2021年04月21日

屋根の温度上昇を防ごう!「遮熱塗料」でお家の暑さ対策!

by DCM 編集部

公開:2021.04.21 11:20 更新:2021.10.04 16:23

夏の熱い日差しによる熱は窓からだけではなく、屋根や壁からも室内に伝わってきます。そんな「熱」をシャットアウトするのが遮熱塗料。太陽の光を反射させる特徴を持った屋根用・外壁用遮熱塗料を紹介します!

遮熱塗料とは

遮熱塗料とは、特殊顔料により熱の原因となる太陽光の赤外線を反射させ、室内の温度上昇を抑える塗料です。屋根や外壁に塗ると光を反射し、建物内部へ熱の侵入を防いでくれるので、夏の室内温度を抑える効果があります。

真夏の屋根の表面温度ってどれくらい?

屋根は屋外なので、風通しが良いと思われがちですが、暑さのピークになる時間帯では60~80℃になると言われています。

屋根の材質により温度は多少違いますが、素手で触ると火傷したり、靴裏が溶けてしまうケースもあります。

遮熱塗料のメリットは?

〈メリット1〉夏場の室内温度が快適に保たれる

遮熱塗料は、太陽光を反射し、屋根の温度上昇を抑え快適な環境作りに貢献します。

猛暑でも室内への影響が少なくなります。

〈メリット2〉電気代が削減できる

遮熱効果により室内温度の上昇を抑えるので、冷房の稼動頻度が減り、光熱費の節約が可能です。

〈メリット3〉熱による屋根や外壁の劣化を防げる

遮熱塗料を塗布する事で屋根表面の温度上昇を防ぎ、熱による素材への影響を少なくする事が出来ます。

〈メリット4〉ヒートアイランド現象の抑制

建物に蓄えられた熱は外部へ熱放射として放たれ、ヒートアイランド現象の原因の一部になっています。遮熱塗料を塗布することで、建物に蓄えられる熱を減少させ、ヒートアイランド現象の抑制に繋がります。

こんなお家におすすめです!

①屋根材が金属の家

トタン、ガルバリウム鋼板、アルミなどの金属屋根は、熱伝導率が高く、表面温度が家の内部に伝わってしまいます。

②2階にリビングがある家

屋根からの熱がダイレクトに伝わりやすいのが最上階。多くの時間を過ごすリビングが2階にあれば、常に暑さを感じることになります。

③吹き抜けがある家

2階に伝わった熱が、吹き抜けから1階へと伝わります。広範囲に熱が広がるため、冷房が効きにくくなるという問題もあります。

④黒や紺など濃い色の屋根・外壁の家

白などの薄い色に比べ、黒や紺などの濃い色は熱を吸収しやすくなります。

お家の塗装を考えている方へ

塗装するタイミング

一般的に、屋根の塗り替え時期は5年が目安とされ、長くても10年程度と言われています。しかし、プロでも屋根を見ただけで経過した年数を知ることは困難です。実際は、「雨漏りがした」、「屋根の塗装が剥げてきた」など、目に見えた、感じたことで、塗り替えを検討されることが多いでしょう。屋根、外壁の劣化が目立つ前に塗り替えを検討してはいかがでしょうか。

塗装するベストシーズンは

屋根や外壁の塗装に良いとされる季節は「春」、「秋」と言われています。それは、気温、湿度に関係があります。塗料が「乾燥」するためには適した環境が必要で、春秋は、夏冬に比べ環境が整うことが多いのが理由です。では、「夏」、「冬」がダメかと言えばそうでもありません。塗料の「乾燥」に適した気温、湿度が揃えばいつでも構わないということです。春、秋でも雨は降るし、台風も来ます。天気予報と相談しながら予定を立てると良いですね。

遮熱塗料の種類

水性屋根用遮熱塗料

●赤外線を反射し、屋根の表面温度を最大15℃~3℃下げます(アサヒペン従来塗料比)

●カラー:8色、ツヤあり

●用途:一般住宅、工場、倉庫、飼料タンク、鶏舎などの屋外施設。トタン、カラートタン、鋼板の屋根、スレート瓦、各種セメント瓦、コロニアルやカラーベストなどの新生瓦。コンクリート、モルタル外壁面やサイディング各種。

●モニエル瓦には使用不可

●塗り面積:0.7L 2.8~3.8㎡(タタミ1.7~2.3枚分)

