2021年01月04日

テレビ受信機器 なんでもQ&A(分配器・分岐器編)

by マスプロ電工株式会社

公開:2021.01.04 19:40 更新:2021.10.04 16:23

テレビを見るために必要な機器と、よくあるQ&Aをご紹介します。

<分配器>

入力信号を2つ以上に等しく分配します。

どの出力端子にも同じ強さの信号が流れます。

<分岐器>

入力信号の一部を分岐するときに使用します。

分岐端子より出力端子の方に強い信号が流れます。

分配器と分岐器の違い

【Q】分配器と分岐器はどう違うのですか?

【分配器】

入力信号を2つ以上の出力に等しく分配します。分配数により、2、3、4、5、6、8分配器があります。

【分岐器】

入力信号の一部を分岐します。分配器が信号を均等に分けるのに対して、分岐器は幹線から必要な分の信号量だけを取出します。分岐端子から出力されるレベルの方が、出力端子から出力されるレベルより低くなります。分岐数により1、2、4分岐器があります。

アンテナからテレビまでの配線で、ケーブルが長い所と短い所がある場合、分岐器を使用するとケーブルの長さの違いによる信号損失の差を少なくでき、すべての端末で同じ信号レベルが得られます。

「全端子電流(DC15V)通過型」と「IN-OUT(1端子)電流通過型」について

【Q】分配器を使うとき、「全端子電流(DC15V)通過型」と「IN-OUT(1端子)電流通過型」、どちらを使用すればいいのですか?

【A】全端子電流通過型は、どの出力端子からでも入力端子へ電流(DC15V)が通過します。一方、1端子電流通過型は1つの出力端子(電流通過端子)のみ電流が通過します。

【BS(110°CS)放送の信号を分配するとき】

BSを見るためには、BSチューナー内蔵テレビまたはビデオからBSアンテナへ電源を供給する必要があります。

多くのBSチューナー内蔵テレビまたはビデオは、電源をONにしたときやBSチャンネルを選んだときだけBSアンテナへ電源を給電するしくみになっています。複数の部屋でBSをご覧になるには、全端子電流(DC15V)通過型※の分配器を使用する必要があります。(図1)

※全端子電流通過型分配器からは、複数の端子から同時に電流を挿入できます。

1端子電流通過型の分配器を使用すると、一方のテレビの電源をOFFにしたとき、別の部屋のテレビでBSが見られなくなってしまいます。(図2)

ただし、ブースターを使用したシステムでブースター電源部からBSアンテナへ常時電源供給できる場合や、BSアンテナへ常時給電できるBSチューナー内蔵テレビまたはレコーダーをご使用の場合(図3)、1端子電流通過型の分配器を使用できます。

複数の分配器を使用する場合(図4)、すべての分配器の電流通過端子を確認しないと、BSアンテナに電源を供給できず、BSが見られなくなることがあります。ご注意ください。

※スカパー! プレミアムサービスは、通常の分配器では分配できません。

旧式の分配器は地上デジタル放送用に使える?

【Q】旧式の分配器は地上デジタル放送用に使えますか。

【A】UHF帯域まで保証されている機種であれば、基本的に使用可能ですが、シールド性能(妨害波の混入を阻止する性能)が弱い機種もありますから、安定した画像を得るために地上デジタル放送対応品への交換をおすすめします。

提供元:マスプロ電工株式会社

https://www.maspro.co.jp/

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