る日が続くようなら、朝に霜が降りて葉がダメージを受けるケースがあります。そうならないようビニールでできたプランターカバーを被せて対策をしましょう。

室内移動

移動が簡単なプランターならではの寒さ対策として、室内に移動させるのもひとつの手です。日中は外で光に当てて、日が沈む夕方には室内に入れるなどするとよいでしょう。

まとめ

以上、家庭菜園を冬に始めるに当たって必要となる準備がどういったものなのか解説し、寒い季節でも育てやすい野菜について紹介しました。

また、実際に育てる際に気をつけるべき点や対策についても説明しました。厳しい寒さを理由に家庭菜園を諦める必要はまったくありません。

いくつかの点をクリアすればしっかりと育ってくれるので、むしろやりがいすら感じることでしょう。

この記事で紹介してきたおすすめの冬野菜、冬の家庭菜園についての注意事項を参考にして、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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