      1.6L 6.3~8.6㎡(タタミ3.8~5.2枚分)

      5L  20~27㎡(タタミ12~16枚分)

      10L  40㎡~54㎡(タタミ24~32枚分)

 ※2回塗り

●乾燥時間:夏季30分~1時間 冬季2時間~3時間

●塗り重ね:夏季2時間以上 冬季6時間以上

屋根用遮熱塗料専用シーラー

●浸透性に優れた、白色シーラーで、下地の補強効果や遮熱効果を向上させます

●カラー:ホワイト

●用途:一般住宅、工場、倉庫、飼料タンク、鶏舎などの屋外施設。トタン、カラートタン、鋼板の屋根、スレート瓦、各種セメント瓦、コロニアルやカラーベストなどの新生瓦。コンクリート、モルタル外壁面やサイディング各種

●モニエル瓦には使用不可

●塗り面積:0.7L 5.2~7㎡ (タタミ3.1~4.2枚分)

      5L  37.5~50㎡ (タタミ22.5~30枚分)

      10L  75~100㎡ (タタミ45~60枚分)

 ※1回塗り

●乾燥時間:夏季30分~1時間 冬季2時間~3時間

●塗り重ね:夏季2時間以上 冬季6時間以上

水性屋上防水遮熱塗料

●赤外線を反射し、屋上、ベランダの表面温度を最大15℃~3℃下げます。(アサヒペン従来塗料比)

●カラー:3色。ツヤあり。

●用途:コンクリート陸屋根やベランダなどの簡易防水、防塵。各種防水面〔塩ビシート、アスファルトシングル、加硫ゴムシート(EPDM)〕ウレタン塗膜防水面

●FRP防水面には塗装できません

●塗り面積:3L 4~5㎡ (タタミ2~3枚分)

      5L 6~8㎡ (タタミ4~5枚分)

      10L 13㎡~17㎡(タタミ8~10枚分)

 ※2回塗り

●乾燥時間:夏季1時間~3時間 冬季3時間~5時間

●塗り重ね:夏季2時間以上 冬季6時間以上

水性屋上防水遮熱塗料用シーラー

●水性屋上防水遮熱塗料専用の下塗剤。各種下地との密着性及び耐久性を向上させます

●カラー:ホワイト

●用途:陸屋根、ベランダのコンクリート、モルタル。ゴムシート(EPDM)防水層、アスファルトシングル。ウレタン防水層(予め密着性の確認必要)

●塗り面積:0.8L 4.5~5.5㎡ (タタミ2.7~3.3枚分)

      1.3L 7.5~9㎡ (タタミ4.5~5.5枚分)

      2.6L 15㎡~18㎡(タタミ9~11枚分)

●乾燥時間:夏季30分~1時間 冬季2時間~3時間

遮熱塗料の塗り方

準備するもの

・遮熱塗料

・遮熱塗料専用シーラー

・布コロナマスカー

・柄付スクレーパー

・ワイヤーブラシ

・チャンネルブラシU型

・ライト万能用ローラーバケ

・水性瓦・トタン用ハケ

・トタン用接着・防水充填剤

・つぎ柄

・ロング多用途用ハケ

下地処理

全体をチャンネルブラシやワイヤーブラシでこすり、サビや浮き上がった塗料を剥がします。

屋根全体の汚れをモップなどできれいにします。

塗り始める前に、トタン板の隙間をコーキング(塗装できるものを選択してください)で補修します。

マスキングテープでガードする

塗料がついては困るところはあらかじめマスキングテープや布コロナマスカーで覆っておきます。

専用シーラーで下塗りします

専用シーラーは、上塗り塗料の密着性を高めるだけでなく、遮熱効果をアップさせます。

降りるところが最後になるように順番を考えて塗りましょう。

遮熱塗料を塗ります

①蓋を開ける前に容器を逆さにして振り動かし中身をよく混ぜます。

②比重の重い顔料が下に溜まっているのでフタを開けて棒などで念入りにかき混ぜましょう。

③塗装は、まず塗りにくい所から塗っていきます。

④かわら棒(凸部分)をハケで塗ります。

⑤端やかわら棒を塗り終わったら広い面をローラーバケで塗ります。

⑥乾燥後、2回目を塗って仕上げます。

完成です。

監修:株式会社アサヒペン

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