2021年07月12日
by DCM株式会社 |
公開:2021.07.12 17:40 更新:2021.10.04 16:23
普段ご無沙汰をしていても、感謝の気持ちを伝えられる日本ならではの習慣がお中元です。贈っても贈られても嬉しいお中元のはじまりや、マナーについておさらいしましょう。
中国では、1月15日を上元、7月15日を中元、10月15日を下元といい、天帝に供え物をして罪滅ぼしをする習慣がありました。それが日本に伝わり、盂蘭盆会の行事と重なって贈り物をする習慣として定着したのが「お中元」です。現在では、7月1日から8月上旬までに贈るのが一般的です。
もとは中国から伝わった「お中元」の習慣。日本では先祖にお供えをし、神様を祭りました。先祖供養や日頃の贖罪を兼ねて、身内や近所に贈答をしていたものが江戸時代に庶民に定着。贈答の範囲も広がったのです。
お中元は本来は、ご先祖へのお供えの意味を持っている贈り物。食べきれる、使いきれるものが一般的ですが、最近はそれにこだわらない風潮もあります。先方に喜んでもらえるものを基本に選ぶ人が多いようです。
お中元を直接持って訪問するときは、紙袋などよりも風呂敷に包むのがマナー。最近は風呂敷が注目を集めていて、エコの観点からも大人気。昔ながらの和柄から、目を惹くデザイン柄まで種類も豊富になっています。お気に入りの一枚を見つけておけば重宝するでしょう。
きちんと感があって、あらゆる場面で使える風呂敷の包み方が平包みです。中央に品物を置き、手前から左、右、と風呂敷をかぶせます。最後に向こう側の端を手前にかぶせて完成です。
中央に結び目をつくる風呂敷の包み方をおつかい包みといいます。風呂敷の中央に品物を置き、手前、向こう側と風呂敷をかぶせ、左右で真結びを作ります。表裏の色や柄が違う風呂敷を使うと、きれいな仕上がりになります。
最近では、インターネットを活用してお中元を贈る人が増えました。送料が無料になったり、通常より安く購入できたりと、ネット注文ならではメリットもたくさんあります。何より、家でゆっくりと品物を選べるのが魅力。忙しい人も、好きな時間帯に注文が行えるので便利です。上手に活用しましょう。
「伝統の作法と最新マナー 冠婚葬祭常識辞典」、「日本の行事を楽しむ12ヶ月 くらしの歳時記」 ともに(主婦の友社刊)より
提供元:DCM株式会社
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