2021年04月14日
by DCM株式会社 |
公開:2021.04.14 17:10 更新:2021.10.04 16:23
お風呂の浴槽は汚れが付きやすいのに、汚れが落ちにくいと感じたことはありませんか。浴槽はさまざまな汚れが付いているので、最適なタイミングで汚れの性質に合った落とし方をすると、汚れが落ちやすくなります。そこで、浴槽汚れの原因や汚れがすっきり落ちるタイミングをご紹介します。
汚れを簡単に落とせたら、毎日の浴槽の掃除が苦痛に感じなくなるでしょう。浴槽に汚れが付きにくくなるコツも合わせてご紹介するので、いつでも快適できれいな浴槽がキープできるようになるかも!
浴室に限らずどのような場所の汚れでも、汚れは酸性とアルカリ性のふたつの性質に分けられます。それぞれ反対の性質の洗剤を使うことで、汚れが緩んで落ちやすくなります。例えば、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使うということです。浴室の掃除を例に挙げると、酸性の皮脂汚れにはアルカリ性の性質を持った洗剤を使い、アルカリ性の水アカや石けんカスには酸性の性質を持った洗剤を使うと汚れがよく落ちます。洗剤のpHが強くなればなるほど汚れを落とす効果が上がります。
浴室は酸性の皮脂汚れとアルカリ性の水アカや石けんカスの汚れが入り乱れる場所です。日ごろはどちらの汚れにも対応できるお風呂用の中性洗剤を使う家庭が多いでしょう。しかし、中性洗剤を使っても汚れが落ちないときや頑固な汚れを落としたいときは、汚れに応じて洗剤や掃除のアイテムを使い分けることをおすすめします。身近にある重曹やクエン酸は使い方が簡単で、楽に汚れが落とせます。合わせて使うこともできるので、使い方をチェックしてみましょう。
※『pH』:水溶液の性質(酸性・アルカリ性)をあらわす単位です。
浴室のアルカリ性汚れは、水アカや石けんカスです。水アカや石けんカスが付く原因と掃除方法をチェックしてみましょう。
水アカは水栓金具や洗面所の鏡などに付く白い汚れです。水アカが付いてしまうのは、水道水に含まれるカルシウム、マグネシウム、ケイ素などのミネラルが原因で、水分が蒸発するときに空気中の酸素や二酸化炭素などと結びついて白い固形物のような汚れになります。中でも厄介なのが、鏡の成分と同じ成分を持つケイ素です。水道水のケイ素と鏡の成分のケイ素が結合しやすく、水アカになってしまうと結合しやすく落ちにくい性質があります。
石けんカスは水道水に含まれるミネラルが石けんや身体の油脂に反応し、水に溶けない石けんとして残ったものです。たくさんの泡を立てて使うと石けんカスはできにくいので、シャンプー、石けん、ボディソープなどはよく泡立てて使いましょう。泡立てることによって石けんカスを抑えられます。
水アカや石けんカスなどのアルカリ性の汚れを落とすためには、酸性の洗剤、酢、レモン、クエン酸などの酸性アイテムを使います。家庭で気軽に使うなら、においが少なく計量しやすいクエン酸がおすすめです。水1カップ(200mL)にクエン酸小さじ1を加えてよく混ぜ、スプレーボトルに入れると「クエン酸スプレー」として使いやすくなります。アルカリ性の汚れに酸性のアイテムを使うことによって汚れが中和されて浮き上がり、落ちやすくなります。
浴室の酸性汚れは皮脂です。皮脂汚れが付く原因と掃除方法をチェックしてみましょう。
シャンプーをしたり、身体を洗ったりすると皮脂汚れが石けんやほこりなどと混ざります。そこに雑菌が繁殖するとヌルつきの原因になります。お風呂場は身体の汚れを洗い流す場所なので、皮脂汚れは必ず出てしまう汚れです。汚れを付きにくくしたり、落としやすくしたりする対処法はありますが、原因自体をなくすことはできません。こまめな掃除が汚れを悪化させない唯一の方法なので、汚れを蓄積させないように心がけるのが良いでしょう。
酸性の汚れを落とすためには、アルカリ性の洗剤、重曹、セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤などのアルカリ性アイテムを使います。家庭で気軽に使うなら、もともと人体にある安全性の高い重曹がおすすめです。重曹は、炭酸水素ナトリウムやベーキングパウダーとも呼ばれ、掃除以外にもさまざまな場所で活用できます。食品用の重曹は、野菜や果物を洗うときに使ったり、料理に使ったりもできます。重曹は安いので、毎日のお風呂掃除に使っても経済的です。
重曹は粉のまま直接汚れに振りかけて使えます。また、ぬるま湯500mLに重曹小さじ2を溶かしてスプレーボトルに入れると、「重曹スプレー」として使えます。粉の状態や液だれが気になる場所には、重曹ペーストが便利です。重曹ペーストにするには、重曹3に対し水1を加えてよく混ぜて使います。天井や壁面の掃除にも便利です。
浴槽は皮脂などの酸性汚れと水アカや石けんカスなどのアルカリ性汚れが混在するので、汚れの性質を見分けにくい場所です。そこで、酸性とアルカリ性の性質を持ったふたつのアイテムでアプローチしましょう。
浴槽汚れにおすすめの道具は以下のとおりです。強力な洗剤や漂白剤を使うことがないので、酸性のものとアルカリ性のものでも混ぜて使えます。
