2021年02月07日
by 赤平オーキッド株式会社 |
公開:2021.02.07 05:00 更新:2021.10.04 16:23
「胡蝶蘭の葉が白っぽく霞んできた」
「よ~く見てみると蜘蛛の巣みたいなのが張っている…」
胡蝶蘭を育てていてそんな経験はありませんか?
その原因は「ハダニ」かもしれません。
ほかの植物にうつる前にしっかりと対策しましょう!
ハダニは主に葉裏に寄生し、植物の汁を吸汁して成長・増殖する害虫です。
増殖力が強く、薬剤耐性が付きやすい特徴を持ちます。
吸汁した部分の葉緑素が抜けるため、葉の表面は白く霞んだような状態になります。
最悪の場合は落葉して枯死してしまうことがある怖い害虫です。
薄い黄色(ナミハダニ)や赤色(赤ダニ)等、種類は約70種以上といわれており、胡蝶蘭には前者のハダニが付きやすいです。
ただし、1匹あたりの大きさは0.5mm以下と非常に小さい為、ある程度増殖しないと発見・判断は難しいです。
ある程度増殖すると、蜘蛛の巣状の糸を張ることもあります。
年中発生しますが、高温多湿に弱いため、梅雨明けから秋に発生する場合が多いです。
この時期は特に注意しましょう。
水が苦手なので、葉裏に水を散布する「葉水」が防除に有効です。
ただし、発生している量が多い場合はあまり効果的ではありませんので、薬剤を使った防除が必要になります。
乾燥しやすい冬場を含め、梅雨明けからの時期は特に予防のための葉水を行うのがおすすめです。
有効な薬剤は殺ダニ剤と呼ばれる専用の薬剤です。
一般的な殺虫剤は効果がほとんどありませんので注意してください。
また、ハダニは増殖スピードが速いため薬剤耐性が付きやすいです。
繰り返し散布する場合は、必ず複数種の薬剤をローテーションして使用しましょう。
ハダニはあっという間に胡蝶蘭がダメになってしまうような害虫ではありませんが、他に広がりながらジワジワと弱らせてくる厄介な害虫です。
発生しやすい時期はこまめな葉水でしっかりと予防しましょう!
●赤平オーキッドは「花のある暮らし」の豊かさをより広めると共に、花がもたらす潤いや喜び、安らぎのある暮らしを「花文化」として全国に発信、普及させていきたいと願っております。
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