
2021年04月28日
by DCM 編集部 |
公開:2021.04.28 08:10 更新:2021.10.15 20:40
皆さんは4月28日が洗車の日であることはご存じでしょうか?
結構マイナーな記念日ですから、ほとんどの人は知らないと思います。
しかも洗車の日だから洗車しましょうといわれても、なかなか行動には移せないですよね。
でも実は洗車の日はただのきっかけに過ぎず、その時期に洗車をする意味がちゃんとあるんです!
今回は春に洗車をする理由について解説します。
一般社団法人 自動車用品小売業協会(APARA)によって、4月28日「よい(4)つ(2)や(8)」良い艶、という語呂合わせから「洗車の日」に制定されました。
制定目的は「洗車をきっかけに車への愛着を高める」ということです。
語呂で制定された洗車の日ですが、実はこの時期、洗車のベストシーズンです。
夏だと強い日差しと気温の高さから、せっかくのコーティングやワックスがけにムラができることも。
春のやわらかな日差しはいい具合にクルマのボディを乾かしてくれます。
また夏や秋は雨が多い季節なので、洗車したのにすぐに汚れちゃったってこともしばしば。
せっかく洗車したのに、そういう経験が多いとやる気がそがれちゃいますよね。
降雪地域にお住いだと、高速道路を始め主要幹線道路には運転の安全を確保するために、道路には大量の融雪剤が散布されています。
この融雪剤がやっかいで、融雪剤の成分は塩化カルシウムや塩化ナトリウム。
塩分を含む成分のためクルマの金属部分に付着することでサビの原因になります。
特にシャシーやタイヤハウスが傷みやすいです。
さらに鉄粉もやっかいな存在です。
鉄粉とは目に見えないほど小さな金属片。
クルマのボディに滑りのいい薄いセロファンやビニールを当てて、そう上から指でなぞってみると、意外とボディにザラつきがあるのがわかると思います。
このザラつきの正体こそ鉄粉です。クルマに鉄粉が付着する原因は、クルマのブレーキダストやタイヤチェーン、電車のレールから発生しています。
自動車や電車が高速で走っている道路やその周辺には細かな鉄粉が常に舞っているのです。
この鉄粉ですが、放置しておくとサビてきます。さらに冬から春にかけては融雪剤の汚れである塩分と反応し、サビが発生するスピードもはやくなります。
毎回の洗車で鉄粉を取るのは大変ですが、春と秋には徹底的に除去したい汚れです。
春になると中国内陸部ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠から強風によって巻き上げられた多量の砂塵は偏西風にのって日本までやってきます。
キレイだったクルマが一晩にして白くなるなんてことも。黄砂は土や鉱物の細かい微粒子ですから、放っておくとクルマに細かい傷がつく原因にもなります。
また春は花粉の季節でもあります。ボディが黄色くなっていれば、それは花粉が原因です。ただの花粉でしょと侮るなかれ。
花粉は雨にぬれるとベトベトになりボディに付着。シミ汚れの原因になります。
黄砂も花粉も放置せず、適切なタイミングで洗車が必要です。
春が洗車のベストシーズンであることはお伝えしましたが、融雪剤や鉄粉、黄砂、花粉と具体的な洗車方法を解説していきます。
道路に撒かれた融雪剤はクルマのお腹「シャシー」やタイヤの内側「タイヤハウス」に多く付着しています。特に油分が多いタイヤハウスには付着しやすいです。
ここで活躍するのが高圧洗浄機です。
高圧の水で入念にシャシーやタイヤハウスをよく洗い流してください。
高圧洗浄機をお持ちでない方は洗車場で洗うのも手です。洗車機のある洗車場では下部清掃ができるコースがあるところもありますので検討してみるのもいいでしょう。
洗車とは違いますが、融雪剤によるクルマの傷みがでやすい降雪地域では、春と秋にタイヤ交換をしますね。
タイヤ交換時にタイヤハウスを見てキズや傷みがあれば、シャシーコートをシューッとスプレーするといいでしょう。
シャシーコートは強力な耐水被膜を形成するので、このひと手間だけで耐久性がグッと高まります。
鉄粉除去剤を使用する方法と粘土クリーナーを使用する方法の2パターンありますが、併用することでキレイに鉄粉を除去できるので、年に1,2回は併用して徹底的に除去することをおすすめします。
まずはボディを濡らし、そのあと鉄粉スポットスプレーでボディをスプレーします。すると数分後にはボディに刺さっている鉄片は化学変化を起こしてミルミル落ちていきます。所定の時間が過ぎたら水で洗い流してください。
さらに洗車にこだわるなら、ねんどクリーナーをお試しください。
ねんどってなに?って思った方も多いと思いますが、見た目通りねんどです。
しかし、こやつが凄い。
水で濡らせたボディにスゥースゥーとねんどクリーナーを滑らせていくと、洗車では取り切れなかった小さな汚れが取れていきます。
ねんどの表面に汚れが目立ってきたら、そこを内側に折り畳んで、またスゥースゥーと滑らせていく繰り返し。これで驚くほどツルツルボディになります。
地味で大変な作業ではありますが、ツルツルになるとワックスやコーティングのノリが全然違います。ぜひやっていただきたい作業です。
黄砂は鉱物の微粒子ですから、そのまま擦って洗車しようものなら、それはボディを傷つけているのと一緒です。
まずは黄砂や花粉をできる限り、水で洗い流すのがベストでしょう。
ここでも活躍するのが、やはり高圧洗浄機です。高圧の水で汚れを吹き飛ばしましょう。
水圧で砂や花粉を洗い流したら、次はたっぷり泡立てたシャンプーで汚れを洗い流しましょう。
ここでもスポンジやブラシで擦るのではなく、ふわふわ泡で汚れを落とすくらいの感覚がいいです。
汚れが強いとこだけ少し力を入れるくらいに留めましょう。
花粉は水に濡れることでペクチンが花粉から抽出され、塗装の内部まで浸食します。花粉が原因でできたシミはシャンプーだけだと、なかなか取れません。
そのとき試していただきたいのが、シミに対して熱湯をかけてみることです。ペクチンは熱湯によってペクチンは取れやすくなります。
ただし気を付けていただきたいのが、ドアの内側ゴム部分にも熱湯がかかるとゴムは熱湯によって傷んでしますので気を付けてください。
ケルヒャー高圧洗浄機を使用した黄砂汚れの落とし方や高圧洗浄機の種類について解説しています。
詳しくは下記をチェック!
https://mirateo.jp/recipe/072a6453-aab9-4a06-b765-7f85fcb3c24d/dictionaries
■黄砂の汚れは高圧洗浄機でスッキリ解決!車編
いかがでしたでしょうか。春には春特有の汚れがあり気候的にも洗車をするのにベストシーズンです。
また洗車グッズの新商品が多く発売される季節でもあり、カー用品店やホームセンターには魅力的な商品がいっぱい並んでいます。
ぜひ、洗車の日をひとつのきっかけとしお気に入りの洗車用品を揃えて、ゴールデンウィークにいつもより少しこだわった洗車をしてみてはいかがでしょうか?