・重曹(粉の状態)
・クエン酸スプレー(水1カップにクエン酸小さじ1を加えてよく混ぜ、スプレーボトルに入れる)
・スポンジ(やわらかいもの)
・キッチンペーパーまたはラップ
重曹はやさしい成分ですがアルカリ性なので、肌が弱い人は反応してしまうことがあります。掃除をするときには、ゴム手袋をすることをおすすめします。また、粉やペーストの状態は研磨効果があるので、強くこすりすぎると浴槽を傷付けてしまうこともあります。こするときはやわらかいスポンジでやさしくこすりましょう。ひのきや大理石などの自然素材の浴槽は変色のおそれがあるので、重曹の使用は控えます。
クエン酸は酸性なので、大理石に使うと溶けてしまいます。鉄製品もサビの原因になるので、使用を控えましょう。また、塩素系の洗剤や漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生します。酸性のアイテムと塩素系のものは絶対に一緒に使わないような注意が必要です。
お風呂に入る前や入った後など、すぐに浴槽掃除をしたいときの手順をご紹介します。この方法は、酸性のクエン酸とアルカリ性の重曹を使うので、皮脂汚れ、水アカ、石けんカスの全ての汚れにアプローチできます。
1.クエン酸スプレーを浴槽にまんべんなく吹き付ける
2.スプレーした部分に重曹を振りかける
3.クエン酸と重曹が反応して発泡するので、清潔でやわらかいスポンジでやさしくこする
4.シャワーで洗い流す
浴槽に残り湯があるときは、一晩かけて汚れを溶かして落とす方法がおすすめです。手間がかかるように感じますが、重曹を残り湯に溶かしてつけおきするだけなので簡単です。浴槽の中に洗面器、手おけ、椅子、浴槽のふた、子どものお風呂用おもちゃなどの細々としたアイテムも一緒につけおきしておくと、同時に汚れを落とせます。家族の誰でもできる簡単な方法なので、掃除をするために最後に入浴したり、家族が入り終わるのを待ったりしなくても良いのがメリットです。
1.残り湯が温かいうちにカップ1杯程度の重曹を入れる
2.よく混ぜて重曹を完全に溶かす
3.一緒につけおきしたい浴室の小物を浴槽に入れる
4.小物に溶かした重曹水が行きわたるように浸したりかき混ぜたりする
5.一晩放置してつけおきする
6.つけおきしていた水を浴槽から抜いてシャワーですすぐ
7.落ちていない汚れがあればスポンジで軽くこする
8.重曹で落としきれなかった水アカや石けんカスがあればクエン酸スプレーを吹きかける
9.クエン酸スプレーをかけた部分をやわらかいスポンジで軽くこすって水で流す
浴槽のヘリには水アカが付きやすく、側面には石けんカスが付きやすくなります。日ごろの掃除で取れない頑固な汚れには、キッチンペーパーやラップを使ったクエン酸パックがおすすめです。時間を置くことで、汚れが溶けて落としやすくなります。
1.水アカや石けんカスが気になる部分にクエン酸スプレーを吹き付ける
2.キッチンペーパーやラップを貼ってパックする(クエン酸スプレーの蒸発を防ぐため)
3.30分程度放置してパックをはずす
4.スポンジでかるくこすって水ですすぐ
浴槽のさまざまな掃除方法をご紹介しましたが、汚れには落ちやすいタイミングがあります。それは入浴後、浴室がまだ温かい状態のときです。浴室が温かいうちは汚れがやわらかくて落ちやすくなっていて、付いたばかりの汚れならお湯で簡単に洗い流せるものもあります。汚れが落ちやすいので、重曹やクエン酸を使う量も少なく経済的です。時間が許されるなら、掃除を入浴後のタイミングで行うのがコツです。
浴槽の汚れはたまると結晶化し、なかなか簡単には落ちません。頑固な汚れにしないために、日頃から簡単にできる浴槽汚れを防止するコツをご紹介します。使用後に掃除する使ったばかりの浴槽は、温かく汚れが落ちやすい状態です。使用後すぐに掃除をすれば、シャワーのお湯とスポンジだけで落ちることもあります。ただし、毎日お湯とスポンジだけでは落としきれなかった汚れが蓄積するので、少量のお風呂用中性洗剤や重曹・クエン酸を使って掃除することをおすすめします。
きれいに掃除をしても、すすいだときの水分が残っていると水アカの原因になります。掃除の後は水切りワイパー(スクイージー)やタオルで水分を拭き取ると水アカを防げます。水分を拭き取ることでカビの予防にもなるので、水分を拭き取ることはカビ対策としてもおすすめです。
重曹は掃除だけではなく、入浴剤としても使えます。弱酸性の皮膚は汚れがたまると酸性の濃度が高くなるので、アルカリ性の重曹を使うと、毛穴に詰まった汚れが取れやすくなります。重曹は一般的な入浴剤よりも安いので経済的です。好みでアロマオイルを数滴垂らすとさらにリラックス効果が高まります。アルカリ性の濃度は一般的なボディソープよりも弱いので、肌に負担をかけることなく入浴を楽しめます。入浴剤として使うときの量の目安は、200Lのお湯に対して40g程度が良いでしょう。残り湯はそのまま掃除に活用できるので、リラックスしながら掃除にも使えて一石二鳥です。
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